福原愛 江宏傑さんと離婚後子どもは!?
・福原愛さんと江宏傑さんとの子どもについて
・子どもの連れ去りに関する問題と法律
・福原愛さんの生い立ちと現在
やー。
卓球を若い頃やっていた身として、このような記事を書くのは大変心苦しいのですが。
今回卓球界関係なく、大きな騒動となりましたので書くこととなりました。
ちなみにダンは現役時代、練習場に愛ちゃんが来たこともあり一緒に練習したこともあるんだよ。
だからこそきちんとフェアな視点と知見から記事を書きたいと思います。
それではどうぞごゆっくりお読みくださいませ。
福原愛に保全命令(子どもを夫に引き渡す)が出る
日本の裁判所より保全命令が出た
7/27の元夫、江宏傑さんが日本の外国特派員協会にて行った会見で
7/20の判決で福原愛さんが昨年台湾から連れ去った長男を江宏傑さんに引き渡す保全命令が出た
と発表致しました。
保全命令とは、もともと財産に関わるようなもので扱われることが多く
債権者が、訴訟中の権利を解決するまで仮押さえする際に使われることが多く、
同席した弁護士の大町愛子さんも、この状態で保全命令が出るのは異例である旨を述べられています。
今回の保全命令の意図は「まだ結論が出ていないけど、一旦子どもを夫に返しなさい」というもので、緊急性や必要性が認められないと出ないことからも、どういう判断だったかがある程度読めてしまいますね。
と言うことで調べてみた所、
連れ去ってからの1年間に、福原さんが子どもと一緒にシンガポールに滞在していたことがあり、それも一度だけでなく複数であったこと等も要因として考えられそうです。
もともとは「共同親権」であった
福原愛さんと台湾出身の江宏傑さんは2016年に結婚し、2017年に長女、そして2019年に長男が誕生しています。
しかし2021年、日本に一時帰国していた福原愛さんが早稲田大学時代の知人との不倫疑惑などもあり、江宏傑さんと離婚しています。
その際、日本人である福原愛さんと、台湾出身の江宏傑さんの間に生まれた子供の親権はどうなるのかが注目されましたが、
離婚後の親権については台湾の法律に基づき、共同親権とされていました。
ちなみに日本の法律による離婚の場合は単独親権だから、共同親権は出来ないんだよね。台湾以外にも、フランスや韓国、ドイツやイタリア等は共同親権となっているよ。
とは言え、実際は台湾で江宏傑さんとご家族で子ども二人の面倒を見ていたのが現実だったようです。
発端は2022年7月の、福原愛さんによる長男連れ去り
騒動の発端となったのは2022年7月に福原愛さんが台湾に入国し、日本に帰国する際に
長男を連れ去ったことによります。
当時、江さんもメディアを通じて子どもを返して欲しい旨を伝えていましたね。
福原さんは当初、それに対し
「夏休みの期間だけ」
と答えていましたが、結果1年以上経過した現在保全命令が出た、ということからも
夏休み経過後に息子さんを江さんに引き渡していなかったことが伺えます。
保全命令を無視するとどうなる?
ではこの裁判所から出た保全命令を無視するとどうなるかですが、
既に江さん側は大町愛子弁護士によって強制執行の申し立てを行っていることも会見で述べていました。
つまり、子どもを可及的速やかに引き渡さない場合は強制力を持って引き渡しする
手続きをすることで、そのフローチャートみたいなものがこちらで紹介されています。
また福原さんが仮に保全命令に従わず、そのまま子どもを留置したままの状態であったとしても
訳ですから、裁判を進めていく中でも裁判官の印象は極めて悪いでしょう。
福原愛さんと日本の子どもの連れ去り問題
単独親権による問題
ここからは離婚後の子どもの親権に関する話になります。
先述した通り、日本は単独親権となっている為基本的には
父か母、どちらかにしか親権を保有することが出来ません。
だから離婚が成立したとしても、親権をどうするかでし烈な争いになりがちだよね。
これがドイツやフランス、イタリアだと、仮に夫婦が離婚したとしても
という理屈になるのですが、残念ながら日本はそうではないのが現状です。
で、単独親権だと何が問題になるのかという話なのですが
まさに福原愛さんがやった「子どもの連れ去り」なんですよね。
シンプルに親が子どもを連れ去るのはルール違反だろう、という話なのですが
日本の法律では残念ながらそうもいかない訳です。
子供が虐待を受ける可能性があるから子どもを連れて逃げた
