奨励会 入会条件や合格率について解説

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奨励会 入会条件や合格率について解説

本日の記事でお伝えしたいこと

将棋の奨励会の仕組みについて

将棋の奨励会の三段リーグについて

将棋の奨励会のルールや掟について

将棋を見るならABEMAプレミアム!タイトル戦含め沢山の対局やオフショットが見られます

6月19日天心武尊戦のロゴ修正

  

藤井聡太先生羽生善治先生と言ったスーパースターが将棋界にはこれまで現れ、

将棋ファンだけでなく、将棋を知らない世間の方をも巻き込みムーブメントを起こしてきました。

ところでこんな疑問を覚えたこと、ありませんか?

どうすれば将棋のプロになれるんだろう?

プロ野球やサッカーのようにドラフトがあったり、スカウトされてプロになるのとは違い

将棋のプロになるのは、一般的に考えてもややイメージが湧きにくい所があると思います。

そこで今回は、将棋のプロになる為の養成機関、奨励会についてご紹介させて頂きたいと思います。

どうぞ最後までごゆっくりと御覧ください。

目次

奨励会とは?入会方法や合格率・受験資格・試験内容など

奨励会入会はプロ棋士になる為の必須条件

プロ棋士になる為の必須条件、それは奨励会に入ることです。

厳密には奨励会を経由せずしてプロに入る方法もあり、

先日小山怜央先生がその方法を駆使し、見事に初めて奨励会を経由せずプロ棋士となりましたが

プロ棋士の99%以上はこの奨励会に入会し、そこから昇級・昇段を重ねてプロ棋士になっています。

ダン

羽生善治先生藤井聡太先生も勿論奨励会からプロ棋士になられているよ。

ではこの聞きなれない奨励会について少し紹介をしていきましょう。

奨励会とはどんな所?

奨励会とは、日本将棋連盟におけるプロ棋士養成機関の通称で

正式名称は新進棋士奨励会と言います。

奨励会には7級~3段まであり、月に二回の例会と呼ばれる対局の中で

後述する規定にそって勝利を重ねていくことで

昇級・昇段していきます。

そして奨励会3段の中で、上期・下期で優秀な成績を収めた各上位2名(計4名)

4段(プロ棋士)になることが出来ます。

奨励会に入会するにはどうしたらいい?

奨励会に入らないとプロへの道は事実上閉ざされてしまうので

プロ棋士をめざす若手の棋士は一にも二にもまず奨励会の入会を考えます。

奨励会に入会するには条件があり

①奨励会の下部組織である研修会に入会し、15歳以下の時点でA2、18歳以下の時点でSに昇級

→無条件で奨励会6級に編入

②毎年8月頃に行われる奨励会試験に合格すること

のどちらかを満たす必要があります。

疑問の人

それはわかったけど、奨励会試験の受験資格と試験内容は?

と言うところがあるかと思いますので、ついでにこちらもご紹介します。

奨励会試験の受験資格と試験内容

まず奨励会試験の受験資格ですが

奨励会試験の受験資格

・受験年の8月31日時点で満19歳以下であること

・日本将棋連盟の正会員(四段以上、引退棋士も可)、または

日本将棋連盟所属の女流タイトル経験者、もしくは女流四段以上の女流棋士を師匠として推薦を得たもの

を両方満たす必要があります。

つまり、

19歳以下で推薦資格のある日本将棋連盟所属の人が師匠となり、奨励会試験を推薦してくれている状況

であればひとまず奨励会試験を受けることが可能となっています。

ダン

現時点では女流棋士でも、LPSA所属の先生を師匠にして奨励会試験を受験できないことは注意が必要ですね。

次に試験内容ですが、一次試験、二次試験と分かれており

一次試験…受験生同士でバトルロワイヤル 3局×2日 持ち時間1時間 4勝以上で通過、3敗で不合格

二次試験…現在の奨励会員と対局して1勝以上(3局が目安)+作文・面接

両方を通過して初めて奨励会に入会することが出来ます。

ちなみに試験該当年の小学生名人戦、倉敷王将戦、中学生名人戦、中学生王将戦、中学選抜の優勝者

15歳以下で研修会B1以上の場合は一次試験免除となります。

ダン

ちなみに奨励会の入会金は105,000円、毎月の会費は10,500円となっているよ。

なお奨励会の試験の際には、師匠より事前に何級で受験するか申請があるのですが、これにも年齢による制限があり

15歳以下 6級~1級

16歳以下 5級~1級

17歳以下 4級~1級

18歳以下 3級~1級

19歳以下 1級のみ

と、年齢が上がっていくごとに受けられる級の幅も狭まっていきます。

奨励会6級だって!?アマチュア初段のボク以下じゃん!奨励会なんて簡単そう!

