盛和塾はやばい!?京セラコミュニケーションとアメーバ経営が現代に合わない理由

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京セラの創業者であり、名誉会長でもあった稲盛和夫氏が2022年8月24日、老衰の為亡くなりました。

京セラの創業者でもあり、晩年には経営破綻したJALを再建させた見事な経営手腕から

「経営の神様」と呼ばれ、日本を代表する経営者の一人でした。

ダンも稲盛氏のことを学生時代から尊敬しており、

特に著書でありベストセラーでもある「生き方」からは沢山のことを学ばせて頂きました。

このように稲盛氏の功績を辿っていくと、

本当に沢山の実績や勲章を得られていることがよくわかり

経営について右に出るものはいないと言われる所以も大変よく理解出来ます。

しかしながら全てがキレイなものかというとそうではなく

稲盛氏があまりに優れた存在でありすぎた故に、少し汚れた現実もダンは沢山目にしてきました。

勿論それを差し引いたとしても稲盛氏の功績は相応のお釣りが来るのですが、

亡くなったからと功績だけ列挙するのは本当の意味でフェアなのか?

という点と

稲盛氏が立ち上げられた経営者向けの私塾、盛和塾、アメーバ経営については

ダンもコンサルファームで仕事をしていた頃に沢山携わることが多く、個人的に思う所もありますので

稲盛氏の経歴等も踏まえながら、忖度なく光と影について今回書かせて頂ければと思います。

目次

盛和塾・京セラフィロソフィはヤバい!?京セラ設立からアメーバ経営まで

プロフィールのフリー素材

稲森和夫氏の生い立ち~京セラ設立まで

稲盛和夫氏は1930年に鹿児島県で7人兄弟の次男として生まれました。

鹿児島大学で有機化学について学んだ後

松風工業(現松風、東証プライム)に入社します。

鹿児島大学は本命ではなく、大阪大学の医学部を目指していたようです。

大学受験には失敗した所からのスタートでした。

ダンが稲盛氏に対して一番最初に親近感を覚えたのは、

私同様大学受験を失敗したということと、

出身が鹿児島ということでダンの父方と出身地が一緒であること等が挙げられます。

そこから松風工業でセラミックについて学びますが、

上司の方とソリが合わず、結果同僚の社員を引き連れ

京セラの前身である京都セラミックを1959年に設立致します。

実は結構スルーされているのですが、京セラの初代社長は稲盛氏ではないんですね。

稲盛氏は京セラの創業者ではあるものの、取締役技術部長からのスタート

代表取締役ではありませんでした。

では京セラの初代社長は誰かというと

稲盛氏、そして京セラに出資をした宮木電機製作所の社長でもあった宮木男也氏です。

宮木電機製作所は現在も京都に存在する電機メーカーです。

そして二代目は松風工業で稲盛氏の上司であった青山政次氏。

この時に稲盛氏は専務となり、稲盛氏が三代目の社長となるのは創業から7年後の1966年5月~となります。

このあたりは結構オフィシャルでは語られていない点かもしれません。

京セラフィロソフィの萌芽~後天的な才能で身につけた!?~

稲盛氏が生前語っておられた内容にはなりますが、

創業当初から稲盛氏が確固たる信念を持って経営を行っていたかというと決してそうではなく、

毎日必死に経営を行っていく中で後天的に身についたものであると語っています。

その大きなキッカケとなったのが創業二年目に起きた従業員の反乱みたいなものでした。

時は学生運動や組合運動の全盛期で、いわゆる労働者の権利について熱心に主張されていた頃です。

三日三晩、反乱を起こした従業員の方と向き合ったことが後の京セラフィロソフィに繋がって行ったと語られています。

この時に自問自答を繰り返し、「会社の社会的意義」等について徹底的に考え抜いたことで経営哲学が生まれたと語っています。

それが

全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること。

現在の京セラにおける経営理念にもなっており、京セラフィロソフィを導入する企業の多くもこの経営理念を掲げています。

アメーバ経営~全員参加型の経営により、従業員全員が主役でありコスト意識を高めること

アメーバ経営も同様に稲盛氏の実体験から生まれた経営手法の一つで、

経営理念を実現する手法として広く認知されています。

JALが経営破綻した際に稲盛氏が会長となって見事にJALを再建致しましたが、

その際に用いた手法もこのアメーバ経営と言われています。

アメーバ経営と一口に言っても色々とあるのですが、特徴は大きく4つだと考えます。

経費最小、売上最大の考えの徹底

時間あたり生産性の算出と向上(非採算部門も社内販売等の仕組みを取り入れて、生産性を数値化する)

