Z世代はやばい?年齢や特徴など
Z世代が本当に使えない!
みたいな呟きをSNS上で見かけることがよくあります。でも本当にZ世代って使えないんでしょうか?
Z世代と言われる年齢・由来がわかる
Z世代と言われる世代の主な特徴がわかる
アラフォーから見たZ世代
是非、今回の記事でZ世代という世代について学んでいただけると幸いです。
それではどうぞごゆっくりご覧くださいませ。
Z世代とは?年齢は?
1990年代中盤~2010年中盤に生まれた世代
実はZ世代と呼ばれる世代に関しては明確な定義づけがされていません。
ただし、ある程度の大枠は決まっていて
となっており、2023年現在で25歳以下の人であれば、基本的にはZ世代と言う括りで大丈夫そうです。
Z世代が生まれた時代にはどんなことが起きていた?
Z世代が生まれた1990年後半~2010年前半くらいの間に日本ではどんなことが起きたのか調べてみました。
1990年代後半~2000年前半
サッカーフランスW杯、日韓W杯
モーニング娘。ブーム
ドコモのiモード誕生
ルーズソックス、ヤマンバ、援助交際、たまごっち
山一證券破綻、北海道拓殖銀行破綻
アメリカ同時多発テロ
デフレ・マクドナルドのハンバーガー59円
2000年代中盤~2010年前半
近鉄バファローズ消滅・プロ野球再編問題
ライブドア事件・村上ファンド事件
愛・地球博覧会
リーマンショック
iphone発売
EXILE・倖田來未全盛期
政権交代・民主党が与党に、自民党下野
東日本大震災
等が主な出来事となっています。
勿論他にも色々な出来事は起きているけど、幼少期にどんな事件・出来事を目の当たりにしたのかでその世代の価値観って決まるよね。
もともとはアメリカのジェネレーションZが由来
Z世代と言う言葉の由来ですが、
もともとはアメリカのX世代、Y世代、Z世代のZ世代(Generation Z)
が由来と言われています。
ちなみにX世代は1960年代後半~1970年代後半、Y世代は1980年前半~1990年代後半と括られていて、Z世代の次の世代としてはα(アルファ)世代と言われているよ。
Z世代がやばいと言われる所以
このような世代感が、旧来のX世代や、一つ前のY世代と比べて
大きく価値観が異なることが多いと感じられているからか
Z世代はやばいと言われることがあるみたいです。
しかしIT革命の真っただ中に生まれ、いわゆるデジタルネイティブ世代と言われる彼らと
X世代、Y世代では生きて来た時代とその背景も全く異なると考えるのがまずは妥当な所でしょう。
江戸時代とかの人が出てきてさ、最近の若者は車なんて便利なモンを…なんて先輩風吹かせたらシンプルにうざいじゃん?
良くも悪くもまずはZ世代がどんな時代背景で生きて来たかを考えることが大切ですね。
特にその世代を考える上では
その時代に起きた事件
その当時のトレンド(流行った製品・遊び・スポーツなど)
その時代の教育(軍隊主義?ゆとり教育?)