なんて思われたアナタ、甘いです。甘い甘い。甘い甘い甘い。

奨励会は、表記こそ6級となっていますが

奨励会の6級は、アマチュアで言う所の3~5段レベル。

都道府県で代表になるような、アマチュアの強豪レベルの人でやっと奨励会6級相当と認識しておきましょう。

当たり前ですが、アマチュア初段相当の腕前の方が奨励会6級の方と平手で指すと

ほぼ間違いなくボッコボコにやられます。

ダン

一説では奨励会三段はプロ棋士の中でも真ん中ぐらいのレベルって言われているぐらいだから…甘っちょろい世界じゃないのよ。

奨励会試験 合格率はどれくらい?

プロ棋士を目指し多くの腕に覚えのある方が受験する奨励会試験ですが、

奨励会試験の合格率について調べてみました。

日本将棋連盟も奨励会試験の明確な合格率などを公表していない為

正確な数値は出しづらいのですが、様々な情報を総合していくと

大体10%~30%の間に落ち着くのではないかという見立てです。

元奨励会三段・石川泰さんのyoutubeチャンネルでも語られています。

※当記事と相違点のある内容もありますが、当記事は日本将棋連盟の情報に基づいて作成しております。

ダン

各地方では名の知れた、腕に自信のある人でも良くて3割程度しか残れない…奨励会が如何に狭き門かがわかりますね…

奨励会のルール・規定・例会について

奨励会員誰もが恐怖する年齢制限

念願の奨励会員になり、プロ棋士を目指して第一歩…と思ったのも束の間

奨励会員全員が平等に意識せざるを得ないことがあります。

それが最大にして最凶である年齢制限の壁。

奨励会員は19歳以下であれば入会することが出来ますが

①満21歳までに初段になれなかった場合

②満26歳までに四段(=プロ)になれなかった場合

は、強制的に奨励会を退会しないといけないという規定があります。

②については最後の三段リーグに在籍していた場合、勝ち越すことで次回のリーグにも延長参戦が可能ですが

それでも満29歳の三段リーグ終了時に四段昇段が叶わなかった場合は退会となるため

どれだけ頑張っても、29歳の時点でプロになれなければ道はほぼ閉ざされてしまう

ことは間違いありません。

一般的には誕生日を迎えると周囲から祝って貰え、嬉しいイベントの一つですが

奨励会員にとっては、誕生日を迎える=年齢制限の壁がグッと迫ってくる

バッドイベントとなってしまう為、プロ入りするまで誕生日を素直に喜べない訳ですね。

ダン

タイムリミットが刻一刻と迫る中、心を平穏に保ち将棋に向き合い続ける…思春期の全てを将棋に捧げんとする意気、報われようが報われなかろうが無条件でリスペクトですね。

昇段級・降段級の規定について

プロ棋士の順位戦でも昇級、降級があるように

奨励会も昇段・昇級規定があり、同様に降段・降級規定が存在します。

級や段によって違うので分けて紹介します。

昇級・昇段の条件

6級~1級の場合

6連勝、9勝3敗、11勝4敗、13勝5敗、15勝6敗のいずれかの成績を取ると昇級。

初段~三段の場合

8連勝、12勝4敗、14勝5敗、16勝6敗、18勝7敗のいずれかの成績を取ると昇段。

 

次に、降級・降段の規定についてご紹介します。

降級・降段の規定

三段の場合、勝率2割5分以下(18局の場合4勝以下)の成績で降段点の対象となり、直後の三段リーグにて勝率2割5分以上(18局の場合5勝以上)を取ると降段点が消える。2回連続降段点を取ると二段に降段。

