将棋 達人戦が復活!賞金・日程は?

将棋の達人戦の優勝賞金や主な参加者などの概要
過去の達人戦の歴史・優勝者・ルールの変更点
達人戦のスポンサー様について
2014年を最後に休止されていた将棋の非公式戦である「達人戦」が
2023年の6月より、公式戦として復活することになりました。
優勝者には「達人」の栄誉が付与される大変名誉な資格となりますが
今回は、そんな達人戦について記事で紹介いたします。

昔からの将棋ファンは泣いて喜ぶ公式戦ですね。どうぞごゆっくりお読みください。
達人戦立川立飛杯の賞金・主な参加者について


優勝賞金は非公開。ただし…
達人戦の優勝賞金は非公開とされているようです。
ただし、佐藤康光会長が会見で
とのことでした。
ということで実際にスポンサーであるトヨタS&D西東京様のHPにて、ラインナップを眺めてみました。


ランクルやMIRAIのような、ハイグレード車は500万以上しますからこのあたりは無理だとしても、
アクアで約200万、プリウスで約300万ほどということを考えると
想定される優勝賞金は300万前後、200万~400万の間くらいではないかと推測します。



ちなみに棋聖戦の優勝賞金が約300万円(推定)と言われていますから、金額的にはタイトル戦くらいになりそうですね。
主な参加者
達人戦はプロ棋士誰もに出場資格が与えられている訳ではなく、条件があります。
それは
2023年4月1日時点で50歳以上の棋士であること。
とはいえ参加資格者は全棋士約170名のうち、30%前後の54名ですから
50歳を越えたプロ棋士の先生方の実力は侮れませんよね。



なんといっても羽生世代は50歳以上。顔ぶれはとっても豪華だよ。
ちなみに参加者ですが、永世資格を持たれている方は自動的にシードとなり予選免除、本戦からとなっています。
50歳以上で、かつ永世位を持たれている先生は全部で4名。
上記4名のシード棋士に
東京所属32名、大阪所属18名を4ブロックに分けて予選を行い、4名(東京2名、大阪1名、混合1名)の予選通過者を加えた
合計8名の棋士で達人の称号を目指しトーナメントを戦います。
予選参加資格のある棋士の一部(過去タイトル獲得者)を紹介します。



この他にも藤井聡太竜王の師匠である杉本先生も資格アリだよ。また、来年も開催されるのであれば、木村一基九段、行方尚史九段、三浦弘行九段と言った実力者も参加資格を得るよ。
誰もが達人を名乗るにふさわしい実績をお持ちですね。本当に盛り上がる公式戦になりそうです。
達人戦のルール、日程 以前との変更点等


達人戦のルール
達人戦のルールは先述した通り、シード棋士4名+予選通過者4名による8名のトーナメント戦ですが
その他の詳細なルールとして
予選 持ち時間1時間(以下1分将棋)
本戦 持ち時間30分(以下30秒将棋)
のチェスクロック方式となっております。



現在の一般棋戦で近いのは朝日杯(持ち時間40分+1分将棋)ですね。
達人戦の日程
達人戦の日程ですが、6月~随時予選が行われ本戦に出場する棋士を決める勝負が繰り広げられます。
そしてファンにとっては嬉しいことに本戦は2023年の11月24日(金)、25日(土)の2DAYS。
会場は立川ステージガーデンで、しかも朝日杯やJT杯のように公開対局となります。



熟練味を増した棋士達の真剣勝負が直接見られる…行くしかない!
以前の達人戦との変更点
1993年から2014年まで開催されていた達人戦と、復活した達人戦の主な変更点や違いです。


変更された点として主なものは参加資格、持ち時間、公開対局の局数(決勝のみ→本戦全て)となります。



50代でも人気のある先生は多いので、全局公開対局はファンとしてはとても嬉しいですね。
達人戦の主な記録・エピソード等
達人戦の歴代優勝者ですが、
谷川浩司先生の最多5回の優勝を筆頭に多くのレジェンド棋士が優勝されています。
ちなみに他のシード棋士である羽生善治先生、佐藤康光会長、森内俊之先生も優勝経験アリ。
その他中原誠先生や故・米永邦雄永世棋聖等も優勝されています。



