中座真の病気・休場・復活とプロ昇段写真

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中座真の病気・休場とプロ昇段写真

今回の記事でお伝えしたいこと

中座真先生のご病気について

中座真先生のこれまでの実績について

中座真先生のエピソード

中座真先生の休場が以前、将棋連盟より発表されました。

中座真先生の休場について(将棋連盟HPより)

そして2023年の12月28日、遂に中座真先生が盤上に戻ってこられました!

今回は、そんな中座真先生に少しでも元気な気持ちが届けばと思い記事を書きます。

ダン

中座先生、本当にお待ちしておりました!お元気そうな姿を見られて大変嬉しいです!

目次

中座真 病気・休場・復活について

休場期間を延長

中座真先生は、もともと2023年の3月1日~5月31日までの期間体調不良という形で休場を表明されていましたが

6月14日に、11月30日までの休業期間延長となることが将棋連盟より発表されています。

これにより公式戦となった達人戦の欠場、その他当該機関の公式戦不戦敗も決定となりました。

病状は不明

中座真先生の体調不良の原因について調べてみましたが、公に公表されているものはありませんでした。

半年近く休場されるということですから風邪等の比較的軽いものではないことは想像が出来ます。

しかし後述する通り、中座真先生は実力に加え天性の運の強さを持ち合わせて棋士になられた先生です。

必ず中座真先生は復活し、我々の前に元気な姿を見せて下さることを心の底から願っています。

その他将棋界における休場の例

今回は中座先生が体調不良により休場されたことがクローズアップされていますが、

将棋界における休場は以下のようになっています。

病気などの理由で長期に渡り対局不能の状態になる場合、本人からの届け出により休場扱いとなる。

休場と聞いて思い出すのは、やはり

村山  聖先生

真部 一男先生

でしょう。お二人とも羽生善治先生から勝ち星を挙げられたことのある実力者ですが

お若くして休場の後に亡くなられています。

ダン

でも中座真先生はお二人のように志半ばでなんてことにはならず、必ず戻ってくるから!必ず…!

また、体調不良による休場がやはり前例としては多いですが

飯田弘之先生のように、将棋以外の仕事(飯田先生の場合は将棋ソフトの開発)が忙しくて休場されるケースもあるようです。

また、女流棋士の場合は将棋の対局料だけでの生活が困難なケースも考えられ、勤め先との日程調整がつかず休場されるケースもあるようです。

坂東香菜子先生は6年間上記理由で休場され、そのまま女流棋士を引退されました。

休場による規定について

休場による規定ですが

年度当初からの場合、順位戦は不戦敗にならず翌年度同クラス

2年連続休場の場合、A級、B1級は降級、B2級以下は1つの降級点

となっている為、中座真先生が今年度復活されると来年度も同じクラスにて順位戦の対局が可能です。

また、女流棋士については少し規定が複雑で

出産・病気による休場は、年度を問わず降級点の対象外

出産・病気以外の理由による年度単位休場は、年度終了時に0.5の降級点がつく

出産・病気以外の理由による年度途中休場は、年度終了時成績下位だった場合降級対象となる

となっています。

12/28 中座真 復活

長らく休場を続けられてきた中座真先生ですが、遂に復活し再び盤上の前に戻って来て下さいました!

 

記事を読ませて頂く限り、2か月の入院生活により約10キロお痩せになられた様子や

対局中に息を切らす等、まだまだ本調子ではなさそうな様子が伺い知れます。

対局そのものも63手と短手数での敗北となってしまいましたが

横歩取りを採用されたのはやはり中座真先生の矜持でしょう。

休場明けの一局は、中座真先生の完全復活に向けた確かな一歩であると信じたいものです。

ダン

対局終了後に中座真先生のお体を気遣われた阿部光瑠先生、そして感想戦を見守って下さった田村康介先生(親方)、本当にありがとうございます!

