残業時間の平均とワークライフバランス、過労死ライン
残業時間は特に転職する際に気になるものの一つではないでしょうか。
ホワイト企業と呼ばれる大企業からベンチャー企業への転職だけでなく、
同じ業界、同じ職種間での転職でも残業時間って違うもの。
今これをご覧になられているあなたも
残業時間って平均でどれくらいだろう?
転職したいけど、転職先の残業時間が気になる
長時間の残業してワークライフバランスは大丈夫なの?
長時間残業すると実際にどうなるの?
という点が気になっていることと思います。
そこで今回転職を6回経験し、最長単月で530時間労働を叩き出したダンが
残業時間とプライベートの両立、そして体力的な所でやれるかどうかについてまとめました。
今回この記事をお読み頂くことで
残業時間の目安がわかるようになる
残業時間とプライベートの両立出来るラインが理解出来る
人間がどこまで残業に耐えられるのか
が理解頂けると思います。
それではどうぞ。
残業時間が~20時間
一日一時間程度の残業。ほぼ誤差
残業時間が20時間以内の職場ですが、労働時間だけで見ればいわゆる超絶ホワイト企業の部類に入るでしょう。
月の稼働日を22日に設定すると、一日一時間前後の残業。
これはまぁ、定時の部類ですよね。
だって定時で終わってちょっと片付けや後処理して、同僚とチョロッと話してたらこれくらいの時間になるもの。
誤差と書いたのはそういうことです。
ワークライフバランス?余裕
ワークライフバランスについてですが、正直な所楽勝でしょう。
9時~18時なら、帰宅に1時間かかっても19時。
10時~19時なら、帰宅に1時間かかっても20時。
次の勤務までまだ12時間以上ありますね。
7時間睡眠に充てるとしてもまだ5時間以上の余裕があります。
これでワークライフバランスに余裕が…
なんて思ったそこのアナタ、怒られますよ(笑)
ただし仕事以外何やるか明確でないと手持無沙汰になるかも
ワークライフバランスとしては理想で、そしてプライベートとの両立は余裕で可能ではあるんですが
逆に退社後の明確な過ごし方、いわゆるアフターファイブをイメージして行動しないと
ダラダラ動画を見て一日が終わってしまう,と言うような
ハリのない生活になってしまいます。
フィットネスジムに行く、家事をやる、好きなドラマを見る
など時間の使い方は自由ですが、メリハリをつけたアフターファイブを過ごしましょう。
このレベルの残業時間なら、定時ぴったりで終わるよう仕事の工夫をすべき
このレベルの残業は誤差と書きましたが、おそらく勤務している時間の中で
もっと効率よく、もっと時間短縮出来る箇所があるはずです。
そこに目を向けて、ほぼピッタリ定時で終わるよう創意工夫することで
快適なアフターファイブを過ごせるようになるでしょう。
ちなみにダンは残業20時間以下の会社に入った経験はありません!(笑)
現在の会社では従業員は残業20時間以下で回ってますが、
ダンの立場上そういうことにもいかず、少し残業は多めです(20時間で収まっていますが)
ゆくゆくは20時間以下の生活になるよう今頑張っているところです。
残業時間が~40時間
一日二時間程度。まぁ残業はしてますよーのライン
残業時間が40時間以内のレンジは、
平均すると残業時間は一日二時間程度でしょうか。
一応毎日残業はしているよ、というラインでしょう。
定時内での業務完了がちょっと難しく、定時を過ぎてから雑務をこなすようなイメージではないかと思います。
営業職の方はこの働き方が多いんじゃないでしょうか。
大体定時前後に帰社して日報書いたり受注業務やったり、上司に訪問先や商談の報告をしていると
大体定時から1~2時間ほど経過しているぐらいのスケジュール感だったりします。
事務職だと経理の場合、例えば四半期末や決算月だったりすると
これくらいの残業になったりしますね。
ワークライフバランスとまだまだ両立出来るレベル
一日二時間程度の残業であれば、まだまだワークライフバランスと両立が可能でしょう。
家に帰っても19時~20時。24時に睡眠としても4~5時間は時間がありますね。
ただし閉店が早いスーパー等のお世話になっている場合、
もしかしたら平日にそのスーパーで買い物することは難しいかもしれませんね。
同様にクリーニング屋さんに行くのも時間的に難しいかもしれません。
残業が出来るだけ少ない所を選ぶなら、ここが多分ボーダーライン
転職をする際に「残業が出来るだけ少ない」という点を重視するなら、
許容出来るボーダーラインは恐らくこのあたりだろうと思います。
残業時間が60~80時間
一日三時間程度。ブラックとホワイトの間?中小やベンチャーにありがち
残業時間が40時間を超えて、60時間~80時間ともなると
ステージが一つ変わったような感覚になりますね。
毎日平均して残業が三時間程度。21時~22時の間に事務所を出て、