二段以下の場合、2勝8敗以下で降段点・降級点の対象となり、3勝3敗以上の成績を取らないと降段点・降級点を消せない。1度目の降段点・降級点を消せないまま2度目の降段点・降級点を取ると降級・降段となる。

と言うわけで、昇段・昇級に関しては一発クリアで昇段・昇級が可能ですが

降段・降級に関しては1回目は警告・ペナルティのようなものが与えられ、挽回のチャンスは貰えるものの

その挽回のチャンスを活かせないと2回目のペナルティとなり降段・降級となるようですね。

奨励会の例会について

奨励会は月に2回例会があり、それぞれ関東、関西にある将棋会館に集まって奨励会員と対局をします。

ダン

6級~2段までは関西所属、関東所属の会員どおしで対局するから、所属を越えて対局するのは3段リーグに入ってからですね。

 

先述した規定に沿って昇段・昇級を目指していくわけですが、例会の流れをザッと説明すると

級位者は1日3局、段位者は1日2局

6級~2段までは当日幹事の先生によって手合いが決まる(事前に対局者が決まっている訳ではない)

持ち時間は級位者が1時間+1分、段位者が1時間半+1分

対局に勝った方が手合い表に〇×を記入

 

の基本的なルールで進行していき、手合いについては

同段級位者の場合は最初に振り駒で先後を決め後は交互に指す

1段級位差は先後、または香落ちを振り駒で決定し、以後交互に指す

2、3段級位差は香落ち、4段級位差は角香混じり落ち

が基本のようです。

4段級位差は現在殆どないみたいですが、2段級位差くらいまでは比較的よくあるようですね。

例会のスケジュールについても同じく石川さんが語られています。

 

将棋だけはなく奨励会は礼節を学ぶ場でもある

奨励会員になり、例会に参加して将棋を指すわけですが

ただ将棋が強ければよいかというと決してそうではなく、様々な決まりが存在します。

例えば服装や礼節。

例会に参加する際の服装はスーツや制服、またはそれに準ずるものとなっておりジーパンは厳禁。

髪の毛も茶髪や金髪等はNGで、奨励会幹事の先生の指導でも改善が見られない場合は

退会措置となる可能性もあるそうです。

ダン

礼を重んじる日本の伝統文化ですから…金髪にサングラス、Tシャツ、短パンの奨励会が胡坐かいて指していたらちょっとね…

その他会館に入る時には奨励会員バッジをつける、道場のお客様以外には挨拶をする

例会の一局目は正座で指す(二局目以降は胡坐可)

など礼儀の基本となる所もしっかりと身に着けます。

その他 奨励会の仕事 記録係

基本的には例会の参加が奨励会員の大きなタスクと言えますが

それ以外にも努力義務として、プロ棋士の対局の記録係を務めるのも仕事の一つです。

タイトル戦など有名な対局の記録もそうですが、順位戦等の記録も奨励会員が取ることが多く

藤井聡太先生や羽生善治先生等人気の先生の対局は記録係として立候補する人も多く

自分と棋風が似ている先生の対局にあえて立候補し、学ぶ目的で記録係を務めることもあるようです。

ダン

棋譜を取るだけでなくてプロの先生と一緒に局面を考えたり、空気感を学んだり、感想戦で先生達の構想を聞いて自らの将棋に活かしたり。考え方次第で記録係って物凄く勉強になるんだよ。

