福崎文吾 達人戦で不戦敗 帰宅した理由が面白い
２０２３年達人戦で福崎文吾先生に起きた出来事
福崎文吾先生の生い立ち・戦績など
福崎文吾先生のプロフィール
いやー、藤井聡太八冠誕生に湧きたつ日本列島。
その翌日に、あの人がAREをやらかしてしまいました。
そうです、福崎文吾先生。
対局の日程、日時を間違えてなんと不戦敗です。
ダンまぁ福ちゃん先生だから…という気持ちを一旦は飲み込みます。
そんなネタを提供して下さった福崎文吾先生を、
予定外ではありますが今回はご紹介させていただきます。
どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。
福崎文吾 達人戦で不戦敗
福崎文吾先生、午後の対局に現れず
事件は２０２３年の１０月１２日、折しも
藤井聡太先生が八冠達成を決めた翌日に起こりました。
５０歳以上の棋士を対象に今年より棋戦として復活した達人戦にて、参加していた福崎文吾先生が
予選にて増田裕司先生を破り、午後二時に阿部隆九段と対局予定でした。
しかし、午後二時を過ぎても関西将棋会館に福崎文吾先生のお姿はありません。
見る将棋の方から不穏なツイートが流れてきます。
にわかにざわめき立つタイムライン上。
福崎文吾先生が事件に巻き込まれていたり
何かトラブルが発生しているのではないかと心配する声が上がりました。
結果はなんと…
福崎文吾先生、なんと増田裕司先生に勝利されたあと、本日の対局は一局だけと勘違いしており
午後二時からの阿部隆先生との対局を完全に失念し颯爽とバイクに乗り自宅に帰宅してしまいました。
午後二時過ぎに自宅に帰り、スマートフォンを確認すると
そこには阿部隆先生との対局を知らせる内容が。
福崎文吾先生のご自宅から、対局場である関西将棋会館までは
１時間ほどかかるため、そこから大慌てで対局場に向かったとしても
不戦敗となる時間に間に合うことは不可能であった為
将棋連盟に連絡をし、不戦敗を告げたのでした…
福崎文吾九段、達人戦で「１局だけと思い」帰宅して不戦敗に…相手の阿部九段に「申し訳ない」
読売オンラインにも同様の旨が記載されるのでした…
記録係や職員は福崎文吾先生の帰宅を止めなかったのか？
午後から対局があるんだったら記録係や職員の人が止めることだってできただろう！何で止めなかったんだ！
っていう考えがあって、確かにな…と一瞬ダンも思ったんですが
達人戦は自動記録をどうも採用している為
帰宅しようとする福崎文吾先生を呼び止めたり、次の対局の告知ということが難しかったと推測されます。
ダンまぁ普通に会館を後にされたら、午後二時の対局時間を考えても「お昼でも食べに出て行かれたんだろう」と思うしね…「ほなら帰ります」とか直接言われたら呼び止められるんだけども…
福崎文吾先生の不戦敗に将棋ファンは…
福崎文吾先生の不戦敗の方を聞いて将棋ファンの皆さんは一様に安堵されると共に
腫物に触るようにソッとするのではなく、
福崎文吾先生のキャラに合わせネタに走るのでした…
藤井聡太先生が偉業達成した翌日、要注意だったんですね…
でもまぁ本当に大きな事件に巻き込まれてなかったことは不幸中の幸いでしたね…
福崎文吾先生もTwitter（X)にてお気持ちを表明
当日の夜に、福崎文吾先生もTwitterにてお気持ちを表明されています。
つらいよね…でも無事でよかったよね…
福崎文吾先生だけではない！対局すっぽかし事件
ちなみに今回は福崎文吾先生のチョンボとなってしまいましたが
対局場に現れず、不戦敗となってしまったケースは今回以外にもあります。
直近で言えば、藤本渚先生が対局場を間違えてしまい不戦敗になったケースでしょう。
このケースはすっぽかしとは違い、藤本渚先生が対局場を間違えて
東京の将棋会館ではなく関西将棋会館に行ってしまったケースですね。
また、時間を間違えて不戦敗となったケースで有名なのは
叡王戦での豊島将之先生と久保利明先生の対局で、久保利明先生が時間を間違えてしまったケースでしょう。
今回の福崎文吾先生のように午後二時から東京の将棋会館での対局でしたが、
時間になっても久保利明先生は姿を現しません。
なんと午後七時の対局と勘違いしており、しかもその対局がニコニコ生放送で中継されるとのことで
画面には豊島将之先生が久保利明先生の駒まで並べ、
１時間ずっと正座して待つという極めてシュールな光景が放送されたのでした…
このあと午後六時半からの別対局の放送にて、久保利明先生が神妙な顔で謝罪しているシーンがあったのでした…
ダン人間ウッカリはあるものだけど、気を付けたいものですね…
福崎文吾の生い立ち プロ入り後の戦績まで
これだけだとただの福崎文吾先生イジリで終わってしまいますので、
福崎文吾先生の素晴らしい所もきちんと併記させて頂きます。
生い立ち～プロになるまで
福崎文吾先生は１９５９年に大阪の守口市にて誕生します。
将棋を始めたのは中学校１年生と、プロ棋士の中ではかなり遅い方になります。
きっかけは、将棋世界に枚方市の将棋教室のことが書いてあるページを見て、夏休みに一人でそこの将棋教室に出かけたことでした。
そこには師匠の田中魁秀先生がいらっしゃり、そこで将棋を教わったことが最初と言われています。
そこから１５歳で奨励会に入会し、１８歳でプロ（四段）となっています。
