ジョブホッパーとは?病気?末路は?20代、外資系、エンジニアのジョブホッパーの傾向・特徴
こんにちは、ダンです。ジョブホッパーという言葉、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
ジョブホッパーと言うと、特に転職に関してネガティブなイメージを持たれがちだと思いますが、
転職6回を経験し、現在年商10億円以上のベンチャー企業でNo.2のダンから、忖度や偏見なくジョブホッパーについて話をさせて頂きたいと思います。
今日の記事を読むことで
ジョブホッパーとはどういうものかが理解出来る
これを読んでいるジョブホッパーの人が今後のキャリアについてイメージが出来る
ジョブホッパーは決してネガティブではなく、キャリア形成の方法の一つ
と言うことが理解いただけるかと思います。
では早速行ってみましょう。
ジョブホッパーは病気?ジョブホッパーとは?
この章ではジョブホッパーについて紹介していきます。
ジョブホッパーの意味
ジョブホッパーと言う言葉はもともとは明確な定義はないようですが、
比較的短期間(半年~1年)での退職を繰り返し
転職回数が年齢の割に多く(5~6回)
コアスキル(営業?事務?技術系?)がない
などなどを複数かけ合わさる、持ち合わせている人のことを指します。
要するに
「短期間で退職し、よくわからん職種をフラフラと経験し何がしたいのかよくわからない人」
のことの呼称の一つとしてジョブホッパーと呼ぶみたいですね。
ジョブホッパーは病気!?早期退職と何が違うの?
ジョブホッパーは病気である、
ということを仰せの過激派(?)の方も世の中にはいるようですが
ジョブホッパーシンドロームなんて言う病気はありませんので、
ジョブホッパーになる人は何か先天的な病気を患っているかというと、勿論そんなことはありません。
但し普通の人がそんなに沢山転職をせず、同じ会社に何年も勤めていることが多いのに対して
ジョブホッパーの人は短期間で退職を繰り返し、
かつ色々な職を経験しているのは、
日本という社会で見ればマジョリティではなくて、間違いなくマイノリティと言えるでしょう。
ちなみにジョブホッパーと早期退職の違いですが、
職種に一貫性があるか(エンジニアならずっとエンジニアの仕事をしているか)
早期退職を頻繁に行っていないか(A社では3か月で辞めているが、B社では在籍5年以上など)
の2点で判断出来、上記の場合はジョブホッパーには該当しないと考えてよいです。
どちらもYESなら、それはジョブホッパーとは言わずただの早期退職に部類してよいでしょう。
ジョブホッパーになりがちな人の傾向・特徴
ではジョブホッパーってどんな人がなるんでしょうか、という話です。
ダン自身も元ジョブホッパーなので自信を持ってこのあたりは言えるのですが(笑)
プライドの高い人
割と何でも出来てしまう器用貧乏な人
人とのコミュニケーション、人付き合いが苦手な人
嫌なことがあると逃げる人
人生設計が出来ていない人
仕事が出来る人
転職がそのままステップアップになりやすい業界の人
だと思います。
ザッとこれだけ見ると、ジョブホッパーって良い点も悪い点もあると思いますので、
その点を次の章含め少しずつ整理していきたいと思います。
ジョブホッパーになることのデメリット
まずはこれを見ているジョブホッパーさんが胸にグサグサとダメージが突き刺さる(笑)、
デメリットの紹介からいきましょう。
大手企業への入社の道が閉ざされる
ジョブホッパーになることのデメリットとして最たるものが、
大手企業への入社の道がほぼ間違いなく閉ざされることでしょう。
大手企業ならではの手厚い福利厚生や安心感…
そういったものを、ジョブホッパーという道を選ぶ以上諦めないといけなくなります。
何故大手企業に入れなくなるのか?
