鈴木大介 雀鬼流麻雀と将棋の二刀流

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鈴木大介 雀鬼流麻雀と将棋の二刀流

今回の記事でわかること

鈴木大介先生が麻雀プロになるまでの麻雀との関係がわかる

鈴木大介先生のプロ棋士としての活動や主な戦績・エピソードがわかる

鈴木大介先生という方のエピソードがわかる

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6月19日天心武尊戦のロゴ修正

 

将棋のプロ棋士である鈴木大介九段(以下鈴木大介先生)が

本日プロ雀士になることが発表されました。

今回はそんな鈴木大介先生について執筆致します。

どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。

目次

鈴木大介 雀鬼流でプロ雀士とプロ棋士の二刀流に

プロ棋士になる前からの麻雀好き

将棋のプロであるプロ棋士の鈴木大介九段がプロ雀士となりましたが、

実はプロ棋士になる前の駆け出し時代(奨励会員)から麻雀が好きだったようで

奨励会員時代からよく麻雀を打っていたようです。

ちなみにプロ棋士の中でも麻雀が好きな先生は多く、鈴木大介先生以外で有名な先生は

広瀬章人先生

黒沢怜生先生

青嶋未来先生

香川愛生先生

を筆頭に多くの方が嗜んでいらっしゃいます。

過去にはサイバー藤田社長と「雀鬼会」に所属していたことも

鈴木大介先生は過去、雀鬼会と呼ばれる麻雀のクラブみたいなものに所属していたこともあります。

雀鬼会とは、雀鬼と呼ばれる麻雀の鬼、桜井章一先生が主催されていた会で

主に将棋が強くなることを目的とするのではなく、

「どれだけ一生懸命になれたか」

を主目的とする一風変わったクラブとなります。

雀鬼会には独特のルールがあり

第一打で字牌切りの禁止

ドラの早切り禁止

即引っ掛けリーチ禁止

単騎待ちリーチ禁止(チートイを除く)

等のルールがあります。

この他にも特徴的な所としては

牌を拾ってから川に捨てるまでの時間が異常に速い(約1秒)

等があり、

このような環境下で麻雀の力を鍛えて行かれました。

主催者の桜井章一さんからも、当時の鈴木大介先生の実力について

頭一つ抜けており、すばしっこいうち回しをしていた

と評されていたようです。

また、この雀鬼会には現在サイバーエージェントで社長を務める藤田晋氏も所属されており顔見知りだった過去があり、

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も雀鬼会出身者同士の縁が小さくなかったようです。

鈴木大介の麻雀力

鈴木大介先生の麻雀の力についてですが、

当然プロになるのですからとても強いことは間違いありません。

どれくらい強いかと言うと

2019年の麻雀最強戦(一般的な雀荘ルールでの麻雀)にて優勝

2022年の麻雀最強戦で準優勝

してしまうくらいのもの。

この大会は事実上の麻雀日本一を決める大会なので、そこで優勝するということは

事実上その年日本一麻雀が強い人、ということになります。

つまりプロ棋士でありながら、それと同じかそれ以上に麻雀の腕も凄まじい、ということになりますね。

鈴木大介 麻雀の強さの秘訣

鈴木大介先生の麻雀の強さの秘訣について、過去にインタビューでこう語られています。

利き手を前に出し(鈴木大介先生はサウスポーの為左手が前)、半身に構える

勝負中は、丹田(おへそから約10cmくらい下の所)に力を入れて、自分の型を作る

これらの所作は雀鬼会にて身に着けたものと答えられていましたが、利き手を前に出して半身に構えることは

自分の牌を切る時間をコンマ数秒短くし、相手の所作を見る時間に充てる

為のもので、このコンマ数秒が非常に貴重な情報とのこと。麻雀は極限の環境下での勝負なのですね。

また、丹田に力を入れることについては集中力を保つ為とのことで、

集中力を保つ為には自分の型を維持することが重要である

ことを語っておられ、プロ雀士の方でも出来ていない方がいるとのことでした。

強くなるべくして強い、鈴木大介先生ですね。

将棋と通ずる点?