子供が虐待を受けていて命の危険があった
等の理由を付けて子どもを連れだし、別居のち離婚、親権獲得
という事例が日本では幾つも起きています。
しかも非常にヤバいのは、それを弁護士が唆したりすることで
離婚を有利に進める為の手段として、子供を道具として利用し、虚偽をでっち上げようとするならずものがいること。
それについて抗議する団体も存在します。
先日逮捕されたハッシーこと橋本崇戴さんも、このことで心に深い傷を負った一人とされているんだよ。だからこの問題は結構バカに出来ないんだよね。
しかも日本の法律だと母親が父親に無断で子どもを連れ去ってしまい、
それを知った父親が連れ戻そうとすると誘拐になり、逮捕されてしまうという
とんでもないバグがある為、
母親がでっち上げで父親のDVを主張
DVをしていないことについて反論・反訴
その期間中に継続性の原則発動
(※一定期間子どもが過ごした環境の継続が望ましいという考え)
という極めて理不尽なコンボに人生を大きく狂わされた世の中のパパもいる訳です。
実際は母親側の不倫なのに、それで父親側の有責になるケースもあるんだそうな…!そんな母親の下で子どもが育つって滅茶苦茶不幸…
共同親権の場合、親の連れ去りは誘拐と一緒
一方で共同親権が認められている国の人どおしの結婚、離婚により共同親権となり
相手に無断で子どもを連れ去った場合は、ほぼ間違いなく罰則があると考えて良さそうです。
(こちらの記事を参考にしました。)
またグローバル化により国際結婚も珍しくなくなった昨今、
国をまたいで子どもを連れ去るということも珍しくないようです。
例えば日本人の男性とフィリピン人の女性が結婚して、離婚したあとにフィリピン人の女性が男性に無断で子どもを連れフィリピンに帰ってしまった場合とか。(特にフィリピンの方に悪意はありません)
この場合国際的な子どもの奪取についての民事上の側面に関する条約、通称ハーグ条約
という子どもの連れ去りに関する国際条約に基づき、子どもの返還請求等を外務省を通じて行うことが出来ます。
これは日本以外の国籍の親が子どもを連れ去った際、返還請求を行うことが出来ますが
同様に日本に連れ去った場合、相手国の親から返還請求をされることもある、ということ。
ちなみに日本だけでも毎年40~50件程度ハーグ条約に関する申請があるようです。
(2021年は合計28件。一番多い時は2014年で110件超え)
今回の問題は台湾がハーグ条約を締結していないこと
なので今回の福原愛さんの連れ去り騒動、および江宏傑さんの主張については
ハーグ条約に基づいて主張すればいいじゃないか!と言う話なんですが、
江さんの母国である台湾はハーグ条約に加盟していないのが大きな問題となっており
ハーグ条約に加盟している日本の福原さんと、ハーグ条約に加盟していない台湾の江さん、という
所でハーグ条約での解決が難しいのが大きな争点となっています。
ちなみに福原さんが何度か足を運ばれていたシンガポールはハーグ条約に加盟しているから、福原さんが子どもを連れて日本を出国し、シンガポール滞在していたら、まず日本に子どもを返すようシンガポールに申し立てが出来るんだよ。
どちらが子どもにとって幸せなのかは部外者はわかりませんが、双方がこのようなことで過度にヒートアップし、子どもの将来や記憶に暗い影を残さないことを願うばかりです。
台湾にいる娘さんもきっと弟の存在を知ったら弟に会いたいでしょうしね。
福原愛さんの卓球史 泣き虫愛ちゃんから 2大会連続の五輪メダリストまで
生い立ち~五輪メダリストまで
福原愛さん(愛ちゃん)は宮城県仙台市で生まれ、10歳年上のお兄さんの影響で3歳9か月から卓球を始めます。
母親の千代さんも元卓球選手(右ペン)で、愛ちゃんの講習会の時には愛ちゃんと一緒にラリーをしていました。
10歳の時に仙台を離れ、大阪のミキハウスに属すると
独特のサービスを伝授する王子卓球センターにて王子サーブを学びます。
ダンも現役の頃は王子サーブもどき(ただのしゃがみ込みサービス)やってました。でも本家には全然敵わなかった…
王子卓球センターでは武田明子さん、岡崎恵子さんや
北京五輪で代表にもなり、ダンも大ファンである福岡春菜さんなど
名だたる名選手を輩出していますが、愛ちゃんもその一人だったと言う訳ですね。
小学校の頃からバンビ・カブ・ホープス・カデット・ジュニアとあらゆる全国大会で優勝してきた愛ちゃん。
