現役経営コンサルタントの恥ずかしい過去【真面目な人が陥る失敗】
皆さんこんにちは、ダンです。
突然ですが、皆さんは自分で自分のことを真面目だと思いますか?
それとも、不真面目だなーって思いますか?
一般的に、真面目な人の方が第三者へのウケっていいですよね。
ダンも、明るく元気で真面目な頑張り屋さんが大好きです。
でも、そんな愛すべき真面目な方々もビジネスの場においては、必ずしもプラスにならないことがあるのです。
え、真面目な人が報われないの?と思った方。
安心して下さい。努力の仕方さえ間違えなければ、必ず真面目な人が報われるとダンは信じています。
今日は、真面目な人が陥りがちな失敗を、私ダンの経験を元に語っていきたいと思います。
前回に引き続き、失敗シリーズの第二弾。
是非参考にしてみて下さいね!
※ダンが真面目である、という訳ではありませんのでそこはご了承下さい!
失敗その① 回らない程の業務量を、ガッツで残業してこなす!
ダンがまだ新卒一年目の頃の話です。
ガンガン飛び込み営業しまくっていた…訳ではなく、公園でサボりながら泣いてた、だいぶキモい奴でしたが、なんだかんだ事務処理能力は高く(営業会社ではあんまり評価されませんけどね…)、自分が所属していた営業部の数字をエクセル駆使してまとめたりとか、先輩の提案書の作成手伝ったり等そのあたりは割と器用にこなせていました。
ゴリゴリの営業会社なので経費の申請もいい加減な先輩が多く、上記のこともあってかいつもなんちゃって飛び込みから帰ると、先輩から経費の代理申請含め何かと雑務を押し付けられる立場でした。
当時の営業部は私を含め10名おり、新卒は私と同期の2名だけ。
でも同期は女性だった為(この辺営業会社は妙に女性に優しく、今思い出してもムカつきます 笑)あまり雑務は回されず、私に8人分の雑務がどんどんやってくるわけです。
アホだった私は、営業から帰るとそれをグアーッと片付けます。
そもそも営業から帰って来るのが定時(18時)ですから、それ以後は当然残業扱いになります。
自分の仕事を終わらせて、そこから21時、22時、時には終電間際までせっせとこなし…
結果、家に帰る→疲れが溜まった状態で出社→パフォーマンス上がる訳がない→仕事での成果も出ないと、教科書に載せられるくらい完璧なテンプレート通りの失敗をしていました。
今考えると…

部長すいません、○○を優先したいので△△は後回しでもいいですか?
と相談していればよかったのでしょうが、とにかくガーッと時間をアメ車の燃費の如く非効率に使っていました。
そもそも営業会社で雑務が出来た所で、全く評価されないんですけどね。
そういう所が、ダンはクソ真面目でした。
失敗その② 色々な人の言うことを聞きすぎる

先輩すいません、○○社さんとアポ取れたんですが、△△について知りたいとのことでした。まだ無知な所があるので、教えて貰えますか?

おお、△△なら部長が詳しいハズだから部長に聞いてみろ。
ダンは部長のところへ…

部長すいません、○○社さんとアポ取れました。△△について伺いたいのですが…

△△はな、××がポイントだ。□□という観点から提案してみろ。

わかりました。ありがとうございます。やってみます。
提案書を作っていると…

ダン、部長からアドバイス聞けた?

はい、××がポイントなので、□□から提案するようにとアドバイス貰いました。

いや、ここのポイントは□□ではなくて■■だよ。この提案書こう変えろ。

わかりました。これでお客様の所行ってきます。
結果、提案するも受注には至らず…部長に報告します。

部長すいません、先日の○○社ですが、私の力不足で受注に至りませんでした。

そうか。□□という視点からちゃんとアプローチしたのか?

いえ、先輩から■■の方が良いとのことで、そちらで提案出しました…

お前はバカか!?何のためのアドバイスだ!俺のアドバイスより先輩のアドバイスを聞くのか!?俺が時間割いてやった時間返せ!遊びじゃないんだぞ!

