失敗しない電動キックボード・電動バイクの選び方を試乗した感想と共に。
数年前から少しずつテレビや各メディアでも取り上げられるようになってきた電動モビリティ。
特に電動キックボードという単語については、聞かれた方も沢山いらっしゃるかと思います。
また、このブログを見ているアナタは
電動キックボードってなんだろう?
電動キックボードって危険なんじゃないの?
今後電動キックボードってどうなっていくんだろう?
電動キックボードに免許は必要なの?
ということを考えていらっしゃることと思います。
そこで今回は、電動キックボードや電動モビリティについて、実際に過去試乗会で乗った感想等を交えてレビューしていきたいと思います。
今回の記事で
電動キックボードや電動バイクについて理解が出来る
電動キックボードに乗る際に気をつけないといけないことが理解出来る
失敗しない電動キックボード選びが出来る
ようになります。
それでは最後までゆっくりお読み下さいね。
電動キックボード・電動バイクとは?
早速、電動キックボード・電動バイクを含めた電動モビリティについてご紹介致します。
100%電気で動く乗り物、それが電動キックボード・電動バイク
SDGsをはじめ環境に優しく、持続的な成長が叫ばれているこのご時世にピッタリなアイテムが電動キックボード・電動バイクです。
特徴はガソリン等の化石燃料を使わず100%電気で動くことで、限りある資源を使うことなく再利用が可能なエネルギーを使うことで地球や環境に優しいことが挙げられます。
実際に試乗会にて試乗してみましたが、電動キックボード・電動バイクどちらも乗り心地が非常によく、スタートに関してはプリウス同様グンと加速するので、ガソリン車よりも初動のチカラはありそうです。
観光地でのレンタサイクル代わりなど、ちょっとした移動に最適
渋谷区では実証実験の場所として電動キックボードが気軽に乗れるようになっていますし、都内でも少しずつレンタルが増えてきていますね。
LUUPという会社さんが積極的にレンタル事業を行っており、現在都内を中心に大阪や京都等でも展開をしています。
電動モビリティへの期待や将来性もあってか、サッカーの本田圭佑さんやタレントの田村淳さんが出資している会社です。
また、観光地に行くとよく見かけるレンタルサイクルの代わりとしても注目を浴びているようです。
確かに自分の力で自転車を漕ぐ必要もなく、オシャレな電動キックボードや電動バイクで観光地を散策したらSNS映えしますし、とてもオシャレで楽しそうですね。
将来免許返納する高齢者・シルバー世代の新たな乗り物となる可能性も
試乗会後にメーカーの方と話をしていて印象的だったのが、後述する免許不要になってからの使い方についてでした。
今は都市部を中心に電動モビリティが普及していますが、そもそも都市部は電車やバスを始めとしたインフラ網が発達している為、車がなくてもそこまで生活に不便さを感じることはありません。
しかし一方で地方に行けば行く程、車がなくては不便で生活に困るような地域も沢山あります。
一人一台車を所有しているのが当たり前の状況ですが、当然年齢と共に運転も難しくなってきますよね。
高齢者の交通事故や交通違反は看過出来ない問題になっており、ちょっとした社会現象にもなっています。
ご家族から免許証の自主返納を促されて渋々返納したはよいけど、自分一人では何処にも出かけられなくなってしまう…
その社会的な課題を解決するのが電動キックボード、電動バイクになるのではないかとお話されていました。
家から近所のスーパーへ。ちょっとしたお出かけに。
シニアカーよりも速度が出て、かつ免許も不要になる予定である、航続距離が車程長くない為乗ったまま遠くに行けないことを考えると、確かにシニア世代の新しい乗り物として活躍するポテンシャルは充分に秘めていると言えそうです。
失敗しない電動キックボード・電動バイク選び 法律・安全面
電動キックボードや電動バイクについてご紹介しましたが、ここでは失敗しない電動キックボード・電動バイク選びについてご紹介していきます。
保安部品がきちんとついているか否か確認しよう
あなたは商品を選ぶ際、どんなことを意識しますか。
デザインがカッコいい、性能が優れている、値段…
どれも大切な要素だと思います。
しかし、まずは買いたいと思っている電動モビリティにきちんと保安部品がついているか確認をしましょう。