ちなみに優勝はしていませんが、ひふみんこと加藤一二三先生は最多4回の準優勝を誇るミスターいぶし銀です。
新しい達人戦は成績の規定もない為、年齢条件をクリアした棋士による真剣勝負の舞台となりそうです。
しかも羽生世代が軒並み年齢条件をクリアし、タイトル獲得経験者も多数います。
以前の達人戦と同等か、それ以上にハイレベルな対局が期待出来そうですね。
また2013年の達人戦で優勝した谷川先生ですが、その際は連盟の会長を務められていたこともあり
会長として優勝者である自分を表彰するという奇怪な事態が発生しています。
この際は専務理事である青野照市が授賞を代行されたようですが…



羽生善治先生が連盟会長となった折には、会長羽生善治が優勝者羽生善治を表彰するなんてことも十分考えられそうですね。
達人戦のスポンサー 立飛ホールディングスについて


ヒューリック社と同様に不動産・建築業が主
ここからは素敵な公式戦をバックアップしてくださる立飛ホールディングス様についての紹介です。
棋聖戦・女流白麗戦のスポンサーを務められるヒューリック社同様、不動産・建築業を主たる業務として行われているのが立飛ホールディングス様となっております。
立飛ホールディングス様の創立記念日が大正13年(1924年)ですから現在創立から99年目、来年100周年を迎えるということで、大変歴史のある企業様ということになりますね。



ダンの会社はまだ設立から10年未満…改めてビジネスを長く続けることの偉大さを骨身に染みて感じます。
王将戦でもスポンサードしてくださっていた
実は今回の達人戦だけでなく、王将戦でも協賛という形でスポンサードしてくださっていました。
また、対局の際に使用された立川のSORANO HOTELは、立飛グループが運営されているそうです。
伝統芸能や文化に対し理解ある企業様がいらっしゃることは将棋ファンとして大変ありがたいですね。
囲碁の本因坊戦縮小のように、他の伝統文化においては苦しい運営を強いられる業界もある一方
将棋がここまで多くの人に注目されているのは、藤井聡太竜王をはじめとした棋士一人一人の不断の努力だけでなく
将棋と言う文化に理解があり、お金まで援助してくださるスポンサー様あってこそ。



本当にありがとうございます!
スポンサーして下さっているのは将棋だけではない
立飛ホールディングス様がスポンサーして下さっているのは将棋界だけではありません。
HPを拝見した所
フェンシング選手
テニス
大相撲の巡業
プロバスケットボールチーム
をはじめとした多くのスポーツ、オペラやオーケストラと言った文化・芸術に対する支援も
行われているようです。
記載したスポーツ・芸術どれも大変奥が深くて素晴らしいものだと思います。
その中に将棋をご支援として加えて頂いたことに素直に感謝すると共に
将棋も素晴らしいんですよ!というのを棋士の先生方だけでなく
私達アマチュア愛好家も非力ではありますが伝えていけたらな、と思っています。
まとめ
記事を読んで下さりありがとうございました。
達人戦は羽生世代を筆頭にレジェンド達が火花を散らすアツい「公式戦」
賞金は非公開だが、準タイトル戦レベルと予想
公開対局含め盛り上がること間違いなし!
こんなご時世に将棋界を支援してくださるスポンサー様に全力感謝!
ということで、来月から始まる予選から目が離せない展開になりそうですね。



出場選手皆に頑張って欲しいですが、特に…羽生善治先生を応援したいなぁと思います。
皆さんもごひいきの棋士の先生を全力で応援しましょうね♪
達人戦に出場される棋士の先生方を、これからもずっと応援し続けます。
ダン