第七十二期ALSOK王将戦 第一局の結果

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第七十二期ALSOK王将杯 第一局の結果

第七十二期 ALSOK王将杯の第一局が1/8,1/9に

静岡県掛川市にある掛川城、二の丸茶室にて行われました。

対局者は現王将でもある藤井聡太竜王と

挑戦者でもあり、通算タイトル100期を目指す羽生善治九段。

結果は、91手で藤井聡太王将の勝利となりました。

全7局のうち4勝先勝というレギュレーションの中、まずは藤井聡太王将の先勝という形になりました。

この記事では、第七十二期ALSOL王将杯第一局目の

戦型

ポイントとなった指し手

将棋めし

などについて紹介していきます。

目次

第一日目 予想外の一手損角換わり

振り駒の結果藤井聡太王将の先手、羽生善治九段の後手で対局開始

振り駒の結果、第一局は藤井聡太王将の先手、羽生善治九段の後手で対局開始となりました。

飛車先の歩を付き、先手2六歩となりいよいよ対局が始まります。

対する羽生善治九段は角道にある歩を付き、3四歩とします。

その後双方大駒付近の歩を差し、囲いを始めた時にそれは起きました。

羽生善治九段が選んだ戦型は「一手損角換わり」

挑戦者でもある羽生善治九段が選んだ戦型は「一手損角換わり」となりました。

一手損角換わりは後手の方から角換わりを促す戦法で、

本来は後手の上に更に一手損をするという、本来であれば望ましくない戦法ですが

羽生善治九段と同世代でもある丸山忠久九段が得意としている戦法でもあり

今回は羽生善治九段が同世代の棋士が得意としている戦法を採用することとなりました。

王将戦前に予想した戦型予想通りにはなりましたが、挑戦者である

羽生善治九段の方から誘導するとは予想外でした。

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一手損角換わり戦法は予言されていた!?りゅうおうのおしごとの作者より

この一手損角換わり戦法は、なんとライトノベルで有名な「りゅうおうのおしごと」

の作者でもある白鳥士郎さんが作品の中で描写していました。

なんとこの設定、今回の王将戦とシチュエーションがソックリどころかほぼ実話。

創作に現実が追いついてくるという何とも奇妙なことが将棋界では起きています。

創作の更に上を行く結果を残し続ける存在とは、勿論言うまでもなく藤井聡太先生。

今回のタイトル戦がただのタイトル戦ではないことが各所からもうかがい知れますね。

一日目のおやつ(朝)、昼食、おやつ(昼)

一日目朝のおやつ

対局一日目の朝のおやつは

藤井聡太王将が火のようかん三種(掛川抹茶付)とアイスコーヒー(以下食事の写真は毎日新聞社のものを参照)

 

羽生善治九段が掛川桜のプリンとホットコーヒーとなりました。

 どちらも対局地である掛川にゆかりのあるおやつを頼まれましたね。

一日目昼食

一日目の昼休憩の際にお二方が召し上がられた食事となります。

藤井聡太王将が頼まれたのは掛川牛の麻婆豆腐

 

羽生善治九段が頼まれたのは遠州黒豚と掛川野菜のトマト煮込みとなりました。

どちらも休憩明けの対局に向けしっかりとエネルギー補給をした様子が伺えますね。

それにしても本当に美味しそうです。

一日目 お昼のおやつ

一日目お昼のおやつは

藤井聡太王将がCHABATAKE(ちゃばたけ)とフレッシュジュース(イチゴ)

 

