進学校の落ちこぼれだったキミこそ「営業」でリベンジすべき3つの理由。
こんにちは、ダンです。
「進学校の落ちこぼれ」だった僕が、新卒ブラック企業で飛び込み営業をし、そこから複数の会社をジョブホップした後経営コンサルタントに転身し、今東海地方のベンチャー企業で役員をしている話になります。
順風満帆だった人生ではなく、高校を卒業してからの約20年は泥水を啜るような思いで生きてきました。
それでも、現在は東大や京大に行った同級生と肩を並べる、または旧帝大くらいであれば軽々超えられるくらいの年収も地位も手にしています。
成功の道筋は一つだけではないし、今なお僕自身も成功者だとはこれっぽっちも思っていないけど、
自分自身を落ちこぼれだと思っているのなら、是非こんな人生逆転方法もあるよ、って感じでこの記事を読んで貰えたら嬉しいです。
進学校の落ちこぼれが人生で逆転する方法…それは、営業です。
これは文系も理系も同様です。 最初に断っておきますが、定年までずっと営業をしなさい、というわけではありません。
自分の不本意な大学に通うことになった… Fランと言われている大学なのか、はたまた東大や京大に落ちて旧帝大、色々なケースが考えられるでしょう。 それでも4大を卒業した、「進学校で落ちこぼれたけど、就職して社会人になってからリベンジしたい」人全員に、最初に就く仕事は「営業」を強く勧めます。
それは一体何故かというと
①全てのビジネススキルの「基本」が短期間で学べる
②将来の「保険」を早めに手にしておく
③営業は東大で言う所の「教養学部」、ジョブチェンジが前提
という大きく3つの理由があるからです。
今日は、この3つの理由を噛み砕きながら少しずつ説明していきましょう。
①全てのビジネススキルの基本が短期間で学べる
進学校の落ちこぼれが社会人リベンジを狙う場合、新卒カードを営業で使うべき理由の1つ目は「全てのビジネススキルの基本が短期間で学べる」です。
営業という仕事は、企業が行う活動全てに「浅く、広く」携わることが出来る仕事の為、営業という仕事を一通り理解することで、「ビジネスってこうなんだ」ということが何となく肌感覚でわかることができます。
具体的に営業職でどういうことが学べるかというと、
・自社商品の特性理解(他社と比べてどんな優位性があるか、どこで戦うと不利か)
・どんな顧客をターゲットにすべきか(マーケティング)
・営業目標の選定(KPIの設定、仮説立て)
・顧客へのアプローチ、商談(営業行動、人間の行動観察)
・結果の分析(PDCA)
・成約した場合の入金(経理や資金繰りの勉強)
・クレーム、問い合わせの対応(法的リスクの勉強や顧客対応)
など、上記以外にも色々な業務に携わることが出来ます。
シンプルに言うと、会社が販売している製品がどう動いていき、それが利益となって会社が運営されているかが、営業という仕事だけでほぼ全てわかってしまうんですね。
会社という組織の全体像が見えてきた状態で他のジョブチェンジをする場合と、会社という組織の一部しか見えない、専門職で仕事をする場合だと次のキャリアの幅が全然違います。
大手企業の総合職だとジョブローテーションと言って数年に一度、携わる業務を変え適正を見る等やってますが、正直な所営業という仕事を3年程本気で行うだけで会社業務の80%くらいの業務に「広く浅く」携わることが出来ます。
落ちこぼれから這い上がろうとした場合、「ビジネスの全体像を掴む」能力は非常に重要で、ここは正直な所学歴があまり介在しない所になります。有名大学生と最初の数年で一気に差を埋める、または差をつけるのもここです。
悠長に大手の総合職に行ってジョブローテーションで数年毎に…なんてやらなくても、バンバン営業するような会社に飛び込んで、死にものぐるいで3年程やってみると、40代のオジサンくらいの能力までは簡単にレベルアップします。
その反面業務はハードですが、これだけの短期間で高スキルを手にすることが出来るのは営業職だけです。
②将来の保険を早めに手にしておく
2つ目の理由は「将来の保険を早めに手にしておく」ということです。
3つ目の理由と多少重複しますが、最初の数年間営業を頑張ってやることの理由は「営業で基礎能力をある程度高めてから本当にやりたい仕事に進んでいく」為の、いわばウォーミングアップの位置付けです。
SNSを開くと、モノも知らない20代そこそこの小僧や小娘が生意気にマーケティングだの、HRだの吹き上がっていますが安心してください、たとえ進学校で落ちこぼれたキミでもミッチリ営業で基礎スペックを磨き上げてから、その方面にジョブチェンジしたとしても
3年あれば簡単にぶち抜くことが可能です。
ドラゴンボールでいう所の亀仙人の修行でしょうか(古いか 笑)
理由は①と少し重なりますが、営業という仕事で学ぶことは局所的な所だけではなく、大局的な所も含まれているので、儲けに関する数字的な所、アプローチ方法等対人スキル等色々な所がレベルアップします。