また、将棋での活動が麻雀に活かされている点としては以下のように述べられています。

自分の読みを信じること。将棋は、自分の読みが外れたら棋士を辞めるくらいの覚悟で詰ましにいくが、それが活きている。

自信を持って遂行する勝負力、勝負慣れは将棋で培われたもの。

プロ雀士でも自分(鈴木大介先生)より強い人は沢山いるが、本当に自分の読みを信じ切っているか、という点について疑問が付くことがある。

鈴木大介先生のようなプロ棋士の中にも、将棋以外のゲームが趣味の先生は沢山いて、代表的な所だと

チェスの羽生善治先生やバックギャモンの森内俊之先生、ポケモンカードゲームの藤井猛先生などがいらっしゃいます。

やはり日頃から真剣勝負の世界で生きている「勝負のプロ」ですから、他の分野でも通ずる所があるのかもしれませんね。

今後はプロ棋士、プロ雀士としてそれぞれ公式戦をこなしながら、将来的にはMリーグ(プロ雀士の団体戦リーグ)への挑戦も検討されているとのこと。

改めてプロ雀士となられた鈴木大介先生のご活躍に目が離せません。

9/18遂にMリーグデビュー!結果速報

先ほど遂に鈴木大介先生がプロ雀士としてMリーグデビューを果たしました。

髪を染め上げ、メガネをかけてプロ棋士の風貌とは全く違う状態で、駒を牌に持ち替え熱戦を繰り広げました。

結果は3着。内容はともかく、素晴らしいデビュー戦だったのではないでしょうか。

ご本人もX(Twitter)にて速報でお話を載せていました。

鈴木大介先生が仰せの通り、まだまだ先が長いですのでこれからの挽回に期待ですね!