という話なんですが、
ジョブホッパーは大手企業の人事部や採用担当のウケがバチクソ悪いからという一点です。
そもそも大手企業の人事や採用担当は
ある程度同質化を求める傾向があり、
尖った才能よりもバランスの取れた人を好んで採用する傾向にあります。
だって尖った人を採用して社内で問題を起こしたら、
間違いなく採用担当の人は上層部や受け入れ先の部署から怒られますよね。
そんな人よりも大過なく穏やかに過ごしてくれる人材の方が、
言い方は悪いですが大手の人事部にとっては安牌な訳です。
ましてや短期間で辞めまくって職歴もなんだかアヤシイ…
自分が大手の人事担当社だったとして、あえてリスクを犯してまでその人材を採用するのか?という話ですよね。
ダンもこれは実際に転職をしていて感じたことなのですが、
転職サイト等からネームバリューのある大手かつ自分が経験してきたこと、
強みを活かせる仕事に応募したとしても
秒でお祈りメール来ます。
もう履歴書なんて読んでもらう余地すらなく
転職回数と職歴でバッサリ落とされたんだろうな、
というのがわかるレベルのスピード感でお祈りしてきます。
ジョブホッパーの道を進んでいくのであれば大手に入って安泰な人生、というのは諦めた方が良いでしょう。
面接で突っ込まれる可能性が高い
ジョブホッパーの道を進んでいき、
次の転職先を探して転職活動を行う中で
かなりの確率で志望先の採用担当者から早期退職や職歴の一貫性の無さを突っ込まれます。
「これ、短期間での退職となっていますが退職の理由について教えて貰えますか?」
ただビビる必要は全くなくて、これはある意味挨拶みたいなものだと捉えましょう。
ここで絶対にやってはいけないのが
前の会社の悪口や、俺は悪くない感を出すこと。
一撃で「コイツアカンわ」と採用担当社に思われて、後はどれだけ実績アピールしようが内定貰えません。
ではベターな回答は何かという話ですが、
事実として早期退職に至らざるを得ない正当な理由があればきちんと話をするべきでしょう。
また早期退職に至った理由が自分自身にあって、それときちんと向き合えているかも重要なポイントです。
ヤンキーの昔はワルかったけど今は…理論ではないですが、
とポジティブに話をすると、採用担当社にも良い印象を与えると思います。
ちなみにダンも元ジョブホッパーでありながら、
今は採用の業務も一部携わっている為
ジョブホッパーで面白そうな人材の面接をすることがあるのですが、
自分が悪くないですオーラや前の会社の悪口言われると秒でお祈りの鐘が鳴り響きます。
他責にしたり、自分を客観視出来ないジョブホッパーは
自分が思ってる以上に「コイツあかんわ」感を採用担当者に芽生えさせることになるので、絶対に辞めましょう。
また転職の際この質問はほぼ間違いなくされると思ってOKですので、
事前にこの質問があった際の答えも用意しておきましょうね。
場当たり的な転職を繰り返すとコアスキルが身につかず、歳を重ねてからが悲惨
上司がムカつく、給料が…休みが…
会社という組織に属して働く以上100%満足ということの方が難しい状況ですが、
気に食わない状況ばかりに目を向け、転職でよりよい環境を求めてよく考えずに転職をすると詰みます。
理由は
からです。
短期間での退職は、勿論マネジメント経験も十分に積む機会が得られる訳ではないので
会社のリーダー候補としても考えて貰えなくなります。
短期間でマネジメント経験を積もうとすると、
慢性的に人材が不足しているブラック企業に近い会社での勤務で
経験を積むことになるわけですが、当然激務だったりで身体や精神に相応の負荷がかかり
場合によっては再起不能となるリスクも抱えます。
積み上がらなかったキャリアを、無理やり取り返そうとするとリスクが大きい。
でも現状のままだと出世はなかなか見込めないどころか、転職すらままならない…
そうなってしまうと、ジョブホッパーとして想定される最悪の末路です。
ジョブホッパーになるのであれば、ブラック企業を回避する嗅覚は必須です。
ブラック企業を回避する方法に関しては、是非こちらの記事を参考にして下さい。
ジョブホッパーにも優秀な人はいる
優秀なジョブホッパーさんの紹介
これまではどちらかというとジョブホッパーのデメリットな面ばかり紹介しましたが、
ジョブホッパーにも優秀な人がいて、そういう方を上手く飼いならすというか
仲間にすると会社のステージによっては物凄く力になってくれます。
ちなみにダンの会社でもジョブホッパーが面接に来ることがあり、
自分の権限で面白そうという理由で引き取ったのですが、
既に3年経過し、今の所辞める気配もなく非常に高いモチベーションで仕事をしてくれています。
そんな彼らの特徴みたいなものも少し添えながら紹介しましょう。
その前に、ダン同様幾つもの転職を繰り返し、現在は無事に働くことが出来ている
ゆうやさんについてご紹介させて下さい。
25歳でフリーターってどのくらいヤバイの?おかしいってマジ?