マーケターだのHRだのの人材を後発の営業出身者が簡単にぶち抜ける理由は
・きちんと利益を出す、ということの感覚が染み付いていること(人事やマーケター畑にこの感覚持っている人は極めて少ない)
・対人スキルが彼らと比べて高いレベルまで上がっており、それがアドバンテージになっていること
で、この2つはビジネスマンとして今後も成り上がって大成していく為には無茶苦茶大切なスキルになります。
極端なことを言うとこれをわからない会社って致命的で、例えば対人スキルの低い人事が中途面接やってたら、その会社は終わります。
後日書きますが、人事は会社の命運を左右する無茶苦茶大切な部署で、場合によっては営業よりも大切な部署だったりするからです。
伸びる会社は間違いなく人事にエース級の人材を投下し、その人材が優秀な人材を引っ張ってくる…という好循環を仕組み化させています。
その代表的な例がリクルートで、元トップ営業マンを惜しみなく人事部門というNPC部門に投下します。それだけ企業にとって「人」というものが大切である、ということの証左であり、人事には営業職で身につけた「コミュニケーション能力」や「対人スキル」が必要であることも理解頂けるかと思います。
営業で3年程修行して身につけた
・儲けから逆算し、実際に自分で儲けを作ることが出来るスキル
・物事を円滑に進めるだけの対人スキル
はどんな職種であっても普遍的な能力で、この能力を持っている人を企業は99%評価します。
当たり前ですよね、会社に利益をもたらしてくれる人材ですから。
また、この能力はどんな職種にも応用が効きます。
飲食店でも、建築の現場仕事でも、はたまたエンジニアになっても、学校の先生になっても。
そして残念ながら夢破れてしまった場合でも、不本意ではあるかもしれませんがこのスキルを生かして営業職として食いつないでいくことも可能です。
あなたがどんな業種にチャレンジしても食いっぱぐれないスキルこそが、営業で身につけたスキルであり、それはあなたを守ってくれる強力な「保険」でもあります。
20代半ばでこのスキルが手に入ったら、強気に色々なものにチャレンジしていけると思いませんか?
③営業は東大で言う所の「教養学部」、ジョブチェンジが前提
営業は短期間で他の業種でも応用が効く普遍的なスキルが身につくと書きましたが、結論から言うとこれは全て「本当にやりたい仕事で高いパフォーマンスを出すため」の手段でしかありません。
私自身も10年以上営業という仕事に携わっていますが、営業という仕事は本当に素晴らしく、普通の人では稼げないような額のお金も稼ぐことが出来、お客様が本当に困っていることを解決する、社会的意義の極めて高い仕事であると今でも思います。
しかしながら営業はそれに比例してストレスの大きい仕事でもある為、ずっと続けることが正義である、という考えも違うと思います。(極稀に化け物みたいな、営業する為に生まれてきたような人もいますが、それは例外)
であるならば、営業という素晴らしい仕事で身につけたスキルを以て、営業という仕事から卒業し、自分が本当にやりたいと思う仕事で大きく花開かせるのもまた正解ではないか、という考えも持っております。
以前、尊敬する中村信仁氏 のセミナーに参加した時も、中村信仁氏は仰っていました。
「営業という仕事に真剣に向き合うと、必ず進むべき道が向こうからやってくる。だから目の前の営業という仕事に真剣に向き合うべきである」
と。
これは、僕自身の人生を振り返ってもまさにその通りだと思います。
営業という仕事を通じて社会人としての基礎的なスペックを高い所まで引き上げ、違う分野で過去の失敗を帳消しにし、笑い飛ばしてしまうほどの成果を上げ、物心両面で豊かになっていく。
東大も最初の2年間は学部問わず皆が教養学部で学び、それ以後自分が進むべき分野に進んでいきます。
営業という仕事も東大の教養学部同様、ビジネスマンとして大成する為の「必須項目」だと思います。
それを天職とするもよし、営業という仕事を経由して本当の天職に出会うもよし。
二度と落ちこぼれなんて言われないよう、しっかり営業で基礎ビジネス力を蓄え、社会で大きく羽ばたいて欲しいと思っています。
本日のまとめ
・営業は素晴らしい仕事であるため一番最初に就くことを強くオススメする
・理由は営業で身につくスキルはあらゆる分野で応用が効く「普遍的なスキル」であるから
・ただしずっと営業職を続けることが正義ではない、違う道で花開くことも全然OK
・違う道で花開こう、高い成果を出そうとしたら営業で「基礎ビジネス力」をしっかり鍛えてから違う道に進むこと
・目一杯営業に取り組んでいれば、必ず向こうからキミの進むべき道を指し示してくれる
不幸にして進学校で落ちこぼれてしまったキミの大逆転ライフを、心から応援しています。