また記録係を務めると、数千円~1万円ほどの相場で日当も貰えますから

将棋の勉強をしながらちょっとしたお小遣い稼ぎにもなり一石二鳥ですね。

奨励会三段リーグについて エピソードなど

関東関西問わず1つのリーグで年二度のリーグ戦

奨励会三段になると、二段までとは違い関東・関西所属を問わず奨励会員三段全てが所属する

三段リーグと呼ばれるリーグに所属し、プロ棋士になる為の最後のステージに突入します。

奨励会三段リーグは、毎回約30~40人の奨励会三段でリーグ戦を行い

全18対局を終えた時点で成績上位2名(次点二回によるフリークラス編入もアリ)が四段昇段=プロ入り

となるリーグとなります。

ダン

前期と後期の二回あるんだけども、三段に昇段するタイミングがリーグ戦開始後だと次のリーグ戦からの参戦になるんだ。

例会と三段リーグの違い

これまで経験してきた奨励会の例会と三段リーグの大きな違いについてですが

対局する相手が事前に決まっている所が一番の違いでしょう。

最終局で同門とあたり、星勘定が出来ないようにしたり

前期の成績上位者が当たらないようにするなどの配慮はあるものの

基本的には30~40人の同段者のうち、18名と対局しないといけませんから

事前に相手の棋譜を見て研究したり、似たような戦型の奨励会員を捕まえて対策するなど

プロになる為の最後の試練が待ち構えています。

上位二名になる為の勝敗目安

奨励会三段リーグは相対評価の為18対局中何勝すれば絶対にプロになれる、というものではありません。

しかしこれまで70回以上を数える三段リーグの中で、18戦全勝でプロ入りを決めた棋士はおらず

歴代最高の成績でも16勝2敗となっております。

15勝3敗以上であれば基本的には間違いなく上位二名に食い込めそうですが

西山朋佳先生が女性初のプロ棋士となるか注目の第66回三段リーグでは

14勝4敗の目覚ましい活躍がありながら、頭ハネ(前年順位の高かった棋士がいた)により次点扱いとなりました。

ダン

ちなみに14勝4敗で四段昇段出来なかったケースは西山朋佳先生含めて6例あり、5例の先生方はいずれも後にプロになっているよ。

現行ルールでの有名な先生を参考にしてみると

藤井聡太先生は13勝5敗、永瀬拓矢先生は14勝4敗、豊島将之先生は14勝4敗でそれぞれ昇段しています。

現行ルールでの星取最低ラインは11勝7敗(2名)ですから、

最低でも11勝以上、出来れば14勝以上星を重ねないと上位2名の椅子に座ることは難しいと言えます。

三段リーグのエピソードなど

奨励会三段リーグは最終日、目まぐるしく1局毎に順位が変わることも多く

それが多くのドラマを生んできました。

代表的なのが当ブログでも記事にした中座真先生でしょう。

そして宮本広志先生と、鈴木肇先生の奨励会退会を懸けた究極の一局も挙げられますね。

また、負けにより奨励会退会が決まった一局も

数数え切れず存在しています。

ダン

人間が己の人生を懸けて将棋に向き合った結果…光が当たったから正義で、影だから悪とは言い切れないんだよな。

奨励会試験を経てプロ棋士になれる確率は…

一説には東大に入るよりも難しいと言われるプロ棋士への道で、米長邦雄先生もそれに準じたことを仰せでしたが

奨励会試験を受けた人達の中から、プロになる確率を計算したサイトがありました。

 

奨励会試験受験者総数で見ると約2~3%。

奨励会試験合格者総数で見ると約8%。

三段リーグに上がると約50%。

現在は母数が変わっているので若干変動していると思いますが、

三段リーグに上がる前にほとんどが奨励会を退会していることがわかりますね。

プロ入りが1年に4名と狭き門の理由

ここまで頑なに、将棋界はプロ棋士になることに対し狭き門であることを強いている訳ですが

その理由は一説によると

将棋連盟としてプロ棋士の生活をきちんと守る必要がある為

と言われています。

プロと冠がつく以上、将棋で生計を立てられるレベルでないといけないという配慮からか

過剰に人数を増やすことで、生活を脅かされてしまう先生が出てしまうことを危惧していることも考えられます。

現在約170名いる棋士の先生の生活をきちんと守っていくことも、連盟としては大切という考えですね。

 