を読み取ることが非常に大切と言われているため
そこの背景がわからずして自分達と価値観が大きく異なるから、という理由で
Z世代はやばい
Z世代は使えない
と結論づけてしまうのはやや勇み足な気もします。
そんなZ世代がどんな時代背景を生きてきて、自分達が育ったころと何が違うのか
をまずは整理してから、Z世代が本当にやばいのか、それとも優秀なのか、自分達と変わらないのか
ジャッジしたいところですね。
Z世代の特徴(ポジティブな面)
デジタルネイティブ世代
厳密には少し違うのですが、Z世代とはすなわちデジタルネイティブ世代を指すことが多く
この辺りはZ世代のポジティブな面を現していると言えそうです。
デジタルネイティブについて簡潔にお話をすると
生まれた時から身近にインターネットという存在があり、それらを駆使して生活することに抵抗がなく
他の世代と比較しても扱いに長けていることが挙げられます。
具体的な特徴として
わからないことがあるとgoogle等で調べ、解決しようとするフットワークの軽さ
Twitterやinstagram等SNSを積極的に利用し、情報発信をする
現実世界とインターネットの世界のコミュニケーションに差を感じない
得た情報を素直に受け入れる感度が高い
インターネットを利用して様々な価値観に触れている為、多様な価値観に対し柔軟性がある
等が挙げられ、これらはZ世代のポジティブな面の代表的なものと言えるでしょう。
勿論世代を問わず、柔軟な姿勢の人は世の中に沢山いるよ。
タイパ思考がバツグン
投下したものに対して得られるリターンのことを
〇〇パフォーマンスと呼ばれたりします。
Z世代の一つ上の世代にあたる、「ゆとり世代」はコストパフォーマンス(略してコスパ)の感覚に大変優れていると言われていました。
某ニトリさんの「お値段以上」なんてキャッチフレーズは、まさにその世代を体現しているかのような言葉だよね。
ではZ世代はどんなパフォーマンス感覚に優れているかというと
タイムパフォーマンス、略してタイパの感覚に優れていると言われています。
簡単に言うと、時間効率。余計な時間を出来るだけかけず、効率的に生活する。
確かにZ世代の成長に合わせるかのように、タイパを意識したサービスが沢山出てきました。
フードデリバリー(買い物に行く手間を省く)
完全栄養食品(食事すら効率的に!?)
倍速視聴、切り抜き(短い時間で主な情報を効率よく手に入れる)
リモートワーク、リモート授業(通勤通学すらなくし、効率的に)
非常に便利なサービスが出てきたものだなあ、と40を目前に控えたオジサンにとってはついていくだけで精一杯です。
今後はこれらを上手く活用した新しい生活様式がきっと出来ていくのでしょうね。
SNSを駆使し1対多数の情報発信・主張に慣れている
デジタルネイティブ世代ということで、幼少期から身近にインターネットがあったこともあり
SNSを駆使し、様々な情報発信をすることに長けているのものこの世代の特徴です。
企業でのSNS担当や、若くして何十万人ものフォロワーさんがいるインフルエンサーの方も
このZ世代を中心に回っているような印象を受けます。
ダンの会社のSNS活用はWebマーケティングの会社にお願いしているのですが、やはりZ世代の担当者の方が頑張ってくれています。私達の世代では知りえない知識の部分を補って提案してくれ、弊社担当者とも熱心に打ち合わせて下さっているので非常に助かっています。
今後新しいサービスや製品が出来た時に、多くの人に届く発信をしようと考えると
Z世代が持ちうる特有のスキルは是非とも活用したいところです。
社会問題に対する関心が強い
先ほどのZ世代の幼少期に起きた出来事でも紹介しましたが
Z世代の幼少期に起きた社会的な出来事は、他の世代と比較しても
インパクトのあるものが多い為、結果的に
社会問題に対する関心が強く、仕事を選ぶ際等も
社会的な意義があるのか否か
誰かの為に役に立つのかどうか
という点を意識する人は多いです。
特に最近はSDGsなんかの取り組みに積極的になっている企業も増えてきているから、よりZ世代の関心は社会的な所に向くのかもしれないね。
Z世代は打たれ弱い!?アラフォーから見たネガティブな特徴
Z世代のポジティブな所を紹介しましたが、今度は逆にネガティブな部分の紹介です。
我慢が出来ない、打たれ弱い
Z世代の代表的なネガティブ要素は「ストレス耐性に弱い、打たれ弱い」でしょう。