保安部品とは簡単に言うと
後部鏡(バックミラー)
テールランプ(ブレーキをかけた時にきちんと光るか)
指示器(ウインカー)
ブレーキ(両方のタイヤに独立して制動を働きかけることが出来るか)
クラクション(法律で定められた音量で鳴るか)
前照灯(ライト)
などです。
電動キックボードも電動バイクも、電動と名前はついていますが立派な乗り物です。
乱暴な乗り方をしたり、スピードを出しすぎると当然ながら命を落とす可能性もあります。
自分の命は自分で守るのは勿論のことですが、自分が運転することで相手を傷つけたり、勿論相手の生命を奪ったりしてもいけません。
自分の命を預ける乗り物ですから、オシャレな乗り物とは言っても最低限の安全性が担保されているかどうかは確認するようにしましょう。
後述しますが、これら保安部品がないと私道(大きな敷地内やキャンプ場など)で走ることは出来ても、公道(車で走る道)を走ることは出来ません。
ちなみに著名人が乗られているSUPER73ですが、こちらについては電動アシストの為公道は走れません。
電動キックボードは「原付1種」 普通免許があれば公道走行が可能
電動キックボード、電動バイクは今殆どが「原付1種」の区分となっています。
車の免許を持っている方、原付1種の免許を持っている方であれば、こちらを携帯して
上記の保安部品、そしてナンバープレートを機体に取り付け、自賠責に加入しヘルメットを着用した状態であれば、公道走行が可能です。
と試乗会の時にメーカーの担当の方に聞かれてる方がいらっしゃいましたが、
現時点(2022年)では
公道を走る際はヘルメットの着用が義務付けられており、
保安部品が取り付けられていても免許を携帯していない、ヘルメットを着用していないと交通違反となります。
法的な区分が原付1種なので、ノーヘルで原付に乗ったら捕まるのと一緒ですね。
ちなみに原付1種なので、当然一方通行を電動キックボード、電動バイクで逆走しても違反となります。
またナンバープレートの取得と自賠責ですが、こちらも聞いた所
同梱される販売証明書に必要事項を書き込んで住んでいる所の役所に持っていくと30分程でナンバープレートを貰えるそうです。
自賠責についてはコンビニに備え付けの端末を操作して加入出来るようになっているようで、大体年間で3,000円位程度だそうです。
後述する、法律の区分変更により新しい自賠責が出そうですね。
法改正で、原付1種→免許不要、ヘルメット着用が「推奨」に(2023年~2024年施行予定)
2022年の4月に、電動キックボードを始めとした電動モビリティの法的区分を
特殊小型自動車という新しい区分を作り、原稿の原付1種からそちらに移行することが決定されました。
法的な区分が変わるとどうなるかというと
【最高速度】 原付1種は30km以下、特殊小型は20km以下
【ヘルメット】 原付1種は着用必須、特殊小型は努力義務
【免許】 原付1種は携帯必要、特殊小型は免許不要
等が大きな変更点となります。
ただしここが大切なのですが、区分変更が決定されただけで施行されてないのが現状です(2022年現在)
つまり、区分は変えるよという所までは決まっているのですが、いつからスタートなのかはまだハッキリとはわかっていない、というのが現状です。現時点では2024年程度が目安と言われているようですが、はてどうなんでしょうか。
電動キックボードはヘルメット被らなくていい、と仰せの方は半分は正解だったわけですね。
今の時点で公道で電動キックボードを運転する際はヘルメットをかぶり、ナンバーをつけ自賠責に加入した状態(原付き用の任意保険も入っておくことを強くオススメします)が必要そうですね。
追記
警視庁によると、2023年の7月1日~ヘルメットなしで走行出来る法律を
施行するようです。
失敗しない電動モビリティ選び サポート体制が整っているか
法律や安全面から電動モビリティ選びについて紹介しましたが、ここからはサポート体制や機能面からも紹介していきます。
近くにサポートショップ・メンテナンスショップはあるかどうか確認する
電動キックボードや電動バイクを購入する際には、近くにメンテナンス店やサポートショップがあるか否かも必ず確認しておきましょう。
メーカーの方とも話をしたのですが、やはりまだまだ新しい製品ということもあり不具合や故障が日本人が想像している以上に頻繁に起きるようです。