月次採算の徹底(毎月が決算のように毎月の売上や利益を算出し、FBの速度・頻度を上げる)

これらを実現する為に全従業員参加型であること

基本的には日々の業務が高い生産性で仕事が行えているか否かを月次で振り返り、

その生産性を改善する為に上司・部下関係なく良いと思ったことは本音で話し

主体的に実行することで当事者意識が芽生える

ことを目指していく為のメソッドとなります。

盛和塾~のべ26,000人を超え有名人を多数輩出した巨大経営塾~

1983年に、京都の青年会議所で若手経営者を対象に勉強会を始めたのがきっかけで

2019年に閉塾するまでにのべ26,000人を超える経営者が参加した巨大な経営塾です。

また日本国内だけでなくブラジルやアメリカ、台湾、中国等海外でも展開され、

国際的な経営者向けの塾としても名を馳せました。

余談ですが、若かりし頃ダンも盛和塾に通っている塾生の方から入会を進められたことがあります

(当時は経営者でも経営幹部でもなかった為要件を満たさず、丁重にお断りさせて頂きました)

稲盛氏が直々に行う例会、各支部ごとで行う例会と様々な形で活動は進められており

京セラフィロソフィやアメーバ経営をベースに業種を問わず、経営に真面目に向き合っている経営者が

膝を突き合わせて少しでも学び、そして自分の会社で学びを活かすんだ、というアツい思いで活動されている塾でした。

あの人も!?盛和塾OBには日本を代表する経営者も名を連ねる

盛和塾のOBには各方面で活躍されている方々も多数いらっしゃいますが、有名な所ですと

ソフトバンクの孫正義氏がその筆頭格でしょう。

更にパソナグループ創業者の南部靖之氏、HISの澤田秀雄氏

そして盛和塾発起人にして、当時ジャスダック最年少上場記録を作ったフォーバルの大久保秀夫氏

変わり種で言いますとサッカー元日本代表監督の岡田武史氏や作家の村上龍氏、大相撲の元横綱白鵬関なんかも。

元祖ベンチャー三銃士全員が参加し、

業界を問わず大物が参加されていたことからも大変素晴らしい塾であることがわかりますが、それだけでなく

盛和塾で学ばれた彼らがその後の日本経済の旗印となり、大きく牽引していったことからも

如何に稲盛氏、そして盛和塾が当時の若手経営者にとって学びの多い存在であったかがわかりますね。

アメーバ経営や盛和塾の問題点

アメーバ経営や京セラフィロソフィ、盛和塾等日本を代表する企業、そして経営者を生み出してきた稲盛氏ですが、インターネットで調べてもわかるように

「盛和塾 やばい」

「盛和塾 宗教」

「京セラ ブラック企業」

など、その功績とは裏腹にネガティブワードがサジェスチョンされます。

100%支持されることは人間である以上難しいですし、

勿論それを稲盛氏もわかってはいたことと思いますが

何故このような検索がサジェスチョンされるかというと、そう感じた人が一定数いるからですよね。

では具体的にどんな所で「やばい」「宗教」等と言われてしまうのか。。。

冒頭でもお話させて頂きましたが

実はダンがコンサルファームにいた頃、盛和塾の経営者とお会いする機会が結構ありましたし

コンサルファームでも導入していました。

基本的には稲盛氏の理念や考え方にダンも共感はしていたのですが、

コンサルタントという仕事柄ドップリ鵜呑みにする、ということはせず

ダン

昭和の時代は正解だったんだろうけど、この内容このご時世にやったら一撃で致命傷になりかねないのでは…

と思うようなことも幾つかありました。

当然ですが内容は尖らせたら尖らせた分だけ先鋭化し、熱狂的なファンと熱狂的なアンチ両方を生み出します。

前者はともかく、後者について語られることはあまり多くないのではないでしょうか。

ここからは、そんなダンが目の当たりにした盛和塾及びアメーバ経営を信じ、

実践する経営者の躓きや事例についてファクトベースで紹介していきます。

アメーバ経営~数字の本質をきちんと理解しているか?~

アメーバ経営の良い所は

自分達が日頃やっている仕事がどれくらいの売上、利益に繋がっていて、

自分達がどれくらい会社に貢献出来ているか、という所が一目でわかるような点でしょう。