羽生善治九段が午前中に藤井聡太王将が頼まれた火の羊羹三種 掛川抹茶付となりました。

一日目のハイライト ほぼ互角の形勢にて一日目は終了

一日目のハイライトですが、38手目に羽生善治九段が指した3五銀でしょう。

この手に対し、藤井聡太王将が安易に飛車を引いてしまうと

後手の羽生善治九段から5五地点への角打ちがある為、

藤井聡太王将は銀の腹である2五の地点に飛車を動かします。

それに対し、羽生善治九段は銀の斜めに動く特性を活かし銀を3六の地点へ。

藤井聡太王将も負けじと飛車を銀の腹である3五の地点に動かします。

ここで羽生善治九段は銀を4七の地点に成りこみ、玉に迫ろうとします。

それに対し藤井聡太王将も、そうはさせじと

5八の地点に銀を打ち込み、銀交換しながら離れていた金を王に近づけようという

非常に味の良い手を指した所で、羽生善治九段が封じ手を選択

ほぼ互角の局面で一日目は終了しました。

封じ手予想ですが、ほぼ5八の地点に打ち込んだ銀を取るだろうと

予想した将棋ファンの方が多かったのではないかと思います。

二日目 敗着の手は何処?藤井聡太王将が横綱相撲で先勝

封じ手は大方の予想通り5八成銀だった

翌二日目の対局となり、立会人の久保利明九段がハサミで封じ手の書かれた封筒を開けます。

封じ手は大方の予想通り、5八成銀となりました。

これに対し、即座に同金と応じた藤井聡太王将。

ここから一気に戦局が傾いていきます。

人間が指す手で形勢が逆転?7三銀

ほぼ互角の局面で二日目がスタートしたのですが、

局面が少し動いたのが羽生善治九段の58手目、

藤井聡太王将の6五歩と銀を狙って手に対し

7三銀と銀を引いた手でした。

実はこの手、将来的に羽生善治九段側の王将が6筋、7筋に逃げていく際に

7四の地点が空くことで、ふんどしの桂打ちによる王手飛車取りを消す

人間からすると滑らかな一手に見えたのですが、

AIはこれを見てやや藤井聡太王将有利と判断したようです。

そこからの歩の突き出し、桂馬打ちにより7三にいた銀が右往左往することに。

ここで一気に藤井聡太王将に形勢が傾いていきました。

5五角打ち以上に好守があった!?幻の4三角打ち

その後羽生善治九段が藤井聡太王将の桂馬を取り、かつ一筋の香車を睨む攻防の一手を

5五の地点に打ち込みますが、結果6五の地点に金を打たれてしまい角桂交換という結果に。

ダンが研究用で使っている水匠5によるとここの時点では4三に角を打つことで、

2二にいる成銀と7六にいる銀を両取り出来る幻の手があったようです。

その後手にした桂馬で金を剝がそうとするも…王の早逃げにより固い囲いとなる

角桂交換で手にした桂馬を打ち込み、金を剥がしながら

藤井聡太王将から奪った飛車を打ち込むことで攻めを続けようとする羽生善治九段。

しかし今の棋界で桂馬を使わせたら右に出るものはいないと言われる藤井聡太王将、

攻め合いなら望む所とばかりに再び7三の地点を狙い桂馬を打ち込みます。

これにより再び銀を動かさざるを得なくなった羽生善治九段。

この時、勢いよく桂馬を跳ねて藤井玉右側にいた金を剥がせば

まだ頑張れそうな局面でしたが

安全な手を優先した6四銀が、結果的に敗着級の一手となってしまいました。

それを見た藤井聡太王将は桂馬に睨まれた金を逃がすことに成功すると

羽生善治九段の飛車打ちによる王手に対してもカナゴマと桂馬が密集する7筋に早逃げすることで

簡単には捕まらない、藤井玉の難攻不落な囲いが完成してしまいました。

最後は1八に打った角が、羽生善治九段の竜と王の懐深くに飛び込む強烈な一手で勝負あり。

藤井王将の勝利となりました。

二日目のおやつ(朝)、昼食、おやつ(昼)

二日目のおやつ(朝)

対局二日目の朝のおやつですが、

藤井聡太王将が前日羽生善治九段が注文された掛川桜のプリンにアイスコーヒー

 

羽生善治九段がクッキーアソートと紅茶となりました。

なんと羽生善治九段が頼まれたこちらのクッキーアソートが入っている箱も食べられるそうです。

何ともオシャレですね。

二日目の昼食

対局二日目の昼食となります。

藤井聡太王将がしあわせの青い卵のオムライス

 

羽生善治九段が浜名湖のうなぎを使ったうな重となりました。

うな重で思い出すのは、ひふみんこと加藤一二三先生。

順位戦、タイトル戦問わず色々な所でうなぎを堪能されたようです。

今回のタイトル戦は、同年代である丸山忠久九段の代名詞と言われる一手損角換わりに

食事は加藤一二三先生の代名詞であるうな重。

何かの偶然なのでしょうが、こういうのを見ると将棋ファンとしてはテンションが上がってしまいますね(笑)

