勉強で落ちこぼれた子どもに保護者が絶対やってはいけないこと3選
こんにちは、ダン(@ochikobore_adhd)です。
ご子息、ご息女様がなかなか勉強する様子もなく、成績はどんどん下がって落ちこぼれている…
そんな現実を遠巻きに眺め、ヤキモキした気持ちを抱えている保護者の方は多いと思います。ダンも実際、大手家庭教師で家庭訪問をしていた時には、そんな親御さんの気持ちを痛い程肌で感じたものです。
ご自身にとって唯一無二の存在であり、目に入れても可愛くない、大切なご子息、ご息女様です。親として何とかしてあげたいという思いと、何も出来ない歯がゆさを感じていらっしゃることでしょう。
そして今のお子様の現状を鑑みて、本人に言いたいことも山ほどあるでしょう。
でもちょっとだけ待って下さい。少し本質を突いたお話をさせて頂くと、
ダンが大手家庭教師派遣会社で働いてた際の経験上、お子様が落ちこぼれる家庭って圧倒的にご両親が学生時代優秀だったことが少なくなく
みたいな錚々たるキャリアの方々であることが珍しくないです。
かつその方々が誤ったアプローチをお子様にしてしまうことで、余計に勉強に対するモチベーションが下がり、やる気がなくなる、というスパイラルが結構多いように思います。
お父さん、お母さんが優秀だった家庭に生まれたお子様は、生まれながらにして何となく他の家庭とは違う、という匂いを子供なりに敏感に嗅ぎ取っています。そこを無視してアプローチしてしまうと、
大切なお子様の将来をぶっ壊すだけでなく、将来に渡って親子関係の破綻まで招きかねません。
今日はそんな多感で難しい時期を生きながら、かつ進学校というステージで勉強という壁にぶち当たっているお子様に対し、親として、保護者としてのアプローチ方法をご紹介させて頂きます。
今日の記事を最後まで読んで頂くことで、
子どもが今勉強に対しどんな思いで向き合っているのかがわかる
勉強しろと何度言っても子どもが勉強しない理由がわかる
成績で悩んでいる子どもに対し、親・保護者としてどう向き合い、接していけばよいのかがわかるようになる
反抗期のお子様とも円滑にコミュニケーションが取れるようになる
コミュニケーションが取れなくなった時にどうすればよいかがわかるようになる
ようになります。では早速行きましょう。
①勉強しろ!と頭ごなしに叱ること
勉強で落ちこぼれた子どもにやってはいけない3選のうちの1つ目は
です。
これは何故ダメかというと、「勉強しないから成績が上がらない、だから勉強すれば成績が上がる」
という考え方は、半分正解で半分は間違いだからです。ちなみに勉強で落ちこぼれたお子様は、99.9%後者で
状態の為、勉強時間をかけてもそれに比例して成績は上がりません。特に英語と数学は。
足し算引き算アヤシイのに方程式解けますか?方程式アヤシイのに連立方程式解けますか?という話で、勉強するのであれば、まず何処で躓いていて、何処からやり直したら成績がV字回復するのか、それを明確にさせる方が先です。
ちなみに何故勉強しても成績が上がらないという事態が
その状況で親御さんから「勉強しろ!」と言われたお子様は、心の中で

勉強して成績が上がるんだったらとっくにやってる。勉強の仕方がわからないから困ってるのに…
と思っており、言われた回数に比例して勉強に対して嫌気が差します。
そりゃそうですよね。成果が出なくて困っている所に、何の解決手段も提示せず「やれ!」なんて言われたら、一般企業なら何処のパワハラ上司だ、という話になります。
勉強をやれ!と言う前に、何故勉強をしていないのか、出来ないのかを明確にするようにアプローチしましょう。
お子様は、親御さんからの「勉強しろ!」という言葉ではなく、「何で困っているのか」を一緒になって考えてくれることを期待し、待っています。
②親が焦って子どもの同意を得ず勝手に塾や講座に申し込むこと
勉強で落ちこぼれた子どもにやってはいけない3選のうちの2つ目は
です。これをやってはいけない理由は一点。
断言します、これをやるとほぼ確実に喧嘩になるか、親子関係が今まで以上にぶっ壊れるからです。
何故ならこれをすることで、お子様は自分の意思が及ばない所で強制的に勉強させられる環境を作られたと感じ、強い抵抗感を感じるから。
そしてそもそも落ちこぼれてしまったお子様が現時点で親や周囲に求めているのは
勉強させられる環境ではなく、どうやったら勉強が出来るようになって現状を変えられるのか、という悩みを誰かに相談したりして解決し、具体的にうまく行くイメージを持つこと
であって、親のお節介で通う気もない塾や講座に通わされることではないはずです。
これと①のコンボは、お子様の勉強嫌いをより加速させ決定的なものにし、更に
心配なのはよくわかりますし、何とかしたいという親御様の強い思いも大変理解出来るのですが、塾や講座については必ず本人とよく話し合い、本人の同意を得た上で申し込みをしましょう。
お子様とはいえ、一人の立派な人間で、人権があります。いくら親だからと言ってそれを踏みにじってよい理由にはなりません。
③優秀な友人の成績とお子様の成績を比較したり、ダメ出しすること
勉強で落ちこぼれた子どもにやってはいけない3選のうちの3つ目は
です。
〇〇君、△△ちゃんはこないだのテスト××点だったってママから聞いたよ。アナタも頑張ればそれくらい出来るでしょ?頑張りなさい。
本人に奮起を促したりやる気を出させる意味で、何の悪気もなくそうやって比較をする親御さんがまだまだいますが、これも絶対にやってはいけないことの一つです。
理由は「だったらなんで出来ない友人と比較して自分を持ち上げてくれないんだ、やり方汚ねえだろ」という思いをお子様が持ち、口にした時に反論が出来ないから。
反論が出来る出来ない以前に、そうやって比べられるのはそもそもナンセンスですよね。
例えばお子様が、親御さんに向かって



〇〇ちゃん家のパパは医者で金持ちなのになんでウチのパパはサラリーマンで安月給なの?パパ仕事やる気あるの?