自分達の1時間はどれくらいの生産性があって、それを上げる為にしないといけないことは…と考え、同僚と話し合い、方向性を見出して進めていく。

この販売額で大丈夫か、利益は適切か…この備品購入は本当に適切で、この残業は減らせないか…

等従業員が主体的になって考え、行動してくれたら経営者、管理職としては願ったり叶ったりですし

アメーバ経営のある意味神髄の部分でしょう。

でもこれ、出てくる数字や本質を正しく理解していないで運用するととんでもないことになりがちです。

具体的にどういうことかというと

生産性を高めることが目的になってしまい、経営理念の実現が目的ではなくなってしまう

ということで、仕事をする目的が「生産性を高めること」になってしまうことですね。

京セラフィロソフィから考えると本来の仕事の目的は

経営理念である

「物心両面での幸福の追求と人類の進歩発展に貢献する」ことの実現であって、

生産性を高めることは目的ではなくそれを達成する為の手段のはずです。

ここを勘違いすると何が具体的に起きるかというと

「経費は最小が望ましいから相見積もりをして、一番安い所から購入しよう」

を筆頭に邪悪な手がひたすら繰り広げ続けられることでデフレをひたすら助長し、

人類の進歩発展どころか人類を退化させることに繋がります。

ダン

相見積もりをする本当の目的って何か正確に理解してます?値引き合戦させる為の手段ではありませんよ?

と何度かダンも盛和塾経営者に進言したことがあります。どこまで響いたのかわかりませんが。

ちなみに経費の最小化という概念は

「本当に必要な所にきちんとお金をかけていて、不要なものを徹底的に排除すること」

が本質であって、支払い額を減らすことが目的ではないし

売上最大の概念も

価値観を共有するパートナーに適切な利益を頂いて販売し、価値観が違ったり共感出来ない相手に販売しない状態

を目指すことが本質であって、売上額が昨対と比較してどうか、ということを議論するものではありません。

こういう抽象的な表現を、何も考えずに鵜呑みにして実行していくことは

アメーバ経営とは言いませんし

勿論京セラフィロソフィでもありません。

稲盛氏もそんなことを望んでこの素晴らしい考えを世に放った訳ではないはずです。

1人あたりの時間生産性がお陰様で上がりました!と嬉々として報告されても、

適切な所に適切にお金を払ってなかったり、販売出来ていない状態が放置された状態で

時間生産性が向上したところで屁ほどの意味もありません。

意味わかりますよね?

京セラフィロソフィ~時代にそぐわない行動指針の盲信に周囲はドン引き~

人として正しいことをする、利他の考えを大切にする、

能力を未来進行形で考える、口角泡を飛ばしてでも本音で語り合う、

小善は大悪に似たり、大悪は小善に似たり…

など人としての本質を捉えている項目も多い京セラフィロソフィですが、

残念なことに時代が京セラフィロソフィを追い越している部分も相当あり

それを認められず意固地スレスレなまでに京セラフィロソフィに固執する方も一部ですがいます。

あの、申し上げにくいんですが

利他だからと部下を叱った所で、部下が「自分の為に叱ってくれた」と感じなければそれ利他ではないですから。

令和のご時世にそれをやるとただのパワハラですよね、という話なのですが

京セラフィロソフィが昭和の終わり頃に作られたものなのに、

アップデートされていない状況からもこういうミスマッチは今後も増えていくでしょう。

ダンも盛和塾生の方から京セラフィロソフィが従業員になかなか理解されない、

という相談を受けたことがあります。

当たり前ですよね、という話で

自分だけ勉強するから従業員との間の理解度の差はどんどん比例して大きくなっていく。

だけど自分が従業員に理解して貰おうと降りることもせずに、

京セラフィロソフィに添ってアウトプットしてたら

従業員からしたらだいぶやべー経営者だなコイツ、

ってドン引きしますよね、という話ですよね。

理解して貰う努力もせずに理解されない、ってそれは自責思考なんですか?

