仕事にするなら「得意なこと」と「好きなこと」どっち?
仕事にするなら「得意なこと」「好きなこと」どっちがいいんだろう?
恐らく一度はこんなことを考えた人がいるのではないかと思います。
もちろん、仕事に関しては貴賤は存在せず
どんな仕事であったとしても人の役に立ち、その対価として報酬を得ているのですから
素晴らしいことだとダンは思います。
ですが、どうせ長期間仕事をするのであれば
苦痛で仕方ないような仕事ではなく
ある程度成果に繋がるものや、
やっていて楽しい、やりがいのあるものを仕事にしたいですよね。
そこで今回は、
仕事にするなら得意なこと、好きなことどちらを選ぶべきか
について記事にしたいと思います。
それではどうぞ。
仕事は「得意なこと」を選ぶべき
結論から言ってしまうと、キャリア形成の早い段階で得意なことを仕事にしましょう。
得意なことは同じ時間をかけても成長が早い
得意なことを仕事にする理由は幾つかあるのですが、
一番の理由は
「同じ時間を投下した際の成長率が全然違うから」
となります。
例えば同じ100時間を使った場合、
苦手なことだと10しか成長しなかったとしても
得意なことだと1000成長したりします。
コストパフォーマンスにどちらが優れるか、と言われれば言うまでもありませんね。
まずは得意なことに時間を投下出来る環境を出来るだけ選ぶようにしましょう。
強みに出来るだけ資本を投下することの重要性については
USJを再建させたことで有名なマーケター
森岡毅さんも述べられています。
得意なことで一旦周囲を認めさせることが先決
特にまだ今の自分が何者でもない状態で、
一旗揚げないといけない場合
手っ取り早いのは、自分の強みをとことんまで尖らせて
周囲に認めて貰うだけの成果を上げることでしょう。
コイツなかなかやるな…と最初に思って貰えたら
発言力が手に入り、一気に仕事がやりやすくなります。
特に転職したばかりの職場等ではこのアクションは重要で
得意なことを手を抜きながらやって成果出すことと
150%の馬力で苦手なことを克服しようとした場合
前者は
この新人、なかなか優秀だな…
となるのに対し
後者は
この新人大丈夫かな…あんまり使えないんじゃないか…
と言う評価になりがちです。
大体入社後3か月~半年後についてしまった評価を
後から挽回するのはなかなかエネルギーが必要となります。
如何に最初の段階で得意で成果を出し、周囲を納得させるのかが重要となるわけですね。
自分の心の平穏にも繋がる
もともと自分がやってきた上に得意分野ですから
落ち着いて取り組めば相当の成果はすんなり出すことが出来るでしょう。
新しい職場に慣れるだけでも大変な上に
仕事まで不慣れだと、最初の数か月は
心身共に物凄いストレスとなり、成果を出す前にすっかり疲弊してしまうことになりかねません。
せめて仕事くらいは得意なもので成果のハードルを下げて置き
その他の業務などに目を向けて、スムーズに新しい環境に適応出来るように
していきたいものです。
但し、得意なことばかりやっていると頭打ちが来る
ただし、得意なことばかりを仕事にして何十年も続く
ビジネスマンライフが送れるかというと、残念ながら
そこまで甘くないよ、という話になります。
なんか最近得意分野のハズなのに成果がかんばしくないな…
と思ったら、それは苦手分野に目を向けるタイミングだったりします。
更に成長していく為にも、そうなった場合は更に次のステージに進む為の
試練だと思い、自分自身に向き合っていくようにしましょう。
仕事に「好きなこと」は選ぶのはアリ?
仕事なんだから好きなことを選びたい!
という方もいるでしょう。
それも正解だと思います。
ですが、注意するポイントが幾つかあるのでそれについてお伝えしていきます。
好きなことの棚卸をしてみよう
好きなことを仕事にしたいと考えた場合
まずは自分が好きなことの棚卸をしてみることが大切です。
どれくらい好きなのか?
寝食を忘れるくらい好き?
得意度はどれくらい?
好きなだけで不得意?
等と、自分が好きだと思った理由を少し掘り下げてみましょう。
掘り下げているうちに、実は好きだと思い込んでいただけだったり
好きだけど不得手だということがわかったら、速やかに撤退することも大切です。
例えば学生時代からずっと音楽の成績が悪くて音痴な人が
音楽が好き、という理由だけでミュージシャンの道を目指したら
悲惨な結末を迎える可能性が極めて高いですよね。
そうならない為にも好きという理由だけで突っ走る前に、一度立ち止まって考えてみましょう。
仕事にすることで嫌いになるリスクをどう考える?
