正義感が強い人はうざい?正義感について考える
・正義感が強いことの素晴らしさについて
・正義感が強いが故のトラブル事例と解決方法
・正義感の正しい使い方
正義感が強い人、周りにいませんか?
物事を正しく見て、適切な判断をして、時には口うるさいことも言って…
頼もしい反面、そんな人と距離が近くなると軽い煩わしさを感じられたことも多いと思います。
また、正義感の強い人もそれにより色々なことで悩まれたこともあるでしょう。
今日は、そんな正義感の強い人が考えるべきことや正義感が強い人が身近にいる場合の接し方について記事を書きたいと思います。
それでは、どうぞごゆっくりお読みくださいませ。
正義感の強い人はうざい?
正義感が強いとはどういうことか
まず正義感ってそもそもなんなんだ、という話ですが
正義感とは、言い換えると
のことを言います。
人間の中には、人としてやってはいけないことや考えてはいけないことなどが
ある程度形になっており、それが法律であったり、日本で言えば「暗黙の了解」になっていたりするわけですね。
正義感が強い人は、人として正しいことや自分が正しいと思ったことを守ろうとする為
基本的には決められたことやルールをしっかり守ろうとします。
なので社内規定や会社のルール、仕事の基本などはきちんと守れる人が多いのが特徴だよ。
ですから、正義感が人よりも強い人は
きちんとルールが守ることが出来る
人に迷惑をかけない行動を自分からはしない
根が真面目
な人が多く、これらは長所として考えても良いと言えます。
学級委員やったりとか、部活でキャプテンやるような人はほぼ間違いなく正義感が一定以上あるからね。リーダー資質もきっと備わっていらっしゃるのでしょう。
ただし、正義は常に正しいとは限らない
ただし、注意しないといけない点は
と言う所にあります。
勿論、法律を破るようなことはタブーでしょう。
社内規定を破ったり、仕事で定められたルールに違反するのも本来はいけないことです。
でも、正義って本当にそうなんでしょうか?
正しかったら何やってもいいんでしょうか?
ダンはその考え方は間違いだと思います。
例えば、正義感が暴走する事例として代表的なのがSNSの炎上でしょう。
お寿司屋さんでお皿ペロペロなんかは、勿論やってはいけないことの代表例だと思いますが
個人的に気になったのは、そうやっていけないことをした人に対する心無いバッシングの数々でした。
相手が間違ったことをしたら、鬼の首取ったような心無い言葉を浴びせてる…正しかったらどんな言葉を投げつけてもいいって理屈は成り立たないんだけどな…そもそも相手に心無い言葉投げつけるのって正義じゃないじゃん…
と思い眺めていたのを覚えています。
日本人って正義感強い人多いんだなぁ、と思いました。
(日頃のうっ憤をこういうところで晴らしているだけなのかもしれませんけど。)
日常的に正義感を振り回しまくったら、うざがられて当たり前
お寿司屋さんペロペロ事件のように、相手の過ちやミスに対して口細かく
心無い言葉を投げかけるのがよくないのは説明した通りですが
これは仕事や私生活においても同様だと思います。
服装が乱れてる、時間に遅れる、生活がだらしない…
世の中に出てみると本当に色々なタイプの人間がいて、新しい発見が多いことに気づきます。
それに対して、いちいち突っかかるように
服装がなってない!この仕事のやり方なに!ちゃんと決められたことはやって!
って言ってくる人がいたら
そもそも個人の自由が認められているんだから、法律に違反しない限り何しようが本来その人の勝手なんだよね。それに過剰に干渉してくるって、軽い人権の侵害なんですよ。
そういう言動をしていると、人から煙たがられて当たり前だよね、と言う話なんです。
正しいから何を言ってもいいと思っているんだとしたら、思い上がりもいい所です。
正しいからこそどうやって人に気づいて貰えるかを考えたいですね。
正義感が強い人が気を付けること
自分が思う正しいは、相手にとって正しいとは限らない
正義感が強い人が陥りがちな間違いは
「相手が間違っている、自分は正しい」
と言うスタンスで考え、行動してしまうことでしょう。
結論から言うと
「自分が正しくて、相手も正しい」
が正解です。
正義の反対は悪である、という考えの人にありがちなのですが
正義と正義が戦ったら、どうなるでしょうか?