中座真 エピソード・中座飛車・昇段写真など

弟子・谷合廣紀先生への深い愛情

中座真先生はお弟子さんを取られており、その中でも代表的な先生と言えば谷合廣紀先生でしょう。

谷合廣紀先生がプロになられたのは2020年の4月、26歳とまさに年齢制限ギリギリだったのですが

その当該年の奨励会三段リーグで1勝3敗と黒星が先行する谷合先生に、中座真先生はメールを送ります。

君が(四段に)上がれないわけない

そのメールを見て奮起したのか、谷合先生はそこから13連勝。見事プロ棋士になられたのでした。

ダン

年齢制限というプレッシャーもある中で、もがく弟子に添えた力強いメッセージ。奮起しない訳がありませんよね。

谷合先生は将棋と並行しながら勉学にも励み、現役で東大一類にも合格する多才な先生です。

その才能あふれる先生が師匠として選んだのが中座真先生。

人間としての魅力なければついていくわけないじゃないですか。ね。

谷合先生は、

「中座先生に言っていただいて、自信を持とうと思えた。よかったです。中座先生と同じように上がることができて」

と語られています。深い師弟愛がうかがい知れますね。

昇段はミラクル?本当に起きた不思議な話。

中座真先生を語る上で避けては通れないのが、プロ棋士になるまでのプロセスでしょう。

第18回奨励会三段リーグ。

26歳となる中座真先生、この期に四段昇段(プロ入り)出来ないと

年齢制限により自動的に奨励会を退会することになり、プロ入りの夢が事実上潰えてしまいます。

そこで必死に勝ち星を重ね、何とか上位に食らいつく中座真先生。

最終局前に、中座先生以下3名の計4名が勝ち星で並ぶ大接戦となります。

しかし前年度の順位の関係もあり、最終日2局とも勝てば昇段となる大一番。

最終局のお相手は、現在プロ棋士としても活躍する今泉健司先生です。

しかしながら結果は最後の一手詰めの所まで進み、もう中座玉は身動きすら出来ない状況に。

ライバル達が勝つであろうことを考えると昇段は難しいだろう…

これまで将棋に打ち込んで来たがプロになれなかったか…

様々な思いが胸に去来し、12勝6敗となった中座真先生。

プロ入りはほぼ絶望的かに思えましたが…

なんと並んでいた3名(野月浩貴先生、藤内忍先生、木村一基先生)が共に黒星を重ね

前年度順位のアドバンテージを活かし、見事にプロ昇段を決めたのでした。

以下の写真はプロ入りの夢が断たれた絶望から、競争相手が負けて大逆転でプロ入りを決めた直後の

中座真先生の様子を納めた貴重な一枚の写真です。

(https://hochi.news/articles/20200327-OHT1T50226.html?page=1より引用)

ダン

もう何というか…色々な感情が一気に湧き上がってきて収拾がつかないよね…

ちなみにこの時に競い合った野月浩貴先生、木村一基先生、今泉健司先生は3名ともプロになり

(今泉先生はプロ編入試験を経てプロになった)今でも現役バリバリの先生ですし

藤内忍先生は残念ながらプロ入りは叶わなかったものの、指導棋士として後進を育成されています。

更に中座真先生の昇段と同時に年齢制限で退会した瀬川晶司先生も、

今泉健司先生同様、プロ編入試験を経てプロになります。

そして…プロ入り同期の堀口一史座先生は苦しみながらも今なお自身の内面を将棋に映し、己と向き合っておられます。

ダン

プロ入りのお祝いを断った堀口一史座先生。これほどまでに残酷に天国と地獄を突き付けられたら、地獄側に立つことになった仲間のことを考えると喜ぶことなど出来なかったのかもしれませんね。

中座飛車をはじめ独特な指し手は盤上のアーティスト

中座真先生の棋風は居飛車党で、後手横歩取り8五飛車戦法(中座飛車)は

1998年度に升田幸三賞を受賞しています。

どちらかというと将棋に勝ち負けよりも陣形や手筋に拘る傾向があり

いい手だとわかっていてもダサいから指さない

素人が思いつくような手は良い手でも控える

などの発言もありました。

将棋には色々な考え方があり

学問としての将棋

芸術としての将棋

勝負としての将棋

があり、これでいうと中座真先生は芸術としての将棋にウエイトを置いているように感じます。

ダン

実際今の将棋って、藤井聡太名人を筆頭に勝ち負け至上主義なんですよね。それはそれで大事なんですけど、それだと藤井システムのようなものは生まれにくいよなぁ、と思っています。

また、盤面で語るだけでなく盤外戦も秀逸で

喜怒哀楽の類を全面に出し、頭を抱えたり、力強く駒を叩きつけたりと

見る側を楽しませてくれます。

ダン

今みたいにAIを駆使した研究も面白いとは思うんだけど、人間と人間がやる、という点で考えると中座先生みたいな指し方の方が見ていて楽しいんですよね。

将棋はやはり人間同士で行うもの、という点がいつまでも忘れられずにいて欲しいものです。

女流棋士のレジェンドと同級生

女流棋士の中井広恵先生とは同郷(北海道稚内市)でしかも同学年、同門(どちらも佐瀬勇次門下)

という間柄で、中座先生が逆転で四段昇段となった際に中座真先生のご実家に吉報を届けたのも中井先生だと言われています。

ちなみに中座先生は2009年に北海道稚内の観光大使に任命され

「対局中にどこからでも出前が取れるなら何を頼みますか」

という将棋年鑑のアンケートに、「稚内の海鮮丼」と答えられています。

ダン

確かにオホーツク海の幸をふんだんに使った丼は美味しそう!

しかし本州最北端の町で同じ時期に二人も偉大な棋士を輩出するというのは、不思議なものですね。

中座真 著書

中座真先生による本の紹介です。

知る、わかる、できる! 将棋・基本手筋 


知る、わかる、できる! 将棋・基本手筋 (マイナビ将棋BOOKS)

中座真先生の最新本です。

基本的な手筋について、初心者でもわかりやすく紹介されているのがポイント。

後手番で勝つ!中座の横歩取り


後手番で勝つ!中座の横歩取り (マイナビ将棋BOOKS)

中座飛車の神髄が書かれています。

対振り飛車左美濃戦法


完全版 対振り飛車左美濃戦法 (マイナビ将棋BOOKS)

振り飛車相手に対する左美濃の手筋がまとめられています。

まとめ

最後までお読み下さりありがとうございました。

今回の記事でお伝えしたかったこと

中座真先生は11月30日まで体調不良により休場。病状などは不明

実力だけでなく天性の運を持っている中座先生は、必ず元気な姿で復活する!

盤上のアーティスト中座真先生、復活後のご活躍に期待せずにいられない!

同期である堀口一史座先生も、体調不良や病を言い訳にせず盤面を通じて自身の内面と向き合われています。

勝負至上の色合いが強くなってきつつある中、芸術として将棋を突き詰めていくことは

相当なストレスであることは容易に想像が出来、己の心身をも蝕みかねない作業です。

しかしその辛い現実から逃げず、己の世界観や人生観を大切に将棋を指し、弟子思いでもある中座真先生は本当に尊敬に値する先生です。

一日でも早い中座真先生の快復と、ご活躍を願ってやみません。

ダン

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