22時~23時の間に帰宅、という感じがイメージしやすいでしょうか。
ちなみに過労死と呼ばれるラインは80時間と言われており、
これが2~6か月程継続して起こると、脳や心臓疾患と仕事との関連が強いと判断されるようです。
慢性的な人手不足の中小企業や、スタートアップ、ベンチャー企業には
まだまだザラにこれくらいの労働時間あると思います。
ダンが不動産の会社でマンションを売っていた時は大体これくらいの残業時間でしたね。
工夫すればワークライフバランスは両立出来なくもないけど、難しい
帰宅するのが21時~23時という点で考えると、早く帰ることが出来た日には
少しゆっくりする時間が取れるかもしれませんが
一般的にワークライフバランスを考えるのはキツいラインだと思います。
頑張っても仕事8のプライベート2くらいになるんじゃないでしょうか。
まずこれくらいの残業が日常になると、家に帰って夕食を作るということが億劫になり
外食かコンビニ、週末にまとめて作ったものを温めて食べるかの3択になります。
ダンが不動産屋で働いていた頃は、22時までやっているスーパーが近所にありましたので
そこで見切り品を買って食べるか、週末に適当に作り置きした焼きそばやチャーハン等を解凍して食べてましたね。
あとはまぁ帰宅してから洗濯だの掃除等は基本的に厳しいでしょう。週末にまとめてコースが濃厚です。
平日は仕事、休日は休日、のライフスタイルになりがち。
残業時間が60~80時間ともなると、殆どの人は
平日は家に帰って寝るだけ、休日に家事をまとめてやる
という生活スタイルに寄って行くように思います。
家事を協力してくれるパートナーがいたり、実家にいればそれでもいいんでしょうが
独身者だとなかなかツラい所でしょうね。
一応過労死ライン。人によっては激務で退職を考えるラインかも。
先述した通り月間80時間の残業時間を継続的に行うことで心身への影響が大きくなり
過労死のリスクが高くなると言われています。
過労死とまではいかなくとも仕事一筋になってしまい、心に余裕がなくなって
精神に不調をきたし休職する人がチラホラ出て来たり
仕事が好きじゃない場合は働く意味が見いだせず退職を考える
家族との時間が取れない場合は、残業時間や激務を理由に転職を考える
人達がポツポツと出てくるラインだと思います。
残業時間が100~150時間
毎日がほぼ終電前後。
一日平均5時間以上の残業ですから、平日は大体毎日23時前後まで仕事。
ここだけ切り取ったらまぁ100%ブラック企業でしょう。
家に帰るのは日付が変わるか否かのラインになります。
ダンが新卒で働いていた頃は、月に数度終電前後まで会社にいましたね。
平日に家に帰って人間らしい生活をするのは困難。仕事に全振りになります
これくらいの残業時間になるともうワークライフバランスの「ワ」の字も消え去りますね(笑)
日付が変わる頃家に帰って何をしますか?という話ですが
まぁ普通にメシ、シャワー、寝る以外選択肢ないと思います。
なんだかんだで寝るのは25時くらいになるでしょう。
もうLINEなんて既読スルーが当たり前(笑)
着替えは最低1週間以上ストックが当たり前!?洗濯、掃除が出来ない前提
平日に洗濯なんて出来ませんから、下着類やワイシャツ、スーツなんかは
最低1週間洗濯出来なくとも着回し出来るだけの量を確保しがちです。
ダンはちなみにワイシャツ最大で15着、下着やスーツは10着以上保有していました。
掃除機をかけるのは月に一回なんてザラ。
もう、何のために仕事をやっているのかわかりませんよね。
短期間で一気に成長したいなどの理由がない限り、オススメはしない
ただし超激務でもデメリットのみではありません。
人の倍近く仕事をすることで、当然ですが一気に成長します。
効率悪いだろ、と言われそうですがなんだかんだ量稽古を舐めたらあきまへん。
ただし長時間労働のメリットはそれくらい。
明確に短期間で圧倒的に成長したい、成り上りたい等の明確な意思がない限り
長時間労働はやっぱりオススメしません。
残業時間が200時間~
コンサルファームや一部の商社など?会社泊まり込みも
今のご時世もはや伝説?の類なんじゃないでしょうか。
毎日10時間近くの残業。18時に終業からの10時間残業ですから終わりは28時、夜中の4時(笑)
ここらまで来ると寝るというよりは寝落ち、が表現として適切な気がします。
会社のソファーや机で仮眠、または寝袋でうたた寝…
激務のコンサルファームや外資系投資銀行、一部の大手商社等では一時的にありそうですが
恒常化しているとしたらもう異常なラインですね。
家に帰れるかアヤシイライン、家事してる暇はないよ
会社で寝落ちという名の仮眠をするぐらいですから、家に帰れるのかどうかもアヤシイラインになってきます。
家に帰れるかどうかの議論ですから、家事がやれるかどうかなんて議論は当然成立しません。