転職を繰り返しながらキャリアアップをされている、ある意味同業者様なのですが
転職に関する知見については非常に深く、お若くしてキャリア形成等について
沢山学べることの多いブログとなっています。是非遊びに行ってみてくださいね♪
ダンもこれくらい若くからキャリアについて真剣に考えとけばよかった…
転職にビジョン、一貫性があり待遇を転職の度に上げて来る「キャリアビルダー」
ジョブホッパーでも優秀な人の特徴は
転職にビジョン、一貫性があることです。
例えばエンジニアやコンサルファームの人なんかだとよくある事例ではないでしょうか。
より上流で仕事がしたい
次はプロジェクトマネージャーをやりたい
更に次の会社で今学んでいることを深堀りしたい
等の理由で、会社である程度の所まで経験し
頭打ちになったら自分が描いたキャリアに沿って転職するようなケースでしょうか。
または営業職という軸は変えないけれども、
新規、ルート、法人、個人、プル型、プッシュ型、有形商材、無形商材…と様々なタイプを経験して
自分の得意なタイプに戻っていく人なんかが代表例で、
弊社の元ジョブホッパー君もこのタイプです。
営業部の中ではトップ3に入るくらい優秀な売上を毎月作ってくれていますが、
彼曰く「営業という職種を一通り経験してみたかった」そうです。
優秀なので教えることは殆どないのですが、優秀なジョブホッパーの方をマネジメントする際に大事なのは
「ビジョンを見せてあげること」
だと思っています。
具体的には
今頑張っていることが、これからの人生でどんな所でプラスになるのか。
ここで自分が学ぶことが将来のキャリア形成においてどんな形で繋がっていくのか。
それを以て会社はどこに向かおうとしているのか。
を定期的に語ってあげることだと思います。
そうやって少し先の未来を見せてあげると
優秀なので短期的な目標を自分で設定して、達成の為に全力で頑張ってくれます。
そのアウトプットを以て一つずつフィードバックしてあげることが大切だと
彼と接してて思いますし、元ジョブホッパーとしても自分がやって貰えなかったので
同じ境遇の人にはやってあげたいなぁ、と素直に思いますね。
ちなみにこうやって転職の度に自分の待遇や給料を上げていく人のことを、ジョブホッパーとは呼ばずに
キャリアビルダーと呼びます。
短期間で高い成果を出せるが、プライドも高い人
四の五の言わず入ってからいきなり三ヶ月、半年とかで大きな成果を出せる人が、
極稀にですがいます。
本人も雑草力というか、置かれた環境で高い瞬発力を以て成果出せることを自覚しており
自分に自信を持っている人も多いので、会社が新人扱いしたり
ああだこうだマイクロマネジメントじみたことをすると
めんどくさくなって、居心地の良い所を求めて旅立っていく、ということは実際にあります。
この場合は、「彼の成長速度に会社がついていけない」というレアケースが発生します。
本人はもっと成長したり、社内の優秀な人と仕事をしたいと思っているのに
会社の仕組み上出来なかったり、ショボい上司をつけたりすることで起きるので
優秀な上司や話の分かる同僚を周囲に配置してあげることでジョブホップしにくくなります。
前述した通りこのようなタイプには基本的に指導は不要で、
一つ上のステージを見せてあげることが大切です。
視座の低い人ばかりだと苦痛で仕方なくなるので、
夢を見させてあげて、それを達成するにはどうするかを考えさせ、見守ってあげることが大切ですね。
会社側からの目線で考えると、例えば勝負の1~2年のタイミングで採用し
その期間だけの傭兵と割り切って働いて貰うことも選択肢としてはありでしょう。
上手く手のひらで転がしてあげることが出来ると、会社の未来を変えてしまうくらい優秀だったりします。
変化を恐れず新しい環境への耐性が強く、雑草力は強い
前述した内容とも少し重複しますが、
ジョブホッパーは基本的に新しい環境に順応することを繰り返しているので、
新しい環境や未知の経験に対する耐性が普通の人より強く、精神的にタフであることが多いです。
なので「採用したはよいが会社に馴染むだろうか…」という心配は
入社から3か月くらいまでの期間であれば基本的に無用です。
どちらかというと、会社に馴染むのは他の人よりも早い方だと思います。
むしろ心配すべきは、馴染んでからの
会社の方向性や自分の描いていたこととのギャップを埋めてあげられるかどうかでしょう。
ここが浅いと、馴染んで早々に退職されるリスクがあります。
細かいことは管理せずに、本人が描いている未来とズレがないかは気にしてあげましょう。
むしろ手綱を握ってあげるのはこの一点だけでよいです。
まとめ
一般的にジョブホッパーへの風当たりは強く
特に大手企業からのヘイト(笑)は凄まじいものがある為
一度はまり込んでしまうと大手企業への転職はほぼ閉ざされてしまいますが
きちんと自分の中でキャリアの中で軸となるものを作り、そこを中心に肉付けをしていくことで
ただの転職を繰り返した人で終わらず
未来も担保された状態でキャリアが続いていくことになるでしょう。
転職をすることが当たり前になってきている時代ではありますが、
目的や意図の見えにくい転職はやはり人事担当、採用担当の目線で考えると
要注意キャラとして認識されやすい為、
彼らを納得させられるだけのロジックを持って面接を行い、
同時に納得させられるだけの成果をきちんと残すこと
がジョブホッパーには求められます。
客観的な成果の一つとして、その職種にあった資格の取得も挙げられます。
資格講座 | 資格スクエアただのジョブホッパーで終わらず、有能なビジネスマンとしてキャリアを築いていきたいですね。
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
転職を繰り返しながらも高い向上心を持って頑張るアナタを、これからも応援し続けます。
ダン