佐藤天彦 結婚相手は?貴族のマスク事件など
・佐藤天彦先生が貴族と呼ばれる由来について
・佐藤天彦先生の歩み、実績について
・佐藤天彦先生のエピソード
佐藤天彦先生と言えば、貴族のような風貌・言動が特徴の
大変人気のある棋士のお一人ですね。
過去には20代にて名人位も取られ、現在もA級にてご活躍される実力もトップクラスです。
今回はそんな佐藤天彦先生についてご紹介いたします。
どうぞ最後までごゆっくりとお読み下さいませ。
佐藤天彦 結婚相手は? 貴族の由来
貴族の由来
佐藤天彦先生を語る上で外せないのが貴族と呼ばれることでしょう。
佐藤天彦先生は独特のファッションセンスを持ち、特にアン・ドゥムルメステールを愛用していることで有名です。
公式サイトを見て頂けるとわかるんですが、一品一品非常にデザイン性に優れているだけでなく、お値段も私のような庶民にはまぶしいくらいで…
その他サンローラン・パリや、ドルチェ&ガッバーナなんかもお好きみたいですね。
ちなみに、過去アン・ドゥムルメステールの服を買い過ぎて水道光熱費等の支払いが滞りかねない程の危機もあったそうです…
現在はそんなことはないでしょうが、クローゼットには100着を超える衣装が収納されているようです。
ミニマリストが聞いたら卒倒しそうですね…
話を元に戻しますと、そうしたファッショナブルな服装に個性的な髪形
そしてクラシックの音楽を堪能され、ピアノを5年習って発表会にも出たり、
中世ヨーロッパへの憧れをよく口にされるなど
ヨーロッパの貴族を思わせるような振る舞いを見て
棋士仲間やファンの方が呼び出したのが始まりなようです。
ただし本人も貴族キャラについては比較的肯定的に捉えていたようなので、気に入っているようだよ。
対局中にスーツを脱ぐときも、畳の「い草」がつかないよう自立するバッグを持参し、
そこにスーツを立てかけているのだとか。凝り性の一端が伺えますね。
貴族の食事 カレー定跡
森内俊之先生や豊島将之先生、最近は藤井聡太先生もですが
将棋界・とりわけ名人経験者の中に
タイトル戦にてカレーを召し上がる方が結構いらっしゃるのですが
佐藤天彦先生もしっかりと名人=カレー定跡の系譜を受け継がれています。
ただしこれはみなカレーがお好きなのもあるんだけど、タイトル戦二日目の昼食の際、形勢がよくわからない状態なのにも関わらず
事前に注文しておかないといけないというシステムの問題から起きているのでは…と見ているよ。
明日の昼飯、何食おう…先に注文しろって言われても…
って経験されたことのある社会人って少数派ですよね。もちろんダンもありません。
たとえば明日は大事な会議。プレゼンが上手くいくかどうかなんてわかりません。
上手くいけば美味しくランチが食べられるけど、上手くいかなかったら…
将棋の棋士の先生が二日制のタイトルを戦う場合
翌日どんな形勢状況かわからない中で、それでも食事を注文し、その食事でパワーを補給しなくてはなりません。
そうなるとまぁ外れが少なかったり、比較的好物なものを
安パイとして切るのは理に適っているとも言えそうです。
食欲がない時でもカレーだったらそんなに当たりはずれないし、沢山ご飯も食べられるしね…
ところで物凄い偏見なんですが、佐藤天彦先生だけでなく
将棋の棋士の先生がタイトル戦で召し上がられるカレーって
ルウはカレーポットに別でよそってあり、お皿に乗ったライスにカレーをかけて食べるスタイル
お皿は丸形ではなく、ラグビーボールみたいな楕円型
付け合わせにらっきょうや福神漬け、フライドガーリックなどが別皿で添えられている
みたいなのを想像してしまうんだけど…わかるよね!?ね!?