現時点で好きなものであったとしても、
仕事にした途端、その対象が嫌いになるケースは沢山あります。
あのイチロー選手でさえ、大好きだった野球を仕事にしたら
心から楽しめなくなったと語っています。(2分43秒~)
好きなものが好きでなくなり、楽しめなくなったりするリスクが高く
仕事、職業としてその対象を見ないといけなくなることについて
どう自分自身認識をしないといけないのか、はその仕事に就く前に
一度考えておきたいポイントですね。
「普通」「得意」に変わるまで耐えられるなら選択肢の一つ
好きなことを「普通」や「得意」に変えるまでの時間がある程度見えていて
そこまでの期間だったら耐えられる!と言うことであれば
好きなことを仕事にしても良いと思います。
例えば、飲食店で修業して自分の店を持ちたい等の目標がある時。
FC展開しているラーメン屋さんだと、数年の修行の後
のれん分けでの独立OKだったりする場合。
飲食店未経験でも目標の為、あえて不得意なことをやる。
期限がある程度見えていれば頑張れる一例ですよね。
仕事自体は好きだけど不得意な上に、
それがいつまで続くかわからないような環境下だったとしたら
もうそれは地獄のようなものです。
ほぼ間違いなく好きが嫌いになります。
その見極めはきちんとするようにしましょう。
得意、好きと不得意、苦手との向き合い方
ここからはキャリアの中での得意、好きと不得意、苦手との向き合い方についてです。
キャリア初期は得意なことからスタートしよう
キャリア初期は得意なことで成果が出せる所に身を置くことが王道です。
例えば英語が得意な人であれば、英語を仕事として使う仕事に就くこと。
簿記が得意なら経理や会計事務所で働くこと。
ここで一度早めに成果を出すことで、周囲に認めて貰うだけでなく
自分自身のキャリアのコアとなる部分を作ることが大切になります。
軌道修正が難しい職業の場合は最初は苦手な所から
ですが、例外として専門職など
一度仕事に就いてしまうとそこからの軌道修正が難しい職業については
最初の数年の間に違う仕事に就き、そこで苦手な分野を克服することも方法だと思います。
ちなみにダンは学生の頃コンサルタントや起業に憧れ、
実際にほぼ近いことを現在やれているのですが
ただのコンサルタント、ただの起業家になるのは嫌だった為
色々と調べた結果、営業力があると大成しやすいと知り
最初は大の苦手な営業職を選びました。
その頃の記事がこちらです。
結果的に、営業を勉強したことで
上から目線の嫌なコンサルタントになることもありませんでしたし
ベンチャーのNo.2として、売上の全責任を負う立場として
営業戦略や差別化、マーケティング、そして部下の育成等において
営業で学んだものが実に沢山の所で生かされていると思います。
苦手と向き合い克服すると、スケールが2回りくらい大きくなる
自分の苦手な部分=自分の成長を妨げている所
ですから向き合うことは苦痛ですし、
出来ることなら触れたくもないですよね。
ですが、ビジネスマンとして大成したいという思いがある場合は
必ず何処かで自分の苦手を克服しないといけない局面が出てきますし
そこで克服できるかどうかで、その先のキャリアに大きく影響します。
よく「人と接するのが苦手だから〇〇の仕事を選んだ」
という人がいますが、その人はその苦手と向き合わない限り
まず間違いなく大成しないでキャリアを終えるでしょう。
人と接しなくても良いだけの技術力やノウハウがその方にあれば別ですが
何処かで必ずその人は「人とコミュニケーションをとらないといけない」
というシチュエーションで頭打ちが来ます。
何故なら人と接しなくて良い仕事は存在しないから。
そこから逃げ続けると、もうその人の成長はないわけです。
仕事はそれなりだけどコミュ障だよね
お客さんの所にどう考えても出せないよね
と判断されてしまうわけです。
当たり前ですが、お客様とコミュニケーションを取れない人が
社内で要職を拝命されるわけがありません。
仕事において致命傷になるような苦手な分野がある人は
どんなことがあっても馬力入れて克服するようにしましょう。
ちなみに、苦手なことが克服出来ると得意を伸ばすのとは
また違った達成感や成長を自分自身でも感じることが出来るようになります。
苦手を克服した際の成長感は本当に素晴らしくて
と錯覚してしまうほど。
ちなみに、ダンはこの事象をこう考えています。
不得意なことが克服出来たことによる自信ではなく
不得意なことに向き合い、克服しようと自ら挑みかかったことで
人間として成長したことによる自信
究極は不得意なものは苦手意識が残っていても良いと思っています。
大事なのは「自分の弱みときちんと向き合い、改善しようと必死に努力したこと」ですから。
まとめ
本日の記事のまとめとなります。
得意なことからスタート。何処かで不得意なことに目を向けよう
最初は得意なことを仕事にし、成果を出すハードルが下がった状態で
成果を出し、周りに認めて貰うことからスタートしましょう。
そして成果が出にくく頭打ちになったタイミングは、
不得意を克服しなさいという
声なきメッセージ。
その時は自分が不得意なことにきちんと向き合いましょう。
一通り不得意と向き合えた後、
今まで見ていた景色とはまた違う景色が見えていますよ。
好きを仕事にしても良いが、期限の見定めとリスク管理を
好きなことを仕事にしても良いのですが、
仕事にすることで楽しめなくなってしまうリスクがあります。
また、好きなことで不得意なことの場合
どれくらいでそれが克服出来るのかおおよその期限を設定しておきましょう。
どれだけ辛抱強い人でも、3年以上苦手なことを仕事にするとしんどいものがあります。
また、好きなことを仕事にした結果嫌いになってしまい
別の道に進み直したくなることも考えておきましょう。
そうなった場合の逃げ道の用意は必須です。
得意をやり続けていたら好きになっていたケースが多い
得意をやり続けていると、成果が簡単に出やすいため
気づいたら好きになっていた、がケースとしては一番多いように思います。
好きなことを得意に育てるよりも、
得意なことをやり続けて好きになっていくことの方が
コストパフォーマンスとしては高いと思いますので
今得意なものを好きになるようにしてみるのがスタートかもしれません。
是非今の仕事を好きになるように頑張ってみてくださいね。
本日も最後まで読んで下さりありがとうございました。
これからも高い志を持って仕事を頑張っているアナタを応援します。
ダン
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] おすすめの記事▶仕事にするなら「得意なこと」と「好きなこと」どっち? […]