証券外務員二種に一週間で合格した時の勉強方法
こんにちは、ダンです。
先日証券外務員二種
の試験を受け、無事に合格してきました。
仕事が忙しい中での勉強だったため、殆ど勉強時間を割くことは出来ない中でしたが
無事に合格出来てよかったと思っています。
特に金融系の会社ではないのですが、業務の一環として金融商品を扱うことになりそうだったので
先行して取ることになりました。
同様になかなか多忙で勉強の時間が取れない社会人の方が多いと思いますので
今回は
証券外務員二種合格の勉強方法
証券外務員二種に合格するまでの勉強時間
証券外務員二種の難易度
なんかについて紹介出来ればと思っております。
証券外務員試験二種を受験する予定の方、是非ともご覧くださいね。
それでは本日も張り切ってどうぞ。
証券外務員二種とは
金融商品の販売・勧誘を行う為の資格
証券外務員とは、日本証券業協会が定めている
金融商品の販売・勧誘を行う為の資格となり
同協会の定める外務員規則2条~4条、
法律では金商法64条で定められている資格となります。
シンプルに言うと、この資格がないと
金融商品の販売や勧誘が出来ない、というものになります。
金融商品とは何ぞや?という話なのですが
簡単に言うと銀行で扱う預金や国債、更には証券会社で取り扱う株式や投資信託等が該当します。
更に試験に合格するだけではダメで、同協会への登録があって初めて金融商品を扱うことが可能となります。
金融系の会社で働く人にとっては、これがないとそもそも仕事にならないですね。
証券外務員一種と二種の違いについて
今回ダンが合格したのは証券外務員二種でした。
証券外務員一種の方がやや難易度としては高いようですが、気になるのは
証券外務員の一種と二種で何が違うのか?という点でしょう。
証券外務員の一種と二種で何が違うのかと言う点ですが、簡単に言うと
一種は全ての金融商品を取り扱うことが可能
二種は限られた金融商品しか扱えない(主に現物)
となっております。
もう少しかみ砕いて説明をすると
証券外務員一種は、信用取引(担保に対して約3倍の金額の取引)が出来るのに対し
証券外務員二種は現物取引が原則の為、それが出来ない
となります。
リスクのある取引をしようと思うとやはり一種が必要になりますね。
ただし株の売買や保険等基本的な商品のみの販売であれば、
基本的には二種で事足りると思います。
実際にダンも本業はあくまで本業で別にあり、金融商品の販売が主ではないため
保険の代理店さんからも二種で良い旨教えて頂き受験致しました。
試験の難易度は?
そんな証券外務員ですが、試験の難易度についても解説致します。
試験の難易度で言うと易しい部類に属し、合格率については証券外務員一種、二種共に
60~70%とかなり高くなっています。
先ほどの日本証券業協会を見ますと、直近の2021年度の合格率は
証券外務員一種が74.6%
証券外務員二種が68.9%
となっていますから決して難しい試験ではなく、勉強すれば合格出来るものと認識して良いでしょう。
一般的に必要な勉強時間については
一種で80時間~100時間
二種で50時間~80時間
と言われているようです。
しかし感覚的にはもう少し短くて済むんじゃないかと思っています。
進学校、MARCH以上の大学出身で、かつ暗記に苦手意識がない人
であれば、ダンよりもっと短い時間でも合格に持っていけると思います。
試験形式について
試験の方法ですが、CBT形式となっており
基本的には1週間程前から申し込みをすることで、平日の好きな時間に試験を受けることが出来ます。
CBT形式とは主にパソコンを操作して行う試験のことで、テスト終了後素早く結果がわかります。
試験の内容についてですが
試験時間は120分
300点満点のうち70%以上の得点率(210点以上)で合格
点数配分は〇×問題が100点、計算問題、5択式問題が200点
となります。
特定の分野で点数が低いことによる足切りはありませんので、
とにかく点数をかき集めて70%以上を獲得出来ればOKとなります。
試験時間はほぼ間違いなく余る
ちなみにやってみて感じたことですが、試験は120分と長丁場なものの
〇×に計算問題、5択で合計70問しかない為
サクサクと解けます。
計算に多少戸惑ったとしても、基本的に時間は相当余ると考えて間違いありません。
証券外務員二種合格に必要な時間は約20時間 約1週間
ここからは1週間で合格した際のダンの勉強方法について解説していきます。是非参考にしてみてくださいね♪
