皆さんこんにちは、現役経営コンサルタントのダンです。
人生100年時代と言われて久しくなりました。
もう何回も使い古されたかわからない言葉ですが、一つの会社でずっと働いて定年を迎える、ということもこのご時世ほとんど想像出来なくなってきています。
ダンが社会人になったのは2007年ですが、その時ですら「この会社で一生…というのは多分ないだろうな」と思っていたぐらいですから。
それに定年が60歳になり、65歳になり、やがて70歳に引き上げられるのはほぼ間違いないでしょう。
昔のように55歳で定年を迎え、後は年金を貰って後はゆっくり…という時代ではなくなっていくということです。
そうなってくると、考えないといけないのは自分自身のキャリア設計について、「自分はどんな仕事をしたいのか?」「どんな人生を送りたいのか?」などを考え、「今の仕事、今の会社で本当に大丈夫か?」という、一種の自問自答みたいなことを定期的に行っていくことが必要だと思います。
今このページを見ている方は、「初めて社会人になったものの、イマイチしっくり来ず、モヤモヤとしている」、または、「もう具体的に転職を考えているけれども、こんなにすぐ会社を辞めて大丈夫か不安…」と感じている方ではないかと邪推します。
今日は、そんな大切なあなた自身のキャリア形成について一緒に考えていきましょう。
新卒カードの使い方
高校、専門学校、短大、大学…
最終学歴は様々ですが、どんなルートを経ても最終的に99%以上の方は「就職」という道を選ぶと思います。(家業をいきなり継ぐとか、起業すれば別ですが)
行きたい業界を絞り、自分を分析して、面接に臨み…
とやっていくことと思います。(自分の分析の仕方はこちらを見てね♪)
ここで、結構悩む人が多いのが
好きなことを仕事にするべきか、それとも得意を仕事にするべきかどっち?
ということ。
結論から言うと、ダンは「最初は得意なことを仕事にすべき」だと思います。
これについては、橘玲さんの「人生は攻略できる」という本でも書かれていますので、是非気になる方は参考に読んでみて下さい。
ダンが最初は得意なことを仕事にすべきと考える理由は
- スタートアップ時期は得意を伸ばした方が効率的
- 得意なことで成果が出ると自信に繋がり、それに引っ張られ他のスキルも磨かれていくから
- 好きなことはビジネス力が上がってからやっても全然遅くない、しかしその逆で失敗するとキャリア形成が苦しくなる
というところでしょうか。特にキモは3だと思います。
これは私自身の失敗談でもあるのですが、ダンは最初、ITコンサルタントになるべく新卒カードを切ったのですが、フタを開けたらゴリゴリの営業会社だったことが判明し(2chを見ていても読み取りきれず)、好きでもなく不得意な仕事からキャリアをスタートする、という新卒カードとしては最悪な使い方をしてしまいました。
結果今はその営業が活かせる仕事に就くことが出来、豊かな暮らしが出来ているのでその点は感謝しているのですが、ここまで這い上がる為に相当の努力を要し、遠回りをしています。
必要か不必要かと言われれば、明らかに不必要かつ回避出来るプロセスだったと思っています。ちょっとMっ気があって、「いやいや、人生は苦労してナンボでしょ」という人以外は、
その道を選ばない方がいいと思います。メンタル相当強くないと、最悪の場合再起不能になりますので。
新卒カードをいきなりミスってしまった人は、次のキャリアで挽回しましょう。まだ20代。何とでもなります。
短期離職する場合、退職を考える際、最低限押さえておくべきポイント
それでも実際に入社し、自分が思い描いていた未来と違う…とギャップを感じ、比較的短期に次のキャリアについて考えることが出てくるかもしれません。
比較的短期というのは、ここでは入社3年未満での退職と定義しましょうか。第二新卒をイメージするとわかりやすいかもしれません。
希望していた部署で働けなかった、人間関係が芳しくなかった、自分のキャリア像と何か違う…等です。
まず、退職することそのものが悪であるとはダンも思いません。
但し退職が頭をチラついた際の行動手順というか、速度感は理解しておいた方が良いと思うので是非これから書いていくことは覚えておいて下さい。
退職まで一直線コース~四の五の言わず最速で辞めなさい~
- 会社、または同僚から何らかのハラスメントを受けている、不当な労働条件で働かされている
- 心身の不調が自分でもわかるレベルで出ている
このパターンは、キャリアがどうこう、入社してからの年数一切関係なく、四の五の言わず一刻も早くその職場を離れることを強くおすすめします。
何故なら、最悪の場合あなたの生命に関わってくる事案だからです。
今辞めてしまうと、明日からの生活が…と思った方、心配しないで下さい。
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201001/3.html
このような制度があり、動き続ければ何とかなります。
会社が辞めさせてくれない…という場合は退職代行サービスを使う方法もあります。
あなたのキャリアも大切ですが、何度も言います、もっと大切なのはあなたの生命です。
ハラスメントに真っ向から立ち向かい、正義を貫くことも大切かもしれませんが、どうしてもその会社でなくてはならない明確な理由が存在しない場合は、こちらから離れましょう。
何故ならハラスメントに関しては自分ではなく相手の問題であり、こちらでコントロールすることが出来ないからです。自分の人生の方が、自分でコントロールすること出来る可能性が高いからです。