と王手飛車取りで意地悪く詰めてしまいました。

会社の方針や価値観は経営者が決める自由があるので好きにすればよいのですが、

こんな教えだから愚直に~、と時代に合わないコンパ等やったら普通の人なら敬遠するでしょう。

特に優秀な人程辞めていってしまいがちな環境になってしまいます。

盲信は宗教と紙一重なので書いてあること全部は鵜呑みにせず、現代的な感覚も持った上でアウトプットしていかないと

物凄くバランスの悪い人間が出来上がります。稲盛和夫氏に心酔する方々は心して下さいまし。

盛和塾生は盛和塾生とつるんでる暇があるならアウェイで野稽古をこなせ

自分と同じような考え方の集団で、

教義に対し出来ている、出来ていないを論じて

傷を舐め合うことほどくだらないものはありません。

せっかく海外に留学に行ったのに、現地で日本人とずっとつるんでるようなものです。

盛和塾で学んだことや、京セラフィロソフィの本当の素晴らしさは盛和塾生といてもわからないでしょう。

日本の良さを理解する為に海外に留学に行くのと一緒で、

盛和塾、京セラフィロソフィの本当の良さを理解したいんだったら

その教義が通じない環境に身を置いて、俯瞰し、五感で感じることだとダンは思います。

断っておきますが、大前提としてアメーバ経営や京セラフィロソフィの8割はダンも共感しており

素晴らしいものだと考えています。

ただ、扱う人間のレベルが低いと価値がだだ下がりどころか害悪になる、諸刃の剣でもあると感じています。

だからこそこの教義は扱う人間を選びますし、

この教義が素晴らしいものになって世に広まったのは、

唱えたのが稲盛氏という大変人間として優れた方だったからだと思います。

ただし扱う人間のレベルまでは要求しない為、価値が崩れてしまってる側面があるのは否定出来ません。

これは他の教義や宗教なんかでも言えることなんでしょうけど。

京セラコミュニケーションズの担当者と喧嘩したやばい話。

ここからはダンが所属していた会社で実際にダンが京セラコミュニケーションの担当者にふっかけた話です。

何故クライアントの経営理念を強制的に変えるのか

まず明らかにおかしいと思った

「全従業員の物心両面の幸福を追求すると共に、人類の進歩発展に貢献する」

と言う経営理念を、京セラフィロソフィを導入する会社には半ば強制的に経営理念として

変えてしまう姿勢に嚙みつきました。

現在会社を非力ながら経営する側の人間として非常によくわかるのですが

経営理念とは、つまり会社が会社として存在する意義そのものなのです。

何のためにこの会社は存在しているの?

会社は何を目指すの?

どんな価値観を大切にするの?

それを明確にするのが経営理念であり、その目標の下仕事をするのが企業としての

本来あるべき姿だからです。

つまり、京セラの経営理念に賛同するしないはともかく

企業の根幹となる経営理念を京セラとそのままに塗り替えることは

企業がこれまで育ててきた文化に対する不当な侵略である

と断言しました。

そもそも京セラの企業理念は全てを包括していない

そして京セラの企業理念を全て否定する気ではないが、そこに書かれている文言には

全従業員の物心両面の幸福を追求すると書いてあり、それはまことに結構なんだけども

じゃあ従業員の家族は?取引先は?明記されてないがその幸福は無視していいのか?

と言う率直な疑問が浮かんだことが挙げられます。

その当時所属していた会社の旧経営理念には、そこについては明記がありませんでしたが

新卒で入社した会社の経営理念には

社員、家族、顧客、取引先

とハッキリ明記されており、幸福にしたい対象は明らかに京セラの理念よりも上な訳です。

その場合、

対象がちっちゃい京セラさんの方の経営理念になんでわざわざ変えなあかんねん?

その合理的な理由ってなんや?

って感じで担当者に噛みつきました。

担当者は激怒したが必殺の〇〇で社長も激怒

京セラの担当者は明らかに気色ばんだ表情で私に反論してきましたが

どれもロジカルではなく、反対するなんてしんじられない!と明らかな精神論で黙らせようとする魂胆がミエミエでした。

そこで、必殺の一撃を放つことにしたのです。

だって、そういう矛盾を妄信してる方がよっぽどやばいでしょ?

利他で言ってるんですよ、利他で。

口角泡飛ばしてまで激論重ねたら良いもの出来るんでしょ?それに対して何故怒る必要があるんです?