戦型は右シェイクの異質速攻型で、フォア面は裏ソフト、バック面はツブの高い表ソフトを使用していました。
2005年に中学生ながら中国の卓球リーグ(超級リーグ)に参戦し、当時世界チャンピオンだった王楠選手等と同じチームになり腕を磨くと
2008年の北京五輪では開会式の旗手となります。
そして2012年のロンドン五輪の女子卓球団体戦では、
続く2016年のリオデジャネイロ五輪でも女子団体で
世界ランクの最高位は4位で、2017年に現役を引退しました。
実力だけではない。影響力も卓球界髄一
卓球界で愛ちゃんを知らない人がいないように、卓球界における愛ちゃんの人気はバツグンでした。
石川佳純選手も愛ちゃんを憧れの存在と認めていましたし
伊藤美誠選手、平野美宇選手、早田ひな選手等の世代も
愛ちゃんを目指して頑張ってきた世代です。
石川選手はじめ沢山の女子選手が幼い頃に優れた成績を残しては、愛ちゃん2世と呼ばれていました。
これはもう、「バースの再来」レベルで言われてたんですよ。ほんとに。
国際大会に強いが、国内では格下相手に取りこぼすことも
愛ちゃんは全日本を2012年、2013年と二連覇していますが
これだけの実力者でありながら、全日本では思った以上に勝てていません。
勿論実力がないからではないのですが、全日本になると沢山の選手が
愛ちゃん包囲網を形成し、愛ちゃん対策を練って来るからでもあります。
2012年に優勝した際の涙は、きっと愛ちゃん包囲網に屈せず
長年の悲願でもあり、努力が報われたからでしょうね。
5もあるけど3もある。プレースタイル
愛ちゃんの特徴は速攻選手ということで、短手数のラリー展開で勝負を決めに行くスタイルなのですが
それゆえムラも大きく、中国の強豪選手を破ることもあれば格下の相手に敗れることもしばしばありました。
元プレイヤーのダンが見て感じた愛ちゃんは
多球練習を幼い頃から徹底してやってきただけに、パターン化された展開は滅法強い
反面パターン化されず、特徴的なプレー(特にカットマン)をする選手や初対面には苦戦する
競った時の戦術の引き出しとメンタルがやや弱い(幼少期からベンチコーチのアドバイスで勝ってきた選手特有の特徴)
と言う特徴があるように思います。勿論ダンなんかよりは何十倍も実力のある選手なのですが…
パターン化されたラリー展開に持ち込めれば世界でもトップクラスの実力
パターン化されない展開になると強みが発揮できない
と言う所で、通知表で言うと5もあるけど3もあり、試合の中でどれだけ長い時間5のパターンで戦い、どれだけ短い時間3のパターンで戦えるかどうか、
これが愛ちゃんのプレースタイルでした。
石川選手は逆にオール4タイプなんだよね。突き抜けた特徴があまりないけど、反面穴も少なくてどんなプレーもソツなくこなせるタイプ。
練習中に見た、意外と神経質だった一面
かつてダンのプレーするクラブチームに来てくれて一緒に練習したことがあるのですが、
ことあるごとに濡れ雑巾にシューズをあて、滑らないようにしていた愛ちゃんが凄く記憶に残っています。
僕らは慣れているので、そこの体育館で滑るような経験は殆どないのですが
いつも練習している所のフローリングとは感覚が違ったのでしょう、しきりに
「滑る」と言いながらラリーが切れると濡れ雑巾の上にシューズを乗せてました。
一緒に練習に付いて来ていたお母さまが
そんな頻繁に雑巾使うの辞めなさい!愛だけだよ滑るって言ってるの!
と軽く愛ちゃんに注意し、「だって滑るんだもん」
と返していた当時小学生の愛ちゃんの姿が凄く記憶に残っています。
今思うと当時から負けん気の強さと、神経質な所は顔を覗かせていたようですね。
勿論勝負の世界で生きる以上それらの要素はとても必要なのはダンも理解しているのですが、
勝負を離れ母となった今、あまりそちらに引っ張られず子ども優先でいて欲しいと願っています。
記者会見するなって申し入れたり、台湾の判決持ちだすなと言ってみたり、子ども優先だと言ってみたり…一回冷静になって欲しいなぁ。
まとめ 女性としての愛ちゃん 頑張って欲しい
今回も最後までお読み頂きありがとうございました。
子ども連れ去り事件の争点(保全措置・ハーグ条約など)
保全措置を無視し、強制執行になった場合について
母親としてベストな判断を福原愛さんにはお願いしたい
これからも福原愛さんと江宏傑さん、そして何よりお子様にとって明るい未来となることを
心から願っています。
ダン