と言われたら、どうやって回答しますか?
自分達が言われて困るようなロジックはお子様にも言わない
当たり前ですが、自分達がお子様に言われて困るようなロジックはお子様に言わないのが大前提です。
自分達は腹一杯子どもに嫌味も込めて憎まれ口を言う癖に、子どもが言ってきたら「親に向かってなんだその口の利き方は」と激怒する保護者の方が時々いらっしゃいますが、時代錯誤も甚だしいです。
自分達が言われて困るようなロジックは、お子様にも向けて言うべきではありません。
そういう言動はお子様も自分達が思っている以上によく観察しています。お子様がいる前での言動は本当に気をつけましょうね。
本人が本音で話すことが出来る環境を用意して、その思いをきちんと聞くこと
ここまでは絶対にやってはいけない3選を紹介しました。では、落ちこぼれてしまった場合にどうやってアプローチし、話をしたら良いのかについて紹介していきたいと思います。
タイトルにもありますが、本人がきちんと本音で話せる環境を作ることが何よりも大切で、そして最優先でやらないといけないことでしょう。
やってはいけない~をやりまくって、無意識に地雷を踏みまくっている場合は、ほぼ間違いなくお子様は親御さんに本音を話してくれないでしょう。だって本音を言いたいのに言わせてもらえず、被せるように親のエゴで勉強を強制させられて来てますからね。
こうなってしまった場合、親子で話してもまず間違いなく解決しないので、第三者に間に入って貰い、その方にクッションになって貰うことが必要です。
個別指導塾や家庭教師等等の無料面談がかなり有効だとダンは思っています。
塾長を務める坪田信貴先生と言えばご存じの方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、ダンは坪田先生がまだ有名になる前の前身の塾をやられていたころ、名古屋でお会いしたことがあります。ビリギャルの小林さやかさんが現在では有名になっていますが、実は坪田先生はビリギャル以外にも
進学校でない高校の生徒を学校創立以来初の難関大学に合格させたりと目に見えない実績も沢山挙げられています。
元教育者だったダンから見ても、坪田先生のお子様へのアプローチは学ぶものが多く、ダンが家庭教師大手で働いていた頃に知っていたらもっと成果出せてたかもしれないな、と思う程でした。
坪田先生の著書にもあるエニアグラムについては当時ダンも取り入れてやっていたので、エニアグラムについてはまた改めて記事を書きたいと思います。
このままでいいなんて思ってる訳がない、本音で苦しい胸の内を話して貰う為には?