まずは試験の点数配分を見て、重要科目から勉強していく
まずは試験の内容を見る前に、点数の内訳を見て
何処に時間をどれだけ使うのか
を見極めることが重要だと思いそこから始めました。
ちなみに当時ネットで調べた情報を元に作った資料です。
〇×が2点×50問で100点。
選択式が10点×20問で200点。
言うまでもなく赤色の太文字の所が重点的に取り組むべき所だと思い、
20時間のうちの15時間くらいはここに投入した感じになりました。
計算問題、五択問題で点数が取れないとほぼアウト
計算問題や五択問題の200点のうち、最低でも8割の160点は得点出来ないと合格は難しいのかな…と思い
とにかくひたすらこの対策をするように考えました。
ちなみに〇×問題についてですが、一部難しい問題もあるものの
よっぽど常識がない人でなければ75~80%は正解出来るような問題になっています。
(ダンも初見で現状把握で模試をやった際も得点率は80%近かったです)
なのでここで70%切るようなことは基本的には考えにくいのですが、それはあくまで保険。
赤太文字の所をまずは徹底的に演習するようにしましょう。
計算問題の70点分は満点を取るつもりで
200点のうち更に細分化していくと、計算を伴う問題が70点あることを知りました。
保険の代理店さんからも、計算問題きちんと取れればラクですよ、と言われたので
計算問題を徹底的に反復しました。
実際に狙われやすい所としては
PER(株価純資産倍率)とPBR(株価収益率)
ROE(自己資本利益率)
株価の利回り(最終、応募者、所有期間…など)
パリティ価格と乖離率
財務諸表回り(営業利益、経常、負債率など)
損益分岐点回り(限界利益率や固定費、変動費)
株式の委託手数料
あたりだなぁと問題を解いていて思いましたので
このあたりの計算演習を徹底的にやりました。
恐らく本番でもここから出た問題については全部取れたと思います。
ちなみに当日は
PERとPBR(倍率ひっかけが来るので要注意!)
パリティ価格、乖離率
財務諸表回り(損益計算書を見て正しいものを2つ選べ的な)
最終利回り
が出た記憶があります。
抑えた方がいい所として、売値と買値から始値を割り出すような問題がありましたが
よくわからないのでパスしました。
を天秤にかけ、後者を選択しました。
が、実際に試験でも出ませんでした。これはラッキーでした。
計算問題は公式の丸暗記でOK。丸暗記が苦手なら手で覚えよう
計算問題はテキストや問題集に出てくるものの数字を変えたものが出題されるので
極論すると、公式を丸暗記するだけでOKです。
ただしテキストと問題集では演習出来る頻度が少なく、忘れやすくなりがちなので
ダンは自分で数字をいじったりしてノートに演習してました。
計算問題はパターン化されている為、覚えれば点数が取れる所。
1ミス(10点)までに抑えられると理想。
妥協して2ミス(20点)でしょう。
計算問題で3ミス(30点以上)すると結構痛いと思います。
五択問題はテキストの熟読でクリア。論点は限られている
五択問題はテキストを熟読することでほぼ論点が見えてきますし
五択のうち1~2個は、読んだ瞬間に日本語がおかしく、捨て選択肢であることがわかります。
問題集で実際に解いてみて、間違えたらその論点の所をテキストに立ち返って読み込み直すだけでOKです。
ちなみに2つ選ぶ系の10点問題は、
仮に1個間違えてももう一つが正解なら5点貰える、1選択肢5点形式です。
なので、読んだ瞬間に日本語がおかしい1~2つを速やかに外すと
正味な選択は4分の2~3分の2です。
5点以上獲得出来る確率は50%以上ですね。
2選択式の10点問題は、わからなかったとしても最低5点獲得で切り抜けましょう。
ここで全部(10点)ミスると結構痛いです。
合格には90点分までミスが許されていますが、
選択式でのミスは欲を言えば30点以内に抑えたい所です。
40点以上ミスると、計算問題との絡みもありますが合格がキツくなると体感上感じています。
証券外務員二種合格にはテキストと予想問題を最低3周+アプリ演習
ここからは実際にアウトプットする為の教材を紹介します。
テキストと問題集は1冊ずつでOK。保険で模擬試験を
使ったテキストと問題集は1冊でOKです。それを何度もしつこく回すと合格まで持っていけると思います。
ちなみに使った問題集とテキストですが
テキスト
問題集
これをひたすらしつこくしつこく1週間回し続けました。