こんな感じのやつ。
こんなの日常的に召し上がられていたら、そりゃまぁ貴族ですよね…
髪形が個性的!
佐藤天彦先生のオシャレを語る上でもう一つ欠かせないのが髪形でしょう。
目にかかりそうなくらい前髪を伸ばしてみたり、パーマをかけてみたり…
今ではとってもオシャレな佐藤天彦先生ですが、もともとはそこまでこだわりがなかったようです。
きっかけは高校生になり、オシャレに関心を寄せて美容院に通うようになってから。
そこからは毎年のように髪型が変わっており、ネット上でもその編纂をまとめた画像がありました。
に、2021年の破壊力…
プロ入りした2005年の頃を思うと非常にオシャレになっているのがわかりますね。
これからも個性的なヘアースタイルで私達を楽しませてほしい所です。
結婚している?
佐藤天彦先生は貴族を思わせるような独特なファッションセンスを持ち
女性人気も高い先生の為、気になる結婚についてですが
2024年現在はまだ結婚されていません。
年齢も30代半ばと結婚適齢期ですので、
もしかしたらアッと驚くタイミングで結婚の報告があるかもしれませんね。
理想の女性のタイプについては、過去のインタビューで
18世紀のフランスでファッションリーダーのような存在であったポンパドゥール夫人のように、センスが様式になるというか、美意識をしっかり持っている人がいいなと思います
と語られています。
いやポンパドゥール夫人誰よ…って思ったので調べてみたら、1700年代、フランスのルイ15世の公妾(愛人のような存在)だったようです。
湯水のように金を使って放蕩の上に政治の世界にゴリゴリ顔を出して、反プロイセン包囲網を結成したり、社交場に出て啓蒙思想家と交流をしたりと、まぁ一言で言うとぶっ飛んでますね。
…意外にもそんなパワフルな女性がタイプなんですね(笑)
ちなみに女性棋士からも人気のようで、鈴木環那先生からは
レディーファーストが徹底している
性格がよくて優しい、年下にも丁寧
仕事をお願いしても率先して引き受けてくれる
等の理由で評価が高く、
結婚したい棋士ランキングで2位に佐藤天彦先生の名前を挙げていらっしゃいます。
佐藤天彦の実績 フリークラスを拒否し見事プロに
佐藤天彦の生い立ち フリークラスで二度の次点
佐藤天彦先生は1988年に福岡県福岡市で生まれます。
将棋を始めたのは4歳頃で、手ほどきはお母さまによるものだったそうです。
そこからメキメキと腕を上げ、8歳で師匠である中田功(コーヤン先生)と出会います。
この時2枚落ち(飛車・角)で師匠と対局し、勝利するほどの腕前でしたが
それよりも師匠が感心したのは、対局中ずっと正座し将棋に集中していたことだそうで
将棋が強いだけでなく将棋に向かう姿勢から既に光るものがあったのでしょうね。
一度奨励会試験を受け、不合格になるものの
二度目の奨励会試験合格以降は順調に昇級・昇段を重ね、2004年に
三段リーグで二度目の次点(3位)を取り、プロ入り(フリークラス)の資格を手にしました。
一度は自ら閉ざしたプロへの道 奨励会三段リーグでの研鑽
本来であれば次点2回でプロ入りの資格を得る為、プロ入りする選択肢を取ることが多い中
師匠の中田功先生と今後について話し合う中で
と言う思いもあり、プロ入りの権利を行使せず奨励会三段リーグに残って将棋を指すことを選択しました。
当時の三段リーグには
など同年代の実力者が在籍しており、フリークラスで星勘定をしながら少ない対局数を指すよりも
三段リーグで、強豪と切磋琢磨し腕を磨いた方がプラスになるのではないか、という思いがあったようです。
実際に4期2年の歳月を経て2006年、18歳にて奨励会を2位で突破し、戸部誠先生と共にプロになりました。