鈴木大介 プロ棋士として 戦績

プロ棋士としても優勝経験あり

鈴木大介先生は1994年にプロデビューすると1996年に早指し新鋭戦にて優勝し、棋戦優勝を果たしています。

早指しとは持ち時間の短い対局のことで、ここでも雀鬼会の経験が活きているのかもしれませんね。

また、1999年度のNHK杯では全棋士が参加するトーナメント形式の中、見事優勝を飾っています。

通算棋戦優勝は2回。プロ雀士となってからはどれくらい優勝されるのでしょうか?楽しみですね。

タイトル戦・順位戦など

そして、同年度の竜王戦(アマも参加する為、麻雀最強戦のようなもの)にて挑戦者としてタイトル戦に出場。

当時竜王であった藤井猛先生に挑みます。1勝4敗と敗れタイトル奪取はなりませんでしたが堂々の準優勝。

そして2006年度棋聖戦では、あの羽生善治先生を挑戦者決定戦で破り、挑戦者として再びタイトル戦の舞台へ

現会長の佐藤康光先生と戦いますが、残念ながら0勝3敗とタイトル獲得はなりませんでした。

タイトル挑戦はこの2度ですが、

A級(トップ9名しか在籍出来ない将棋界の頂点)に4期在籍し、現在もB2級に所属する等

トップ棋士の実力を遺憾なく発揮されています。

振り飛車のスペシャリスト、「振り飛車御三家」

鈴木大介先生の棋風は振り飛車党で、アマチュアで多く指される戦法を採用されることでも有名です。

特に真ん中に飛車を振る「中飛車」のスペシャリストで、

女流棋士のトップランナーでもある里見香奈先生も得意とする戦法です。

鈴木大介先生に、藤井システムを開発した藤井猛先生、そして捌きのアーティスト久保利明先生の3名は

振り飛車御三家

と呼ばれ、特にアマチュアの振り飛車党からは当時絶大な人気を誇っていました。

後進の育成にも積極的、あのタイトルホルダーも

鈴木大介先生には弟子がおり、有名な弟子と言えば梶浦宏孝先生ですが、

実は弟子ではないものの、ある棋士の先生に多大な影響を与えたのです。

それが永瀬拓矢先生。藤井聡太竜王の研究仲間でもあります。

永瀬先生がある対局でアマチュアの強豪に負けてしまった時のこと。

鈴木大介先生は永瀬先生に対し

「アマチュアに負けるような弱い人とは将棋は指さないから」

と強い口調で突き放したそうです。

それまで鈴木大介先生と研究会で様々なことを学んでいた永瀬拓矢先生。

そこから必死に学び、最盛期には王座・叡王の2冠を保持するまでになりました。

永瀬拓矢先生は尊敬し、お世話になった先生として鈴木大介先生の名前を挙げられています。

動画の中でも語られています。

しかしそんな鈴木大介先生も、将棋のモチベーションがあまり上がらなかった頃に

ガツガツやる永瀬先生のおかげで棋力が落ちずに続けられているのではないかと分析しており、

お二人の絆を感じさせられますね。

このお二方は師弟関係ではないのですが、師弟でもないのにこれだけの関係になるのは珍しいケースです。

将棋連盟の理事職も

2017年に、棋士としての成績には一区切りついたということで

将棋連盟の理事を務められます。

主に担当されていたのは渉外とのことで、タイトル戦や対局の金額を上げることも考えたり

藤井聡太フィーバーが起きていた頃にブームを一過性で終わらないよう尽力されました。

今年2023年の6月に将棋連盟の理事を退任する予定で、それに伴うプロ雀士の流れではありますが

外から見る将棋界と、中から見る将棋界では全然違うことをインタビューにて答えられており

若い人でも理事に興味があれば是非務めて欲しい旨を語られていました。

初のプロ棋士・プロ雀士だけでなく、ゆくゆくは初の将棋・麻雀連盟理事

なんていう記録も作られることになるかもしれません。

鈴木大介 父は鈴木康彦 エピソード

40~50連敗?泣きながら将棋を指す

まだ鈴木大介先生が奨励会員時代の頃に、プロになるかどうかの時期の屋敷伸之先生と練習将棋を指されたそうです。

当時鈴木大介先生は中学生。普通に練習将棋をやると、実力差がある場合なかなか勝てない時が続きますが

なんと屋敷先生は一切手を緩めることなく鈴木大介先生と指し続け、気づけば一日で40~50連敗程していたとのこと。

30連敗程したあたりで、鈴木大介先生はポロポロと泣きながら将棋を指している訳ですが

それでも手を緩めないのはプロ棋士の凄い所ですね。

そしてそれに負けじと食らいついて40~50連敗した鈴木大介先生のガッツにも敬服です。

お父様は有名なイラストレーター、鈴木康彦さん

鈴木大介先生のお父様は、イラストレーターで有名な鈴木康彦さんです。

映像作家として、NHKの「みんなのうた」や「おかあさんといっしょ」の作画を手掛け、

有名なアニメとして無敵超人ザンボット3の作画監督を務められたそうです。

鈴木大介先生の師匠は大内延介先生ですが、鈴木康彦さんが趣味で大内先生の将棋教室に通っていたことも

鈴木大介先生が将棋を始めるきっかけになったとのこと。

きっかけどころか「大介」の名も大内延介の「大」「介」をお借りしたと言いますから、相当な将棋好きであることが伺えますね。

また鈴木康彦さんは将棋雑誌の挿絵も務められたこともあり、そのような業界にいたこともあってか

鈴木大介先生は将棋マンガ「ハチワンダイバー」の監修も務められ、鈴木八段のモデルにもなっています。

交友関係

弟子の梶浦先生、研究会の永瀬拓矢先生だけでなく

奨励会時代からを含めると

将棋の強いおじさん木村一基先生、田村親方こと田村康介先生(弟弟子)、地球代表深浦康市先生(サッカー仲間)

等と仲が良いみたいです。

理事で、しかも渉外を担当されていらっしゃるのですから、交友関係は本当に幅広そうですね。

まとめ

鈴木大介先生の記事、いかがでしたでしょうか。

今回の記事のまとめ

鈴木大介先生は棋戦で優勝するほど、プロ棋士としても強い

プロ棋士になる前から雀鬼会で麻雀も勉強しており、プロ雀士を倒す程の実力だった為、プロ雀士になっても活躍が予想される

人としての魅力もたっぷりの為、将棋・麻雀の二刀流の活躍に大いに期待

最後までお読み下さりありがとうございました。

将棋界・麻雀界初の二刀流となった鈴木大介先生を全力で応援します。

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