悪を助長することになりませんか?
人間は誰しもが心に正義を持っているから…そこを真向から否定する言動は正義ではないよ。
自分の正義を押し通したいのであれば、まずは相手の正義を認めてあげることから始めましょう。
一回自分以外の正義感が強い人と接してみるといい
正義感が強い人といると、相手はどんな気持ちになるのかを知っておくことは大事なことだと思います。
断っておきますが、正義感が強いことそのものは短所ではありません。
ただし使い方や考え方を誤ると、周囲の人間を傷つけてしまう怖さも持っているのです。
正義感の強い人が周囲にどう思われているか?については
一度自分と同じように、正義感の強い人を近くにいて、接してみるといいと思います。
その時にその人に抱いた感情が、
基本的には自分が関わる人に対して与えている印象そのものだと思って間違いないでしょう。
自分が周囲からどう思われているか?については、自分と似たような人の近くで実際に接してみるとよくわかることが多いよ。それで自分の至らない点に気づけたなら、それでOKだ。
自分に矢印を向けてみよう
性格そのものを変えることはなかなか難しいのですが、
一度自分の性格や考え方と向き合ってみることはとても大切なことだと思います。
一つ、面白い話をしましょう。
1.真面目なことを真面目に。
2.真面目なことを不真面目に。
3.不真面目なことを真面目に。
4.不真面目なことを不真面目に。
という4つの領域があるとします。
正義感の強いアナタは、ここで言う1だと思います。
元正義感が強かったダンからの提案として、
1以外の領域が身に付くよう頑張ってみましょう。
ちなみにオススメは、3の「不真面目なことを真面目にやってみる」です。
真面目さがアナタの長所ですから、その真面目さを活かして
不真面目なことを真面目にやってみるといいのです。
真面目にサボってみる。
真面目に夜更かししてみる。
真面目に人の目を気にしないよう生きてみる。
一回やってみてください。違う世界が見えるようになると思います。
理由は簡単で、「自分を変える」ことをまずやって欲しいんだ。
とっても厳しいことを言うけど、正義感の強い人って、すぐに人に矢印を向ける「他責思考」の人が多く、他人を変えようと思ってしまうんだよね。
だから大事なのは「矢印を相手ではなく自分に向けて自分を変える」ことなんだ。
自分と異なる価値観の世界に飛び込んでみると、全然違う世界が見えてくることでしょう。
例えば、
なんて価値観、正義感の強いアナタは受け入れられないし
叱責の一つもしたくなるでしょう。
でもそれって、裏を返すと器が小さいから受け入れられないんだよ?
世の中にはそれを笑って受け入れられる器の広い人もいるんだ。
他責で生きて器の小さいまま一生終わる?色々な価値観を受け入れようとしてみると、それに比例して器も大きくなるよ。
それはなんでかというと、先述した通り相手側に存在する正義がわかるようになるからです。
それは言い換えると、自分の見識や考え方のキャパが大きくなったことを意味します。
そうなんです、正義感の強さと人間としての器の小ささは表裏一体なんですよね。
自分が成長することで、今以上に正しく正義感を扱えるようになりますよ。
それでも自分の正義を通したいなら、伝え方に気を付けよう
それでも自分の正義をどうしても相手に伝えたければ、言い方には十分気を付けるようにしましょう。
先述した通り、相手にも逆側の正義が存在します。
正義と正義で喧嘩しないように、相手を尊重しながら伝えるとわかってくれるかもしれませんね。
ここで大事にしたいのは
主語をyouではなく、Weにすること。
どういうことかというと、「キミの〇〇な所は~」と語るのではなくて、「オレ達〇〇を目指す為に△△に気を付けない?」って伝えることだよ。そうすると主語に自分も含まれるから、自分への自戒にもなるんだ。
そうするだけで、今までみたいに煙たがられることはかなり減らせる筈です。
正義感が強い人と接する際に気を付けること
必要以上に反論しない