そして仕事に行くのが辛くなった、朝起きられなくなった、仕事中に吐き気がする、精神的に落ち込む…などの事案が発生した場合も最速で退職を目指しましょう。
ただの不摂生であればあなたの問題ですが、普通に働いていてそのような不調が出てきた場合は、無意識に身体が悲鳴を上げている状態です。
先程のハラスメント同様、一刻も早くその環境から離れましょう。
逃げるは恥だが役に立つ、というドラマが一昔前にやっていましたが、恥どころか危険な状態にさらされた場合で取るべき行動は逃げ一択です。
それ以外の選択肢はないと思って下さい。
動けるうちは何とでもやり直しが効きますが、精神疾患を患ってしまったりすると一気に社会復帰の難易度が上がります。
これ以上はやばい…と思ったら、即逃げましょう。
会社の対応次第 退職までワンクッションコース
自分が希望していた仕事が出来ない、希望していた部署に配属されなかった、将来が見えない…
自分が目指しているものと、会社が目指しているものの間にギャップが発生している状態ですね。
この状態で先程のように一刻を争って辞めることはオススメしません。
というのも、たとえ今希望している仕事が出来ていなかったとしても、実は数年後に活躍して貰う為に今下積みをやって貰っている…というケースは結構あるからです。
そしてその状況に不満を感じて退職を申し出たらそんな話が出てきて、互いに引くに引けなくなってしまった…という話も聞きます。
この状態で取るべきアクションは、上長に時間を取って貰い、自分の思い描くキャリアについて話してみて、会社としての考えを聞いてみることでしょう。
自分が描くキャリア像に対し、会社がどう考えてくれているのかを聞くことはとても大切です。
ここで自分の描くキャリアを実現させようとしてくれる会社の姿勢が見えれば、たとえ希望の仕事や部署異動が実現出来なかったとしても、期限を切って会社に残るのも方法の一つでしょう。
その際、今やっている仕事がどう思い描くキャリアに役立つのか、具体的にイメージしておくことも大切ですね。もしかしたら期限内に希望が叶い、今の会社で自分のキャリアを実現出来るかもしれませんから。
自分で思い描けない場合は、それを素直に上長に聞いてみることも良いと思います。
この時に、
そんなことはいいから、目の前の仕事に集中してくれ
君の希望はわかったけど、実現は難しいと思うよ。
なんてことを言われたら、潔く次のキャリアを考えて動いても良いとダンは思います。
何故ならその発言が出た時点で会社、上長はあなたのことをただの歯車だとしか思っていないから。
また、今やっている仕事が次のキャリアと何の関連性も見いだせない場合も同様でしょう。
その会社に執着する理由がない場合は、次のアクションを起こしましょう。
退職は決めたけど、最低限必要な実力をつけてから辞める~時限爆弾式退職~
この会社に長くはいないと思うし、退職することは自分の中で決めたけど、そうは言っても目先のスキル習得もしたい…
という欲張り?な人にオススメな方法がこれです。
一番キャリア形成に傷のつきにくい短期退職の方法はこれだとダンは思います。
何も得ることなく会社を離れるよりも、短期間とは言えここまでやれた!と胸を張って言える何かを持って転職市場に乗り込む方が、次お世話になる可能性の高い会社からの評価も高く、当然次のキャリアも描きやすいでしょう。
ここで大切なことは次のキャリアで何を実現したくて、その為に今手に入れておかないといけないことは何かをきちんと自分なりに棚卸しし、かつ実際にアウトプットし、成果を出す所まで行うことです。
次のキャリア実現の為に退職することを決めたのであれば、そこの会社で徹底的に成果を出すこと。これだけに拘りましょう。
またその会社では手に入れられなくとも、独学で勉強して資格やスキルを習得することが可能ならばそちらを選ぶことも方法の一つです。
恐らく退職の意思を示すのはその資格やスキル、成果等が手に入った段階だと思いますが
その時点で、あなたの次のキャリアは半分以上成功が約束されたようなものです。
だって、逃げずにやり遂げたんですから。
自信を持って次のキャリア実現の為に動きましょうね。
短期離職、転職は悪ではないが、きちんと方向性を見定めてから
石の上にも3年…という言葉自体がもはや死語になりつつありますが、それでも無計画に転職を繰り返すのは、ダン個人としても関心しません。
そのクセがついてしまうと、ただのジョブホッパーとなるリスクがあるからです。
短期で離職することは、そうしなければいけなかった必然性があった場合のみ行うことが望ましいことは間違いありません。
仕事がつまらないから…嫌になったから…上司がうざいから…
という理由は本来、短期離職を正当化するものではありません。
・自分の描くキャリアや将来像から逆算して、この方向性ではどうやっても達成が見込めない
・自分の生死に関わる事態が発生した
場合に行うイレギュラー行動であるという認識は持っておいた方がいいでしょう。
今後のあなたのキャリアの中で、二度とこのような事態が起きないよう、何がいけなかったのかをきちんと向き合うことも必要だとダンは思います。
大事なことは、今目の前の嫌なことから背を向けることでなく、長期的に見て何がプラスなのかを突き詰めることですから。
それでも、これを若いうちに経験出来たことはプラスに捉えて良いと思います。
40代になり、50代になって短期離職をしたら、キャリアへのダメージは計り知れませんから。
次のキャリアでは、自分が描く理想に近づけるようになることを願っています。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
今後も全力で頑張るあなたを、心から応援しています。
ダン