理由として、学生時代に理不尽に先生や地域の大人に怒られた経験が圧倒的に少ないことが考えられます。
正直な話、ビジネスで大成する上で相当優先順位高い能力が
ストレス耐性
だと思っていて、例えばここが弱いと何が起きるかと言うと
能力10のアラフォーオジサンと能力100のZ世代が対峙した場合、能力差は圧倒的でもストレス耐性の数値が100のアラフォーオジサンと1のZ世代だった場合、
能力が低いハズのアラフォーオジサンの方がビジネス上大成する
という話が普通に成り立つと言う訳です。
最終的に能力高くても頻繁に心に不調をきたしたり、他の世代ではストレスに感じないようなこともストレスに感じてしまっては良い仕事は出来ないんだよね。
石の上にも3年、という考え方はダン自身も時代にそぐわないと感じていますが
ちょっとしたことですぐに辞めてしまうと、いくら潜在的な能力が高くても
開花する前にそのキャリアを終えてしまうことになってしまい
結果、大きく育つことなく小粒で終わってしまうことは十分に考えられます。
場合によってはジョブホッパーみたいなことにも…
アラフォーオジサンから見た偏見の入った意見ですが、
という考え方にアレルギー反応起こす人が多いのもZ世代の特徴ではないでしょうか。
ちなみに理不尽だとはダンも思いますけど、ビジネスの世界ではこの考え方当たり前ですからね。老害のように見えるオジサン達も、若い頃はこういう理不尽な扱いを受けて、時には涙を呑んで乗り越えて来たんだ。
そうやって歯を食いしばって今の地位を築いた世代の人に、何事も成していない人がリスペクトもせず
そもそも同じ土俵に立てて同じ目線で意見を言えると思っているのがおこがましい、
と感じるオジサン世代は少ないと思いますよ。
言い方は悪いけど、いっちょ前にクチを叩きたいなら最低限自分で食えるくらいの腕になってから、と考えられる方が建設的かな。周囲に助けて貰ってヨチヨチ歩きのレベルの人がまずやることは、主張することではなくて、自分に矢印を向けて自分のレベルを上げることだから。
自己実現には遠回りも必要!?
我慢が出来ないことと少し関連しますが、腰を据えてじっくり取り組む、と言うことも苦手なので
全体的に思考が薄っぺらい人が多いようにも感じます。
何かあったらすぐにワークライフバランス。効率。ホワイト企業。
全部が全部間違っているとは言いません。その主張は部分的に正しいとも思っています。
ただ自ら負荷をかけることも出来ずに、権利ばかり主張するテイカーが
果たして本当に仕事で成果を出し、高い報酬を得られる存在になれるんでしょうか?
なりたい自分になる為に必要な期間すら辛抱・努力出来ない人は、世代を問わず基本的には使い物にならないよね。厳しいようだけど。
会社がブラックだ、上司が気に食わない…と言いたくなる気持ちもわからなくはないですが
ストレスの要因を全て外的なもので片づけてしまう人は、何処で何をしても大成は難しいです。
自分の頭で考える・情報を経験に変えることが苦手
わからないことがあったらすぐにインターネットで検索し、出て来た答えをインプットする。
部分的に切り取ると優秀に見えるのですが、これをやりすぎると薄っぺらい人間になります。
SNSでもいませんか?自分はやったこともないくせに、プロのアスリートに向かって齧った程度の知識をぶつけてるイタい人。
インターネットで得た情報はあくまで答えでしかなくて、答えを知っていることと
答えを出せる人は、似ているようで全く違うものなんですよね。
ホームランの打ち方を知っている人と、実際にホームランを打てる人だったらどっちが凄いですか?という話です。勿論後者です。
つまり何が言いたいかと言うと
インターネットで情報を得るだけでは、本来不完全な状態な訳で
知りえた情報を、きちんとアウトプットして初めて「出来る」という評価が貰えるのですが
それを「知っている=出来る」とカンチガイしているZ世代多いよね、という話です。
本当に必要なのは、インプットした情報を自分なりに腰を据えて頭で考えながらアウトプットし、きちんと自分の血肉に変えること。
ココをタイパを言い訳に向き合わず逃げると、本当に上っ面だけの人間になっちゃいます。
模範解答なんて社会に出たらないんですよ。自分で正解にするしかないんです。
マニュアルありませんか?正解は何ですか?と甘ったれたことを言ってると
答えがないと動けない人間なんですか?AIに代替される人材ってことですよね?