正義感が強い人と対峙する時に気を付けることは
必要以上に議論したり、反論しようとしないことです。
基本的に正義感が強い人と言うのは、自分が正しいという思考を曲げない程ガンコな人が多い為
その人を論破しようとしたり、ねじ伏せたりしようとすると
必要以上に抵抗してきて、反論したアナタも不愉快な思いをする可能性が高いです。
ですので、何か注意されたり関わるようなことがあったら
思考を如何に短時間で切り上げてその場から離れるかに切り替え、集中しましょう。
その人から離れた後、適当に悪態の一つでもついておけばこちらの勝ちです。
勝負に負けても試合で勝てばいいんですから、冷静に対処するように努めましょう。
仕事外での付き合いは出来るだけ避ける
正義感の強い人とのプライベートな付き合いは出来るだけ避けることを考えましょう。
強さの度合いにもよりますが、正義感の強い人と一緒にいると
電車で知らない人にいきなり注意しだす
店員さんにクレームを入れだす
街で知らない人とトラブルになる
等の行動を取る可能性があり、そうなってしまうと一緒にいるアナタも不愉快な思いをするだけならともかく、
不要なトラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
しかも本人はそれを悪びれる様子ないことが多いですからね?正しいことをしているんだ!って居直られると、どれだけ仲が良かったとしても冷めてしまいますよね…
余計なトラブルの火種になりそうな所に近づいたり、不愉快な思いをすることがないよう
自分から距離を取って、適当な理由をつけて出来るだけプライベートでは付き合いを控えましょう。
君子は危うしに近寄らず、ですね。
正義感の強い人の考えを受け入れてあげる
出来るだけ距離を取ろう、反論しないでおこうという話をしましたが
最後三つ目は、そんな正義感の強い人のことを理解して、受け入れてあげることがポイントです。
理解するコツは簡単で、正義感が強い人ってどう考えてるかが具体的にイメージ出来ればいいのです。
ここまでは露骨に考えなくても良いと思いますが、正義感が強い人あるあるってこんな感じです。
自分が絶対に正しいと思っており、意見を曲げられない
自分が間違っていたとしても、自分のプライドの方が高くて素直に謝れない
自分が周囲から何となく煙たがられていることに100%気づいている(他人の目を気にするから)
周囲のように円滑に人間関係が築ける人を羨ましく思っている(けど口に出すのはプライドが許さない)
正論を言うことで自らのコンプレックスを隠そうとしている
自分に自信がないから正論で逃げるしかない
まあ誤解を恐れずに言うと、精神的に幼稚なんですよね。
そうやって考えることが出来ると、正義感の強い人ってほんの少しだけかわいく見えませんか?
自分が弱いという現実を突きつけられるということは、彼らにとっては沽券に関わる問題です。
こちらが優しく接してあげないとダメですよ(笑)
10戦あったら1つくらい花を持たせてあげて、オトナの余裕で1勝9敗にしてあげましょう。
まとめ
正義感の強い人向けの記事、読んで頂きありがとうございました。
少しはお役に立ったでしょうか?
正義感が強いことは悪いことではないが、扱い方を間違えると正義ではなくなり、諸刃の剣になる
他責思考を止めて矢印を自分に向け、相手の価値観を一度受け入れてみよう。今以上に正しく正義感を扱えるようになるはず
相手の正義と自分の正義を受け入れられるようになったら、無敵
正義感の強さは、今までの人生で真面目に考え、真面目に実行してきたが故のものだと思うので
それは素直に尊敬します。
ただそれはアナタがやってきたことであって、それが世の中の唯一の正解でもないし、別解は沢山存在します。
そもそも人間アナタみたいにみんな真面目じゃないし、それぞれの正義を心に宿らせて生きている。
そこに気づいて、そんな彼らと仲良く共存していけるようになったら、アナタの良さはもっと生きてくると思います。
正義感の強さが長所になるよう、これからも真面目で頑張るアナタを応援します。
ダン