「やる気スイッチ」という言葉があるように、優秀な教育者はお子様のやる気を引き上げて、火をつけられる能力に長けていると元教育者のダンも考えております。
無料面談は勿論、塾等への入塾を検討することが大前提になりますが、結果入塾しなかったとしても、そこの教室長、塾長とお子様が話をする、というのはそれだけでも凄く意義があると思います。
ダンが家庭教師の入会営業をやっていた時に特に気を付けていたことは、
ダンと親御さんで本音で話す時間を作ること
ダンとお子様で本音で話す時間を作ること
ダンと親御さんとお子様3者で話す時間を作ること
でした。大体お子様は親御さんがいると本音で話しませんので、親御さんには一時的に離席して貰い、お子様とダンの二人でガッツリ話をします。すると、親御さんに言えていない本音が湧き出るように出てくるのです。
その本音を丹念に紐解いていくと、ほぼ99%が
「このままでいいとは思っていない」
「勉強しろとは言われるけど、何をしたらよいのかがわからない」
「勉強しろと言われすぎて嫌気がさしている」
に集約され、それを保護者の方に伝えます。本人の口から今まで思っていたことを保護者の方にぶつけると
時には涙を流しながらお子様に謝罪する保護者の方もいたりして、こちらも胸が熱くなることが何度もありました。親御さんがお子様を憎んで発言していることなんてあるはずもなく、アプローチ方法は違えど親が子を想う気持ちは、いつも時代も不変であるとダンは思います。
落ちこぼれてしまった状態を普通の状態に戻すには相応のエネルギー、パワーが必要になるのですが
ここで親子間でのボタンの掛け違いをきちんと直してあげることが教育者には必須だとダンは思います。
最終的に集団塾、個別指導、少人数指導どんな形態でも良いのですが、良い教育者の条件を挙げろと言われたら、ダンは
親子の意見の相違をきちんと修正して目線を揃え、家庭全体で勉強に取り組む体制を作ってあげられる人
と答えます。教え方が上手な人が良い教育者であるとは限りません。上記が出来ない塾長や教室長がいる教室に通わせるのは辞めましょう。どんなに優秀な進学実績をあげていたとしても、お子様に頭ごなしに勉強させようとする教育者はお子様にとって害でしかないからです。
面談の日時が決まったら、こちらから事前に「お子様と二人で話す時間を作って本音を聞いて欲しい」ことを予め伝えておいてもよいでしょう。
この人は自分と同じ目線で自分の子のことを親身になって考えてくれるか?
入塾を検討する際、教室長や担当者と面談するときはこの1点で見極めるようにして下さい。演習の仕組みやシステムは、後で何とでも調整が出来ます。まずは、本人が「絶対何とかする」と心の中で決意しないと、何をしても無駄ですから。
釣った魚にエサをあげるタイプか?定期的に担任・担当者と連絡が取れるかを見極めよう
お子様を塾や家庭教師どんな方法であれ入会させた後に、気を付けるべきは
「お子様の担当者と定期的に連絡が取れるかどうか」
だと思っています。連絡とは勉強が出来るようになった、成績が上がった、上がらないではなく
お子様がどんな様子で勉強に励んでいるか
を定期的にフィードバックしてくるか否かです。
入会時に綺麗ごとばかり言って、入会後フォローが薄い所はその後も安心してお子様を預けることは出来ないと思って下さい。結果それは、体よく月謝を払ってくれるお客様の一人としてしか見られていない、ということだからです。
入会後お子様の表情や勉強に向き合う様子と同じくらい、サポート体制には目を光らせておいてください。
お子様が落ちこぼれているのは頭が悪いからではなく「家庭内のコミュニケーションエラー」
お子様がなかなか勉強で成果が出せず、落ちこぼれてしまっている理由は「家庭内のコミュニケーションエラー」が根底にあることがほとんどです。



勉強でわからないところがあるんだけど言ったら母ちゃんに怒られそうだし…口うるさいし黙ってよう
という環境で毎日過ごしていたらお子様だってストレス溜まりますよね。困っているのに相談出来ない、という状況を理解してあげられず、親の立場で頭ごなしに言っていたのでは、解決出来るものも解決出来なくなります。
家庭内の中で、ちゃんとお子様の居場所を作ってあげること、認めてあげることによって「心理的安全性」を確保してあげることは、今後勉強だけでなく成長していく上でもとても大切なことだと思います。


自分の子は勉強しろと言っても全然勉強しないし、成績もよくない…
と思うところがあったら、是非自分達のこれまでの言動に問題がないか、一度冷静に振り返ってみてください。
まとめ
落ちこぼれているお子様に対し、無意識に親御さんがやってしまっていること、でもやってはいけないことについてご紹介いたしました。改めてまとめます。
絶対にNGな行動3選
①勉強しろ、と頭ごなしに叱ること
②本人の意見も聞かず勝手に塾や講座に申し込むこと
③よく出来る同級生と比較し、叱咤激励すること
で、それを行わないと同時に
本人がどう思っているのかきちんと話を聞く場を設けて、そこからどうするか一緒に考える
親子間で話しあうのが難しければ、塾や家庭教師等の無料面談で本音で話す場を作ってもらう
でしたね。
そこで本人のやる気が出たら、入会を検討してもOKですが、
マメにお子様の学習状況について連絡してくれる担当者・塾かどうか確認すること
が大切でしたね。
ダンの経験上、お子様が学習で落ちこぼれている原因の根底には、親子間のコミュニケーション不足が99%横たわっていると考えています。
まずはそこのコミュニケーション不足を解消し、それをサポートしてくれる塾や個別指導、講座があれば協力して貰い、お子様の明るい未来を一緒に作っていきましょう。
本日も最後まで御覧頂きありがとうございました。
お子様のことを真剣に考え、心配される親御さんを心の底からリスペクトし、応援し続けます。
ダン