佐藤天彦の戦績 名人になるまで
プロ入り後
プロ入りする前から、師匠である中田功先生の計らいで
渡辺明先生とネット将棋を指し、腕を磨いていた佐藤天彦先生。
その努力の甲斐あってか着実に成果を挙げ、
新人王戦での優勝を皮切りに順位戦でも着実に昇級を重ねていきます。
そして2015年には王座戦で羽生善治先生に、棋王戦で渡辺明先生にタイトルをかけて挑戦しますが
残念ながら2つとも敗れてしまい、初タイトル獲得とはなりませんでした。
しかし2015年は順位戦でA級として指し、棋聖戦でも挑戦者決定戦まで行くなど充実の年を迎え
2016年、A級に昇格して1期で名人挑戦を決めます。
20代での名人獲得
迎えた2016年度名人戦で、羽生善治先生を4勝1敗で破り見事に名人位を獲得しました。
当時4番目の若さで名人位を取り、しかも羽生善治先生が後輩に名人位を明け渡すのは初めてとなるなど
非常に衝撃的な出来事となりました。
2017年度に稲葉陽先生、2018年に羽生善治先生の挑戦を退け、
2019年に豊島将之先生に名人位を奪われてしまうまで
名人戦3連覇を達成しました。
佐藤天彦の戦績
佐藤天彦先生の主なタイトル戦の戦績です。
その他一般棋戦の優勝は
新人王戦 2回
叡王戦 1回
銀河戦 1回
の4回を数えます。
勿論どの成績も素晴らしいんですが、やはり燦然と輝く名人位3期ですね…
佐藤天彦の棋風
佐藤天彦先生は居飛車の本格派で先手番では角交換、後手番では横歩取りを得意戦法とし
名人になったのもこの横歩取りが大きな武器となっていました。
しかし最近は少し棋風にも変化が見られ、藤井聡太先生と対局の際に中飛車を採用するなど
場面によっては飛車を振る機会も増えてきています。
独創的な世界観で将棋を指す佐藤天彦先生の今後の棋風にも期待ですね。
佐藤天彦のエピソード マスク未着用の反則負けなど
対局中にマスクを外し反則負け
2022年のA級順位戦にて、永瀬拓矢先生との対局中に
長時間マスクを外したことが原因で反則負けとなりました。
これは終盤戦で長考が必要な局面で、
佐藤天彦先生がマスクを外して長時間考えられていたことが原因とされています。
この当時の将棋連盟が運用していたルールは
となっており、ルール通りの理由で反則負けとなりました。
マスクを外しただけで反則負けだと!?なんで回りが反則負けになる前に注意しなかったんだ!
という意味もあり久々に炎上したのですが、
将棋界は基本的に「助言も注意もタブー」
という世界で回っており、対局時に相手が寝坊をして対局に現れなかったとしても
それを自分以外の誰かが助けたり、有利になるよう働きかけることは
あってはならないと不文律として存在しているのですね。
将棋界の常識が世間の非常識と言われる最たる所ですね。確かに勝負の世界である以上、どちらに一方的に肩入れしたりするのがNGであることは理解できるけれども…
現在はそのような規定はなくなっていますが、その被害者となった佐藤天彦先生、気の毒です。
その後佐藤天彦先生が連盟に異議申し立てをしましたが、結局判定は覆らず反則負けが確定しました。
しょうもない理由で訴訟した日浦市郎先生は、佐藤天彦先生の振る舞いを見本にして欲しいよね。
ちなみに永瀬拓矢先生と佐藤天彦先生が不仲ではないかという話も一部ではあるのですが、
決して不仲ではないことをお伝えしていきます。
昔の記事ですが、少なくとも嫌いだったらこんなことしませんよね。
ちなみに佐藤天彦先生もTwitter(X)をやられており、対局の際にはコメントを添えて私達ファンに向け発信してくださっています。
師匠 中田功との絆