家に帰ってシャワーを浴びて2時間程仮眠した時の気持ち良さったらないんだよなぁ…(昔の話ですが)
3分前のことを忘れる。吐血で倒れて救急車で運ばれました。
ちなみに教育業界にいた頃の最大の残業時間は2010年7月の370時間で、月間530時間労働が最高記録です。
おかしいでしょ、これ。(笑)
佐川急便さんがお給料月に100万以上出してた頃の時代並みに仕事してました。
ちなみにこれは一日平均18時間労働を、一か月休みなしで31日間まるっと働くと達成出来ます。
当然ですが後半からは身体に支障でまくりでした。
お客さんと電話しているのに寝落ちする。
ご飯の味がしない。
人の名前が出てこない。
3分前に話していた会話の内容を忘れる。
原因不明の激しい頭痛。
が断続的に続き、とうとう25日頃には吐血して救急車で病院に運ばれました。
仕事を休むには病気で倒れるしかないという、狂った環境下で仕事をしていました。
命の危険を感じるラインなのですぐに辞めるか転職を。
残業が月に200時間を越えるような環境下での仕事は、今思うと死と隣り合わせのような状況ですので
どんな手を使ってでも逃げ出すことを強くオススメします。
弁護士法人が運営する退職代行サービス
等もあるので、身体や心が悲鳴を上げたら上記に依頼して飛んで(会社と音信不通になる)大丈夫です。
大丈夫です、飛んだ所で死にませんから。
会社に迷惑かかるなんてこれっぽっちも思わなくていいですから。
それよりアナタが健康を取り戻すことの方が1億倍大切ですから。
まとめ 残業時間が多い=悪では決してない
残業時間毎のあるあるとワークライフバランスについて記事を書かせて頂きました。最後にまとめとなります。
ある程度成長するまでは「量稽古」も必要。そこから逃げてたらいつまでも平均のまま
不要な残業は悪以外の何物でもないとダンも思いますが、
社会人になっていわゆる一人前に仕事が出来るようになるまでは、ある程度の量稽古も必要だと思っています。
そもそも定時ピッタリで終われると思っているとしたら、申し訳ないですがそちらの感覚の方が甘いです。
自分が成長していく段階にも関わらず、長時間働くのは嫌だ、と逃げていたら
本当に仕事出来るようにならず、いつまでも半人前のままとなってしまいますよ。
一日1~2時間程度の残業は許容範囲だとダンも思いますし、自らを成長させる機会と前向きに捉えて
取り組むくらいでちょうどよいと思っています。
ただし年齢と共にどんどん長時間働けなくなる。残業時間と自分の体力はちゃんと相談しよう
とは言うものの、やはり20代後半あたりからジワリと忍び寄る体力の衰え。
20代前半の頃は当たり前に出来ていた終電までの仕事も、年齢と共にどんどんしんどくなっていきます。
そして朝起きるのもそれに比例するように辛くなってきます。
今の残業時間は10年後、20年後もこなせるボリュームなのか否かは
ある程度早い段階で考えておくことをオススメします。
長時間残業+みなし残業の支給のみなら立派なブラック。すぐに環境を変えて身を守ろう
長時間残業は成長する為だけでなく、きちんと残業代も支給して貰えるなら(と言うか当たり前の話なのですが)
経済的にもそれなりに足しになりますし、激務と引き換えに金銭的には少し余裕が出るのが数少ない魅力だと考えます。
ただし、みなし残業代という名の「固定残業代支給」は残業が多い会社にありがちな悪しき風習です。
みなし残業とは、一言で言って
というシステムで、それ自体は悪くないのですが
超過分をきちんと支給しないブラック企業が多いのなんの。
みなし残業で残業し放題!ではないので、超過分を支払わない企業だと判明したら
早急に労基へ報告したり、転職で環境を変えましょう。
何故ならそれは労働力の搾取と一緒だからです。
最終的には自分がやりたい仕事、給料、成長、プライベートのバランス。
残業時間とワークライフバランスについて記事を執筆致しました。
実は残業時間が多い、少ない論争はワークライフイベントとも深く関わって来たりするんですよね。
育児の時間をもっと取りたいから、残業時間は少なめがいいと思っていても
子育てが終わる数十年先、今度は老後の貯蓄問題の為に多少残業してでもアクセク働かないといけないかもしれません。
残業時間が多いことが一概に悪と言い切れないのはこういう事情が絡んで来たりするわけですね。
その上で、今の自分の生活スタイルと労働時間のバランスはきちんと取れているのか
バランスが取れていないならどうやって解決するのか
を突き詰めていくと、
という結論に至ります。
今アナタがやっている仕事、楽しいですか?
この仕事、定年までずっと続けたいと自信を持って言えますか?
少しでもうーん…と思った場合、ちょっとずつでいいので
当ブログにて転職スキルを培って行って貰えたら幸いです。
これからも仕事を頑張るアナタを応援します。
ダン