二日目 お昼のおやつ

対局二日目のおやつは

藤井聡太王将がアイスティーとフレッシュジュース(パイナップル)

 

羽生善治九段がCHABATAKEフィナンシェとコーヒーとなりました。

藤井聡太王将は二日目のお昼のおやつは固形物をあまり頼まれず、

アイスティーやフルーツジュース等の液体を頼まれることが多いように思います。

豊島将之九段のフルーツ盛り合わせ定跡のような(笑)

終盤戦は勝敗を決する時間帯ということで、より高い集中力が要求されることになりますから

あえて糖分が高いジュース系のものを召し上がり、備えているのかもしれませんね。

王将戦第一局 所感

藤井聡太王将の先勝という形で終わりましたが、第一局を見ての所感を書きます。

とにかく注目度が高い!今のお二人以上にお客さんを呼べる棋士はいるのか!?

ABEMAの有料版にて二日とも見ていました(他のチャンネルも併せて開いてました)が、

とにかく他のタイトル戦や対局と比べても視聴者の方や注目している人が多い

歴史を作ってきた棋士、これから歴史を作っていこうとする棋士の対局ですから

注目度が高いのも頷けますよね。

また、現地の静岡県掛川市での王盤解説会の申し込みも凄い数だったようで

定員80に対し、なんと今年は3339人もの応募があったようです。倍率40倍以上!

https://news.yahoo.co.jp/articles/6ad6fd3e96a2eeae32a0c0843d549ac3becb412b

それだけお二方の対局が注目されているということでもありますね。

今の将棋界でこのお二方以上にお客さんを呼んだりムーブメントを起こせる棋士、恐らくいません。

第二局は羽生善治九段の先手。ここでタイに戻したい

第一局は藤井聡太王将が横綱相撲という形で完勝となりましたが

藤井聡太王将の先手番をブレイクするのは相当な難易度であり、いくら羽生善治九段と言っても

簡単に出来るものではないでしょう。

そこで1/21,22に大阪の高槻市 山水館にて行われる第二局目が羽生善治九段にとっては非常に重要となります。

何故なら羽生善治九段の先手で対局が始まるからです。

タイトル戦は一般的に後手番負けは仕方なし、先手番で如何に勝利するかという勝負です。

テニスのように、後手番で勝利すると「ブレイクした」と言うこともありますし

この第二局目で羽生善治九段が先手の有利を活かし、1勝1敗のタイに持ち込めるかどうかは

この王将戦の行方を占う上で重要な局面でもあります。

タイトル通算100期を達成する上で、第二局目が羽生善治九段にとっては

絶対に落とせない対局となるでしょう。

藤井聡太王将の優位は揺るがない。ただしつけ入るスキがない訳ではない

藤井聡太王将はやはり流石の強さという所で、

指し手を間違えると一気に評価値が逆転するような局面でも

間違えることなく正確な差し回しで勝利しました。

しかし今回の一手損角換わりのように、

普段からあまり指しなれていない手をぶつけることで

中盤までは優位を保つことが出来たこともまた事実です。

詰将棋のスペシャリストということもあり、

終盤戦で藤井聡太王将に競り勝つことは並大抵のことではありません。

やはり戦術としては如何に序盤・中盤で藤井聡太王将からリードを奪い、時間もリードした上で

終盤戦までリードを保ったまま押し切る、ということになるでしょう。

本局では敗れた羽生善治九段ですが、非常に多くの引き出しがあり

第二局では更に私たちが驚くような戦型をぶつけてくることもあり得ます。

藤井聡太王将をアッと言わせる一手に注目です。

勝利者藤井聡太王将のコスプレは!?

王将戦は対局に勝利するとその翌日にコスプレの恰好をして撮影するのが通例となっています。

今回の掛川での対局に勝利した藤井聡太王将、

どんなコスプレ姿で私達を楽しませてくれるか見ものですね!

終わりに 王将戦をとことん楽しもう!

今回はダンもABEMAにて二日間中継を見ていましたが、

王将戦の中継はyoutube等でも無料で見れるようになっていました。

是非この機会に王将戦を頼んで観戦しましょう!

こんなビッグネームの対局、もしかしたらもう二度観れないかもしれません!

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

今後も将棋のタイトル戦はじめ、面白い記事を提供出来るよう精進してまいります。

ダン

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