メーカーの方や乗り物に詳しい方はトラブルシューティングに慣れている為、不具合が起きても比較的カンタンに治せるようですが、乗り物の知識が乏しかったり、機械いじりが苦手な人からすると
不具合や故障が発生するとプチパニック状態になりますよね。(かくいうダンもそうです 笑)
そうなった際にサポートセンターに連絡して復旧方法を教えてもらうのも方法の一つですが、
実際にその機体を修理したり、メンテナンスしてくれるショップが近くにあるかないかで
購入した際の安心感が全然違ってきますよね。
サポートショップに持ち込み知識のある人が機体を復旧させてくれるというのは、大きな安心感となります。
また近くにサポートショップがなくても、故障した際の修理フローがしっかりしているか否か等は確認しておきたいところですね。
保安部品も含めた各パーツ類が安定的に供給されるか否か確認しておく
修理が出来るメンテナンス店が近くにあると安心と紹介しました。
ただこれだけでは不足な所があって、もう一つ大事なこととしては
保安部品を含めた機体のパーツ類が安定して供給して貰える体制が整っているか
を確認することでしょう。
試乗会の時にメーカーさんに確認したのですが、沢山売れているメーカーの中でも
各パーツの在庫を自社で持っておらず、都度海外から取り寄せするメーカーがあるようで
パーツによっては2か月以上待つこともあるようです。
これだとユーザーとしては利便性が高いとは言えなくなってしまいますね。
試乗会の時のメーカーさんはパーツを自社で在庫として抱えている為、大体1週間もあればお客様の手元にお届け出来るとのことでした。これだと安心ですね。
車やバイク同様、やはり定期的にメンテナンスをしたり、パーツ交換の作業は避けて通れない為、オシャレだから、と飛びつくだけでなく購入後まで意識したいものです。
現在の電動モビリティはほとんどが中国製。日本のメーカーの奮起を願う
現在の電動キックボード、電動モビリティはほとんどが中国製で、製造したものを輸入販売していると言う形だそうです。
中国製だから良い、悪いと言う訳ではありませんが、一般的な日本の乗り物に求められている水準からすると
やはり一つ一つの所の品質は劣るようです。
ネジ一本上手く締まらなかったりとか、配線不良が起きたりはままあるようですね。
特にブレーキユニットに関する所の品質は頭を悩ませているようで、頻繁にブレーキパッドがタイヤに干渉して擦れるような音がするようです。
知識のある方なら自分で少しいじって修正すれば良いのですが、知らない方からすると「タイヤから音がする!」となってしまいトラブルになるそうですね。
そういうもんだと思ってしまえばそういうものなのかもしれませんが、やはり乗り物には安全性が常にセットでついて回るものですし、特に制御の部分の品質に問題があると、ブレーキが効かなくなったりしないか不安になってしまいます。
中国製の品質だから、という問題ではないでしょうが、安全に対する意識はやはり日本の方が高いように思います。
高品質で安全性の高い電動モビリティ開発を、日本のメーカーにも是非お願いしたい所です。
失敗しない電動キックボード、電動バイク おすすめ
失敗しない電動モビリティということで紹介致しましたが、その中で試乗したこともあり個人的にオススメしたい電動キックボード、電動バイクを紹介します。
オススメ電動キックボード COSWHEEL MIRAI T
電動キックボード 大人用 公道走行可能 COSWHEEL MIRAI T 折りたたみ 電動スケーター 電動キックスケーター 公道 走行 ナンバー取得 サドル付け外し 可能 | ||||
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こちらの電動キックボードのオススメポイントとしては
標準でイスがついている為、座り乗りも可能
前カゴや後ろカゴ等のオプション品が多く、カスタマイズ性が高い
大容量バッテリーを購入すると最大距離が70kmまで伸びる
バッテリーが着脱式の為楽、またバッテリーからスマホの給電も出来、万が一の際にも利用が可能
全国で100店舗以上提携店がある為、何か不具合があった際のアフターフォローも万全
パーツの在庫も自社で保有している為、オーダーからの納期が短い
法改正後もオプションで仕様変更が可能の為、原付1種としても、小型特殊としても利用が可能