シンプルにもっと将棋界の知名度を上げて、沢山スポンサーになって貰って…

と言うことですんなり解決、という訳にはいかない所が難しい所です。

ダン

単純に比較は出来ないけど囲碁の先生だと関西、日本棋院合わせて約450名のプロが在籍していて、将棋の倍以上いるんですよね。

でも下の方の成績の先生は、アルバイトをしないと生活が成り立たないレベルだったりします。

プロなのにそれだけで食べていけないのをプロと呼んでいいのか?という考え方は確かにありますよね。

奨励会退会後は悲惨!? その後

様々な事情による奨励会退会

四段昇段が叶わず年齢制限を迎える、自らの将棋の才能に限界を感じる、将棋以外の道が見つかる…

様々な理由でやってくる奨励会退会。

押し潰されそうなプレッシャーの中で過ごした日々。

成績が伴わず、将棋盤を抱えて泣きつくした日。

奨励会員仲間と一緒に遊びに明け暮れた日々。

己の弱さと向き合い、そして…

奨励会時代に過ごした様々な思いを抱え、彼らは次の人生に向かい歩んでいきます。

奨励会退会 その後の道

以前は将棋指しに学歴は不要!という風潮から中卒の棋士も多くいましたが

現在は奨励会員にも高卒、大卒の方が増え、奨励会退会後社会に出て苦労する…ということは少ないように思います。

奨励会を退会すると一定期間アマチュアの大会への参加制限がありますが

それが解けると共に今度はアマチュアの世界で将棋を指し、元奨励会のアマチュア強豪棋士に転身したり

将棋の指導をされたり、はたまた将棋とは全く違う別の世界に歩みを進め就職したり…と

奨励会を退会したらこの道が王道!みたいなのはあまり確立されていないように思います。

ダン

有名どころだと先述した鈴木肇さんとか、youtuberのアユムさん、ヤスさんあたりですかね。

元奨励会員をユニークな方法で採用している企業もあるようですね。

 

体育会出身者を重宝する企業もある一方で、元奨励会員を重宝する企業も将棋ブームに乗っかって出てきてもおかしくはないですね。

将棋を通じて得た経験は社会に出ても通用するものばかり

将棋以外知らないから、プロになれなかったら…

という不安もあるのかもしれませんが、ベンチャーで経営をしているダンからすると

将棋で得た経験は社会に出て通用するものばかりだと思っています。

ザッと一例を挙げると

己の弱さと向き合う力、苦しい時に辛抱し、打開しようとする力

挨拶を含めた礼儀・礼節

相手を思いながら将棋を指すことで身に付いた他者への思いやり

奨励会員と過ごしたかけがえのない日々と、仲間

棋譜を覚えたり手筋・定跡を覚えることの積み重ねで磨かれた頭脳労働適性の高さ

あたりでしょうか。

昨今はアスリートのセカンドキャリアなんてことも盛んに言われるようになってきましたが

奨励会員のセカンドキャリアみたいなものも時代と共に形成されてきそうな感じはしますね。

奨励会を題材にした本

奨励会を題材にした本を紹介します。

将棋の子


将棋の子 (講談社文庫)

奨励会を題材とした本の代表と言えばこちらでしょう。

先述した中座先生の話も描かれており、読んでいくうちに涙がジワリと溢れること間違いなし。

光が当たらない所にあえて踏み込んだ、渾身の一冊です。

泣き虫しょったんの奇跡


泣き虫しょったんの奇跡 完全版 サラリーマンから将棋のプロへ (講談社文庫)

現在プロ棋士で活躍する瀬川晶司先生の実話を書いた本です。

学生時代瀬川先生の担任の先生が、編入試験で負けた後にくれたドラえもんのハガキ…

号泣間違いなしです。

ダン

将棋は最終的に一人で指すものなんだけど、両親・師匠・仲間に支えられているんだなぁ、ということを改めて感じますよね。

奨励会 将棋プロ棋士への細い道


奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ (マイナビ新書)

奨励会の内容を赤裸々に語られています。

将棋は感動するエピソードも沢山あるのですが、三段リーグの問題点や

奨励会退会後の元奨励会員(元奨)を救済する仕組みが整っていない状況について

鋭く考察されていらっしゃいます。

まとめ

今回も最後までお読み下さりありがとうございました。

今回の記事でお伝えしたかったこと

奨励会は将棋エリートでも入会が難しい将棋界の虎の穴

青春時代に将棋を通して様々なことを学んでいくのが奨励会

プロになるには大変に狭き門、四段昇段の時点で将棋界のエリート中のエリート

現在の奨励会員、過去の奨励会員、そして未来の奨励会員

全ての人が昇段出来た、出来ないにかかわらず良い人生となることを

心より願っています。

ダン

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