京セラフィロソフィーの言葉で担当者に噛みつき返しましたが、結果それ以上納得のいく答えは返ってきませんでした。

他の事業部の方も多く参加している会議で、かつ当時の会社の社長以下役員も参加していた会議でしたが、

もとからこういう妄信的なことは嫌いで黙ってられない性格なもので(笑)

会議が終わった後案の定偉いさん達に呼び出されましたが、納得しないのに謝罪は出来ない性格なので謝罪は拒否。

ただし、進めようとした社長には申し訳ないなと思い社長には謝罪しました。

温厚な社長の為、気持ちはわかるけどあの場面であの物言いはダメだ、と注意された程度で済みました。

この話、実は後日談があり

別の幹部会の中で、社長がこの件で幹部に愚痴ったそうです

(※当時のダンは管理職ではあったものの幹部ではない為会議不参加)

いわく、

異を唱えたウチの従業員(=ダン)も問題だが、それを何一つ論理的に反論出来ない担当者には失望した

とのことで、その後その担当者が会社に来ることはありませんでした…(=担当替え)

新しく担当者になった人にも同様に噛みつき(学習してないw)、結果納得のいく回答は貰えませんでしたが

新しい担当者とコンパ(飲み会)の場で

「京セラの考え方には共感出来ることも多いからこそ前向きに取り組みたいが、矛盾した点が改善出来ない仕組みどころか、思考にも組み込まれてないのは論外で、せっかくいいものなのにアンチが増えてしまう。時代が変わってもいいものはいいし、時代と共に合わないものは素直に改善する姿勢は大事だと思ってる。稲盛さんが生み出した価値観や考えだからこそ、時代を変えても柔軟に対応出来る京セラフィロソフィであって欲しい」

とダンなりに熱い想いをぶつけたことで、それなりに新しい担当者にはわかって貰えていたと思っています。

実際、言うだけ言った後の取り組みは他のどの社員よりも真面目に取り組んでいたので

京セラが気に食わないというより、京セラの時代錯誤感と融通の利かなさに憤っている、ということはある程度伝わったでしょう。

理念や価値観の押し売りは忌避される

京セラフィロソフィーに限った話ではないですが、令和という時代になってまで

理念や価値観、考え方について「これが正しい」と押し売りされるのは

お腹いっぱいどころか、忌避される行動になるでしょう。

何故なら令和の時代は「世の中」ではなく、「自分」が正解を決めるからです。

多様化の時代と言われ、働き方一つとってもオフィス出社、フルリモートと選べる時代です。

どちらが正解、不正解ではなく「どちらも正解」なのです。

正解、別解が無数に存在する中で、自分の中で何を正解とし、選んでいくのか。

そんな時代に、価値観を押し付けられた時点でそれは選択肢から一番最初に外されれるでしょう。

同様に、令和の時代は宗教もどんどん縮小されていくと予想しています。

答えが沢山あり、しかもそれがスピーディに手に入り、かつスピーディに変化していく中で

柔軟性のない思考や価値観を妄信する方がリスクであることに多くの人が気づいているからです。

そんな時代に支持を得るのは、環境に順応する能力が高い人やどんどん価値観をアップデートしていける人

なのではないかと見ていますし、ダンの会社もそれを目指しています。

まとめ

稲盛氏のこれまでの功績や経歴、そして人間性は大変素晴らしく

疑う余地のないものだと思います。

日本にとって大変惜しい方が亡くなった、とダンも思います。

しかしその教義はやや抽象的な側面がある為、

稲盛氏やその塾生であった孫正義氏等本質を理解出来る経営者にとっては

羅針盤たりうる存在だったとも思いますが

本質を理解出来なかったり、表面的なところをなぞるだけ

盲信するメンバーにとってはむしろ悪影響になりかねないものだったと思います。

特に盛和塾の塾生だった方々については、

己が未熟である状態でこの教えをアウトプットすると人類を退化させる、

人類の敵たりうる存在になりえるので

稲盛氏を目指して日々人間性を高めることに尽力し、

物事の本質を理解する力を養って欲しいなと思います。

そうじゃないと稲盛氏の顔に泥を塗ることになりかねませんので。

今回も最後までお読み頂きありがとうございました。

稲盛氏のご冥福を深く祈ると共に、

稲森氏の哲学や考え方を自分なりに解釈し、工夫して、世の中をよくする方向に使っていきたいと思います。

ダン


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