となってしまいます。気を付けようね。
ちなみにZ世代の代表と言われる大谷翔平さんや藤井聡太さんは、腰を据えて滅茶苦茶追及しまくったからあれだけ突き抜けられた存在になったんだと思うよ。
これが出来るかどうかで二極化はどんどん進むだろうね。
1対1のコミュニケーションが苦手
SNSで1対多数のコミュニケーションに慣れている強みの裏表みたいなものでしょうか。
1対1でのコミュニケーション、とりわけフラットな関係ではない相手とのコミュニケーションが圧倒的に他の世代と比べても苦手な人が多い印象を受けます。
これ、もう少し深堀りしてみると
「不特定多数の人を相手に自分はこう思う。という主張型のコミュニケーションスキルは長けているけど、1対1で相手がどう思うか、を色々な情報を得たり推測しながらの共感型のコミュニケーションスキルが弱い」
と言い換えられます。
そりゃ時代もそうですけど、異性への告白一つ恥ずかしがって直接言えず、電話やLINEでしているようじゃ、相手の表情や気持ちを読み取る能力って身に付きにくいよね。
色々なお店に行って、Z世代と思われる若者の接客を受けたり、商談すると物凄くよくわかります。
ぶっちゃけた話、1対1スキル爆上げするだけで
Z世代の中では無双出来るんじゃないか、と思えるくらいこの世代は苦手だなぁと見ていて感じます。
ちなみにこの世代って営業や現場仕事みたいなものを避けて、人事や広報みたいなキラキラ仕事に憧れる人が多い印象を受けるんだけども、
人事や広報って1対1のコミュニケーション力高くないと務まらないからね?
つまり1対1で相手の話をよく聞き、商品を使って相手の悩み事を解決する、という営業の仕事が出来ない人は人事や広報の仕事なんてどだい無理です、という話です。
Z世代はキャリアの早い段階で一度営業の仕事をして、3~5年くらいで1対1のコミュニケーション力を底上げしてから本当に進みたいキャリアに進むだけで、同年代と大きく差別化出来るとダンは思います。
上司との飲み会や会社の飲み会は面倒だから行かない…
時代ですしその考え方は否定しませんが、異なる価値観を持った人と1対1でのコミュニケーションを避ければ避ける程どんどんビジネスパーソンとして大成する目を摘んでいくことになりますよ。
個性を主張する割には周りの目を気にする
多数の人に主張するのには慣れており、「自分の価値観」というのがしっかりしているのかなぁと思いきや
同年代と比べてどうなんだろう
と「周りと比べた自分の立ち位置」を気にする世代だなぁ、と接していて感じます。
周りより上に行きたいとは思わないが、だからと言って平均以下は嫌
失敗したくない
主張はしたいけど、周囲と全くかけ離れたことはしたくない、ハブられたくない、という自己矛盾を抱えて生きている人が多い世代だなぁ、と表現すればいいのでしょうか。
アラフォーのオジサンからすると、
他人の目を気にして生きるのはしんどいよ
気持ちはわかるが、まずは目の前のお客様や大切な人の目や気持ちに敏感になろう
と言いたくなってしまいます。
やー。私も40手前にして老害仕草してますよね?反省しないと…って余裕で言えてしまうのは、周りの目を必要以上に気にせず、仕事で大成する為に必要なことを愚直に積み上げて来たと自信を持って言えるからです。
周りの目を気にして、自分自身の人生に影響があるのであれば別ですが
結論、周りの目を気にしても自分の人生にとっては何の影響もありません。
したがって周りと比べて上、下なんて考えるのは無意味であって
それよりも自分が納得しているか否かの二軸で考えた方が良いよ、という話です。
Z世代はやばいと言われない為に
ネガティブな要因を幾つか取り上げましたが、これらの内容から
Z世代はやばい、と思われない為にアラフォーのオジサンからの考えとしては
自分から積極的に上の世代とコミュニケーションを取りに行く
失敗はあくまで成長であると考えること
知識だけでなく経験こそが重要であるという考えを持ち、ネットの安易な情報に流されないこと
SNSで有名になるより実世界で必要とされる方が何百倍も重要であることを理解すること
ことを実践していくことが重要だと思います。
まとめ Z世代の特徴とZ世代に伝えたいこと
本日も最後まで読んで下さりありがとうございました。
デジタルネイティブ世代のスキルは他の世代は持ち合わせていない圧倒的なもの
自己実現や社会的な関心が高いのも素晴らしい
しかしそれ故の弊害も大きい、きちんとそこにも向き合って大きく自分を育てていこう
効率や自分だけの価値観に囚われず、大局的に見て失敗を恐れず自信を持ってチャレンジしよう
これからの日本の将来を担う貴重な世代、頑張るZ世代を
少しだけ先を走る、片足老害に踏み入れた一人として全力で応援致します。
ダン