起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営レビュー
起業3年目までの教科書 はじめてのキャッシュエンジン経営
大竹慎太郎著
皆さんこんにちは、ダンです。
仕事柄、スタートアップ企業の方々とお仕事をする機会もあれば、彼らから学ばせて頂くこともあります。
私達の会社もまだまだスタートアップ企業ということもあり、色々な所に手が回っていない状態なのですが、そんなてんやわんやの中で起業してから伸びていく会社、鳴かずで気づいたらいなくなっていた会社…
色々な会社をダンも見てきました。
これってもしかして、軌道に乗せてスケールアップさせるノウハウがあるのでは?
と思い、当時手に取ったのがこちらの本でした。
こちらの本の内容をレビューしながら、自分の体験と共にご紹介させて頂きます。
今回のレビューでは
・キャッシュエンジン型経営とはなんぞや?ということが理解出来る
・キャッシュエンジンをビジネスに活かすには
・キャッシュエンジンとWebライティングは好相性!?
あたりについて書いていきたいと思います。
キャッシュエンジン型経営ってなんだ?
キャッシュエンジンとはなんぞや?という話なんですが、簡単に言うと
のことを言うのですが、ここの「安定して日銭を稼ぐことが出来る商売」が特に創業~スタートアップ時期については極めて重要だと言えます。実際に著者の大竹氏もサイバーエージェント出身の方なのですが、
サイバーエージェントも起業当初はWebマネーの代理販売からスタートし、そこで得た利益を自社商品の開発に投資しています。アメブロ、アベマと言った多くの方に利用されている商品も、出発は代理店からだったという事実がそこにはあります。
スタートアップ時期にキャッシュエンジン型経営が何故大切なのか
起業から1年以内に30~40%が倒産!?皆が苦しむ死の谷とは
会社や個人事業、何でもそうですが
創業当初はほぼ間違いなく全ての会社で資金繰りについて苦しめられます。
理由はとても単純で
「最初はお客さんも少ない為売上予測が立てづらいのにも関わらず、人件費、オフィス家賃等支払いは待ってくれない」
からです。
創業してすぐに大きな売り上げが見込めるお客様を獲得出来たり、
投資家から投資して貰えたりすれば別でしょうが、
基本的には地道な営業活動の中で
まず当面の支払いとトントンになるくらいまでの売上を毎月作っていくことが目指す所となります。
よく創業して1年以内に3割以上が倒産すると言われますが、
これはシンプルに「お財布に入っているお金以上のお金を支払ったから潰れる」訳で、
お財布に入っているお金を増やすか、支払いを減らすことで回避出来ます。
今回で言えば前者の考えですが、
そうやって会社が軌道に乗るまでのお金を確保出来ず
脱落していく現象を経営用語では死の谷なんて呼ばれたりします。
その死の谷で足止めを食らうことなく、まずは会社として最低限存続していける為の売上を
確保する方法の一つが、安定して日銭を稼ぐことが出来る「キャッシュエンジン型経営」なのです。
いきなり売上が見込めない所に投資し、本業に据えるのは自殺行為、キャッシュエンジンで得た利益を投資に使う
起業し、新しいサービスを生み出すことは0→1を具現化させる行為であり
その1がそもそもきちんと市場や消費者に評価され、
認められるという保証は何処にもありません。
そこに経営資本を全部投下するのは、言い換えれば「SSRを狙うガチャ」と一緒です。
自分のたった一度の人生をそんな危なっかしい賭けに全Betしますか?
経営の本質はリスクをコントロールすることで、
上手くいくかどうかわからないものに会社の存続がかかるような博打を打つことは100%間違っています。
それをコントロールする手順としては
1.まずは安定して売上が確保出来、経営の柱になるような事業を作り、それをキャッシュエンジンとする
2.キャッシュエンジンで得た利益を、新しい事業やサービスに投下し、小さく始めて見る
3.上手く行ったらキャッシュエンジンで得た利益からの投資を少しずつ増やし、新しい事業スケールアップさせる
4.新しい事業が上手く行かなかったら一旦撤退、キャッシュエンジンに立ち返り手元に資金を確保しながら、次なる事業のリサーチ
この順番がとっても大切です。
キャッシュエンジン型経営を取り入れるメリット
キャッシュエンジン型経営は業種を問わず取り入れることが出来るというのがダンの考え方です。
例えばカレー屋さん。
定番メニューは1,000円のビーフカレー。これがいわゆるキャッシュエンジンです。
新メニューを開発したいということで、1,500円のヒレカツカレーを作り、メニュー表に乗せてみた。
結果① 思った以上にヒレカツカレーが売れた。POPやチラシを作り、ヒレカツカレーを販促してみる。
結果② 思った以上にヒレカツカレーが売れなかったので、メニュー表から削除し、ビーフカレーを販売しながら次の新商品の開発とリサーチを続ける
これだって立派なキャッシュエンジン型経営ですよね。
キャシュエンジン型経営を取り入れるメリットは
・すぐに始めることが出来、売上が読みやすい為経営が安定しやすい
・新規事業が失敗しても戻る場所が明確な為、時間をかけて足場を固めることが出来再起を狙える可能性が高い
・新規事業で投資が必要になる際は、キャッシュエンジンで出た利益を投下出来る
などが挙げられるでしょう。
チャレンジしないといけないところはチャレンジする。足場を固めるところは足場を固める。
経営はどちらか片方だけだとバランスが悪くなるので、両輪をバランスよく動かしていくことが大切です。
ブログやWebライティングにもキャッシュエンジン型は有効!?
キャッシュエンジン型経営はブログやWebライティングにも有効と言えます。
例えば特化型のブログでスタートして、勝てるか勝てないかわからない状態でスタートし、失敗して再起不能なダメージを食らうよりも
一旦雑記ブログでスタートして、反応を見てから特化型を立ち上げてみたり。
成約出来るかどうかわからないアフィリエイトをいきなりスタートさせるのではなく一度アドセンスからスタートして、ある程度のアクセスが読め、収益が出始めた段階でアフィリエイトを並行してやってみたり。
Webライティングも、いきなり1文字3円、4円の高単価案件を狙うのではなく、まずは1円の単価を始めて実績を積み、それから3円~4円の単価にチャレンジして、上手く行ったら1円単価案件からは撤退する、など。
キャッシュエンジン型経営は、ストック収益型モデルと少し似ている所があるのですが
これは会社経営だけに限らず、ブログやWebライティングで成果を出していく上でも大切な考え方だと思いますので、いきなり月収何十万!と高い壁にチャレンジせず、
毎日少しずつで良いので、確実にステップアップし、成長して収益も増やしていくようにしていきたいものですね。
まとめ
今回はキャッシュエンジン型経営についてレビュー&お話をさせて頂きました。
ポイントは
事業や活動を安定させる為にキャッシュエンジン型経営を採用すべし
特定の事業に限らず、ビジネスを行う上でキャッシュエンジン型経営は重要な考え方
キャッシュエンジン型は、新しく始める事業の資金的なリスクをコントロールしてくれる「安全装置」
というところで、ブログやWebライティングについてもきちんと足元を固め、
実行することで成果が積み上がっていく素晴らしい仕組みである、ということでした。
目の前にある課題を一つずつ解決し、成果を積み上げながら目標を達成していきたいものですね。
最後までブログを御覧頂きありがとうございました。
これからも、ビジネスに、ブログに頑張るアナタを全力で応援致します。
ダン