点が挙げられます。
カラーも6色ある為、好きな色を選べるのも嬉しいですね。
個人的な推しポイントとしては、
全国に100店舗以上のサポート店舗がありアフターフォローが万全であることと、法改正後も使えるモデルということだと思います。
おそらくサポート店舗の数だけでいえば、電動モビリティ業界で日本一多いと言えるでしょう。
またHP等を拝見すると、地域によっては出張修理等をやってくれるパートナーさんもいるようで、安心して購入出来る点もポイントが高いです。
youtube上でパートナーさんが製品の組み立て方や簡易メンテナンスの仕方等をアップロードしており、売ってオシマイだけでなく長く乗って欲しい、という思いが沢山の販売店さんやパートナーさんに認められているのだと感じます。
勿論保安部品もついている為公道でも走行可能です。
またビックカメラのような家電量販店でも取り扱いしているので、お求めやすい点もポイントですね。
オススメ電動バイク COSWHEEL MIRAI S
電動バイク COSWHEEL MIRAI S 原付 原付1種 モデル 公道走行可 1台で フル電動自転車 電動アシスト 自転車 の3WAY 20インチ FAT タイヤ で 通勤 通学 にも おすすめ | ||||
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キックボードと同じメーカーのバイクタイプになります。
電動キックボードと違い、バイクタイプはあまりみかけない為なかなか珍しいですよね。
この製品の特徴としては
バイク、電動アシスト、自転車と1台3役をこなすことが可能
油圧ブレーキや高照度LEDを採用している為安全性も高い
バッテリーが着脱式の為持ち運びが楽、キックボード同様給電が出来る
自転車タイプとしても使える為、万が一バッテリーが無くなっても頑張って漕げば帰ることが出来る
Makuakeで電動バイク部門歴代1位を記録し、ユーザーも多い
ことが挙げられます。
バイクだけでなく電動アシストや自転車として使えるようにペダルがついているのは斬新で、実際に電動アシストモードでも乗ってみましたがかなり強力にサポートしてくれました。これなら坂も楽々登っていけます。
バッテリーに関する点はかなりユーザーとしても気になる所ですが、トラブルが発生した際にきちんと別の動力で動かせるようにしてあるのも個人的には高ポイントです。止まってしまったらこのサイズを押して帰るのは相当大変ですしね。
大型のバイク乗りの方からもなかなかの評判のようで、メインでは乗らないけどチョイ乗りをする用で買われる方もいる、とのことでした。
まとめ
電動キックボードを始めとする電動モビリティについてご紹介させて頂きました。
最近は本当にオシャレな電動キックボードも出てきましたし、利便性も高くなってきていると思います。
ただし、バッテリーの容量の関係で航続距離は100kmに満たず、高速道路も走れなければ、寒冷地ではバッテリーの性能も低下する為、日常使いとしてはまだ限定的なものかと思います。
しかしこれから少しずつ技術も進歩し、より自動車・バイクに近いような仕様になっていくのは間違いないでしょう。
日常に当たり前のように電動モビリティが溢れる世の中になったら、もっと電動モビリティに関する産業も出てくるでしょう。
台湾等では当たり前になっている、電動スクーターのバッテリー規格の統一や、統一規格のバッテリーのレンタルステーション等も出てくるかもしれませんね。
また日常に電動モビリティが溢れるようになると、車やバイクのディーラーのように街にも電動モビリティのショップが出てくることが予想されます。
今はまだ義務化されていませんが、車検や定期点検等のサービスも出てきて、より一層安全で快適な乗り物になることを期待せずにはいられませんね。
乗り物は正しい使い方をすれば私達の生活を格段に便利にしてくれるアイテムです。
これからも電動キックボードや電動バイクが普及し、街中に当たり前のように走っている姿、通勤通学で当たり前のように使用されるような未来を期待していますし、
日本のメーカーさんにも是非素晴らしい製品を作って貰いたいなと願っています。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
皆さんが素敵な電動モビリティライフを送られることを願っています。
ダン