ヒエッ…すすすすすいません…
今思うと、部長と先輩の言い分が違った時点で部長に確認を取るか、先輩の前で直したフリをして、当日までに部長のやり方に直して持っていった方がよかったですね。色々な人のことを聞きすぎると、こういう弊害って出ます。
失敗その③ 細部にこだわりすぎる
またある時のシーンです。

明日の商談大事だからな…提案書見直して、どう話すか組み立てて…

ダン、明日の提案書出来たのか?チェックしてやるから見せてみろ。

はい、こちらです。

ふむ、これで明日行こう。俺も同行する。
その後…

部長からOK貰ったから後はフォントを…どれが一番見やすいんだ?(グーグルで検索)

ダン、提案書何処か数字間違ってたか?

いえ、これでOKでしたので、あとはどうやったら見やすくなるかを考えて…

あのなダン、全力で取り組みたい気持ちはわかる。でも、ダンが今頑張ることはそれじゃない。ダンが頑張ることは、次商談の出来るお客さんを探しに行くことだ。

わかりました。ちょっと訪問行ってきます。
真面目な人程やりがちな失敗
3つほど実際にダンが失敗してきた事例を紹介しましたが、如何だったでしょうか?
先程も言った通りダンがとりだてて真面目だったかというとそうでもないのですが、この3つの失敗に共通して言えるのは、真面目な人程、この失敗ルートを通りやすいということ。
具体的には、①頼まれたら断れない、②言われたことを素直に聞きすぎる、③いい加減な状態で仕事を進められない、このあたりが該当するでしょうか。
実は同様の記事がネットで調べたら出てきました。
https://sukoshiten.com/mazime-dakedo-tsukaenai/
仕事に満点を求めてはいけない。
仕事はある意味、上手くいくコツを探すゲームみたいなものです。
仕事を振られたとしても全部を受けるのではなく、自分が今やらなくてはならないこと、相手が要求していること、どちらが大事かをきちんと見極め、判断しないといけないのです。
ロープレで全滅寸前の状況で、わざわざ価値のない宝箱開けに行きますか?
それと一緒で、常に今やっているタスクと優先順位の見極めは進めていきましょう。
また、相手の指示を聞きすぎることも同様です。
仕事をしていると、A案を提案してくる上司、B案を提案してくる先輩の間で板挟みになる、なんてことはザラです。
そのときにB案を出した先輩が状況を理解して引っ込めてくれればいいのですが、妙に面倒見が良かったりすると、頑なにB案を押してきたりして、なかなか厄介な状況になります。
そのときに大事なのは、「自分の上司は一体誰なのか」という判断軸を持つことでしょう。
先輩はあなたが出来ない仕事に対しサポートをしてくれるかもしれませんが、あなたにとって上司ではありません。
つまりこのように意見が割れた場合、優先して聞くべきはA案を出してきた上司なのです。
B案の先輩には「先輩の案も本当に参考になるのですが、上司からA案で行くよう言われまして…すいません」と丁重にお断りを入れましょう。
真面目な人、人当たりのいい人ほど、両方の言い分を聞こうとしてドツボにはまりがちです。
シンプルに考え、シンプルに行動しましょう。
仕事は100点を求めながらも、60点のアウトプットを継続していくことが大切なので、どう40点を捨てるかを考えなくてはなりません。
40点分を捨てるとは、言い換えると効率化の追求です。
仕事に無理無駄ムラが生じないよう、工夫しながら進めていきましょう。
そのヒントになるのが、パレートの法則です。
https://www.movin.co.jp/consul/consul_think/pareto.html
2割の力で全体の8割をカバーするにはどうしたらよいか。
全体の8割のうち、更に80%の成果を出せたら80%×80%=64%で、無事60点クリアです。
ちょっと失敗したな…と思って75%でも、ちょうど60点です。
このように、仕事は常に時間との戦いです。
時間というリソースがあなたにだけ無限にあったり、1日30時間というアドバンテージがあれば別ですが、1日24時間という時間は、富める人も、富めない人も、平等に与えられた唯一の条件です。
効率的に使っていきたいですね。
何日も細かい作業に拘って80点、90点のものを1つ仕上げるよりも
60点のものを2つ仕上げられる人の方が、60+60=120点でビジネス上では上です。
真面目さは、「取り組む姿勢」ではなく「成果」にフォーカスして発揮していきましょう。
きっとあなたならうまくいきますよ!

最後までお読みくださり、ありがとうございました。
日々成長する為に努力するあなたを、今日も全力で応援します。
ダン