平日は約2時間、土日は5時間ほど勉強に充てることが出来た為
先述した赤い太文字の配点の所を中心に勉強しました。
初日にテキストをサラリと1周読み込み、
二日目から演習スタートとなりました。
〇×問題については1周目で間違えた所に付箋を貼り、テキストで確認
1周目で正解した所は飛ばして2周目、2周目でも間違えた所を3周目…
とやったら3周目でほぼ全問正解し、4周目でもそれが変わらなかった為
そこで〇×問題は終了。
そこからはひたすら計算問題と5択問題をこなしました。
問題集とテキストの汚れに偏りが出た。これは良い証拠
テキストと問題集を繰り返し解いていたのですが、計算問題と五択問題は
意外と手ごわく、何回もやり直すことに。
計算式覚えた翌日にまた間違える
五択問題で同じ論点で間違える
なんてことがあった為
メモ帳を一冊買い、そこに書き込んで
昼休みと通勤の際にも見て思い出すようにしてました。
やってみて感じたのですが、テキストと問題集は等しく汚れないんですよね。
どういうことかというと、
重点科目や重点問題ばっかりやり、配点の低い所はサラリとしかやらない為
本当に重要な所ばかり何度も読み込んだり書き込んだりする頻度が高く
他と比べてもどんどんそこだけが汚れていくのです。
やっていてこれは傾向にきちんと沿って対策が出来ているんだな、なんて冷静に考えてました。
もう捨ててしまった為お見せ出来ないのが残念ですが、
それはそれは見事に汚れ方に違いがありました。
短期間で怖かった為週末に保険をかけようと予想問題集をやった
一応毎日成果を確認すべくアプリでも進捗管理はしていました。
日曜日の時点で〇×問題も90%まで行ったので、とりあえずは大丈夫だろうなとは思っていました。
使っていたアプリはどこトレです。
ただ、計算問題や五択問題は似たような問題を繰り返す為丸暗記となってしまい
流石に新しい問題に対応出来るか不安だった為、
一応は新しい問題でも70%以上取れるか確認しようと模試を買って土日に解きました。
4回分の予想問題がある為、土日それぞれ2回ずつ実施。
この模試でも4回全て80%以上の得点率だった為、
自信を持って当日に臨むことが出来ました。
一応模試で間違えた問題も見直してメモ帳に記帳することも忘れませんでした。
実際に当日も
見たことあるような問題ばかりで、ん?と思うような問題は数問でした。
問題集をミッチリやればほぼそこから出題されると認識して間違いないと思います。
まとめ
今回は証券外務員二種の試験について記事を書かせていただきました。
そこまで難しくない試験の為、短期間での合格が十分狙える資格であることは間違いありません。
ただし、
もともとそんなに勉強が得意でなかったり
資格慣れしていない、まとまった勉強時間が確保できない
等で思った以上に勉強が捗らないケースも十分に考えられます。
実際は50時間~80時間程必要だと言われている試験ですので、
普通に考えると1か月は余裕を持って準備に充てたい所です。
配点の大きい科目を重点的に
テキストと問題集を1冊ずつ用意して
ひたすら間違えた所を覚えて出来るようにする
ことがポイントとなる資格ですが
どうしても合格に不安な場合は、講座受講も検討しましょう。
オススメは
STUDYing。
中小企業診断士の勉強でもお世話になっています。
テキストを持ち歩いたりしなくても
スマホ一つで勉強と演習をすることが出来る為
場所を選ばず、自分の好きなタイミングで勉強が出来るのが大きなメリットですね。
ちなみに
証券外務員二種の受験料は13,860円(税込み)
となっている為、不合格になると13,860円の損失となってしまいます。
合格するか否か不安な場合は、確実に合格する為にコストを払ってでも受講することをオススメします。
受講した結果一発合格すれば、無駄な損失は防げますからね。
ちなみに受講するコストよりも、受験料の方が高くなっていますので
受講して一発合格の方が、再受験して合格するよりもコスパは良いです。
いかがでしたでしょうか。
証券外務員二種は一生使える資格の一つですし(更新は必要ですが)
金融機関で勤務する方以外が保有していてもメリットの大きな資格です。
難易度もそこまで高くない為、是非キャリアアップの一環として
迷っている方は受験し、そして合格してくださいね♪
毎日の仕事だけでなく、キャリアアップの為に資格の勉強を
プライベートの時間を削ってまで頑張るアナタを、これからも応援し続けます。
ダン