佐藤天彦先生を弟子にとった当時、師匠であった中田功先生は荒んでいました。
将棋に負け続け、勉強をするでもなく好きな酒に溺れる…
そんな中田功という人間に、美しい道を作ったのが佐藤天彦先生でした。
中田功先生はあの大名人大山康晴先生の弟子でもあります。
師匠への憧れは、即ち名人への憧れでもありました。
あのときまだ8歳だった天彦少年の手を引き、歩いた道が
やがて自分自身が進むべき道に代わり、そして弟子が師匠を越え自らが描いた夢に近づき…
ここからの続きは是非こちらから読んでみて下さい。
【電子版限定 本文カラー写真】絆―棋士たち 師弟の物語
手元にハンカチを用意の上読んで下さい。佐藤天彦先生、コーヤン先生だけでなく、弟子と師匠っていいなぁ、と思わされる一冊です。
渡辺明先生との交友関係
先述した通り、奨励会の頃から渡辺明先生とはネット将棋等を指す仲であった為
渡辺明先生とは今でも仲が良く、またぬいぐるみ好き等の共通点もあり交流があるようです。
プロ昇段同期である戸辺誠先生も、渡辺明先生と仲良しでサウナに行ったり、旅行に行ったりするほどの仲。
みな対局時にはライバルでありながら、共に苦労を乗り越え、将棋が好きな同志でもあり
対局時以外に仲良くされているのはとても羨ましいですね。
評価値ディストピアの命名者
AIの波は将棋界にも押し寄せてきており、2023年の段階では
既にプロ棋士よりもAI(将棋ソフト)の方が強く、AIから提示される様々な候補手を検討し
取り入れた上で対局の際に指していく、という学び方が主流になってきました。
また、対局の際の形勢判断も解説の先生だけでなく、AIの評価値を一つの指標として用いられることが増え
(評価値が)溶けたあ!
さす太!(さすが藤井聡太先生!最善の手を指した!)
など視聴する際にも一つの楽しみとしてコンテンツ化されたような所があります。
そんな中で、評価値ディストピア(暗黒世界)の時代をどう生きるのか、佐藤天彦先生も語られていらっしゃいました。
最終的に「指すのは人間である」という本質をしっかりと捉えられていますね。
佐藤天彦の著書紹介
ここからは佐藤天彦先生の著書紹介です。
理想を現実にする力 (朝日新書)
理想を現実にする力 (朝日新書)
佐藤天彦先生の特徴でもある、自らを客観的に見ることの大切さを知らされる一冊です。
レビューを見てみると
人生の様々な場面で助けてくれる
お若いのに立派でマネできそうにない
等の意見がありました。
天彦流 中盤戦術 「局面の推移」と「形勢」で読みとく NHK将棋シリーズ
天彦流 中盤戦術 「局面の推移」と「形勢」で読みとく NHK将棋シリーズ
将棋には序盤、中盤、終盤とありますがその中であえて中盤に絞って解説してある一冊です。
中盤は駒がぶつかり、大駒が成るか否か、駒の損得に玉形など
形勢判断をする上で必要なポイントがいくつかありますが
それらがシンプルにまとめられており、わかりやすい一冊となっています。
まとめ
本日も最後までお読み下さりありがとうございました。
佐藤天彦先生は貴族と呼ばれるが、それだけ自らの世界観を大切にしている
形は違えど将棋には誠実で、現在もトップ棋士の一人
ファッション×将棋の二刀流が佐藤天彦先生
これからも佐藤天彦先生の更なるご活躍を応援します。
ダン
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] 2位 佐藤 天彦先生 […]
[…] 九州 佐藤天彦先生、佐々木大地先生、都成竜馬先生、古賀悠聖先生 […]
[…] 佐藤天彦先生のようなオシャレ棋士もいますから、その流れを汲んで実力、ビジュアル両方で更に名を広めて行って欲しいものです。 […]