奨励会時代の福崎文吾先生は初段、二段共に八連勝で昇段を決めており、調子が良い時の爆発力は特筆すべきものがありました。
プロ入り後の戦績
プロ入り後の福崎文吾先生ですが、順位戦は最高でB級１組、
そしてタイトルについては
十段戦（現竜王戦） １期
王座戦 １期
の計２期、タイトル戦出場４回の実績を誇ります。
しかも王座戦はあの谷川浩司先生を破っての奪取。それだけで実力がわかって頂けるかと思います。
ダンタダのおもろいおっちゃんじゃないからね！ちゃんと現役の時は実績もトップレベルのものを残していたからね！
福崎文吾先生の棋風
福崎文吾先生の棋風は現在こそオールラウンダーですが、
タイトルを獲得していた頃は得意戦法として振り飛車穴熊を採用していました。
（その他にも矢倉なども指しこなす、まさに妖刀の異名にふさわしい棋風でした）
現在で言うと広瀬章人先生が振り穴王子として名を馳せましたが
元を辿っていくと元祖振り穴王子は福崎文吾先生ということになりますね。
現在は風車右玉等独特の棋風がウリで、１億手を読む男、佐藤康光先生を彷彿とさせます。
福崎文吾 面白いエピソード 谷川浩司との関係 ゲーマー 名誉前王座など
谷川浩司先生とのエピソード
福崎文吾先生は花の５５年組とも言われており、世代的には谷川浩司先生達と同世代です。
谷川浩司先生と福崎文吾先生はどうも棋風が合わないようで、
十段リーグで福崎文吾先生が谷川浩司先生を破った後、谷川浩司先生が
と語られたエピソードはあまりにも有名ですね。
また、谷川浩司先生とは対局的に非常に陽気なキャラクターでも知られ、
関西のノリそのままに周囲を楽しませる福崎文吾先生ですが、
谷川浩司先生が当時連盟の会長を務められていた頃には
失言するから大阪から出たらアカン！
と半ば冗談？で言われてしまったようです…
ダン谷川浩司先生って実力もあって本当に礼儀や礼節を重んじる、棋士のお手本的な感じがするんだけど、癖のある人をやや苦手にしてるよね…加藤一二三先生とか…
良くも悪くも冗談が通じにくい真面目な先生なのだなと思います。
ただし、犬猿の仲と言うとそうでないようで
お若い頃は谷川浩司先生主催の研究会（谷研）にも参加され
などツッコミどころ満載のエピソードは事欠きません。
谷川浩司先生は一体どんな思いで、どんな表情で聞いていたのか気になりますね…
そして、谷川浩司先生より先に結婚したことで将棋では勝てないけど
と子どものような煽り方をしたかと思えば
王座戦の前夜祭が終わった二次会で、二人仲良くカラオケに講じる等
二人にしかわからない関係性があるのかもしれませんね。
ちなみに福崎文吾先生は
一方の谷川浩司先生は
で対抗していたようです。
ダンいやぁ…昭和の時代は凄いですね。勝敗が決した後なら百歩譲ってわかりますが、翌日対局する者どおしがカラオケ勝負という前哨戦？を戦って…
前日に藤井聡太先生と永瀬拓矢先生がカラオケ対決していた、なんてこの時代だったら絶対に考えられないですよね。
福崎文吾前王座を連続１９期 名誉前王座？
福崎文吾先生のネタとしてよく語られるのが「前」王座を１９期連続獲得した、ということです。
どういうことかというと、谷川浩司先生から奪取した王座を１期務めた福崎文吾先生。
その福崎文吾王座から王座のタイトルを奪ったのはレジェンドでもある羽生善治先生。
福崎文吾先生から王座を奪った羽生善治先生は、その後渡辺明先生に王座位を奪われるまで
王座戦を１９連覇します。
したがって、福崎文吾先生もそれに伴い前王座を１９年連続で名乗ることが出来たのです。
王座位の流れをイメージするとこんな感じです。
ダン完全に羽生善治先生の恩恵受けまくってますねこれ…
ただしタイトル２期の実力は本物であることは疑いようのない事実なので、福崎文吾先生のお人柄によるところもあるのでしょう（笑）
前王座から、元王座に肩書は変わってしまいましたが、それでもその実績が色褪せることはありませんから…
藤井聡太先生にも先輩タイトルホルダだぞーってマウントとれるし
ゲーマーが災いし…
福崎文吾先生は棋界屈指のゲーマーとしても有名で、
ニコニコ生放送でも「DARK SOUL」の実況をしたり
信長の野望シリーズがお好きな様子。
エルデンリング
クラッシュロワイヤル
等にもハマられていたそうです。
もともとはファミコンやPCゲーム、ゲーセン等にもハマられていたようですが
お若い時はゲーマーが災い？してとんでもないことになったことも…
まだ福崎文吾先生がお若かった頃、元女流棋士でもあった奥様の睦美様（旧姓：兼田）から
熱いからクーラー（エアコン）を買ってくるよう所望され、現金を預かります。
デパートに足を運んだ福崎文吾先生ですが、そこで見かけたパソコンゲームに嵌ってしまい
何のために現金を貰ったのかも忘れてしまい、なんとパソコンを衝動買いしてしまったのでした。
パソコンを買い、自宅に帰ってから
奥様に団地に響き渡るような声で怒られたのは言うまでもありません…
ただし奥様の睦美様とはとても良好な仲のようで、お出かけの際は必ず手を繋いで出かけられたりと
愛妻エピソードには事欠きません。
個性豊かな兄弟弟子、やっちまった話
福崎文吾先生は田中魁秀先生が師匠なのですが
その門下として
佐藤 康光先生
長沼 洋先生
小林 裕二先生
阿部 隆先生
がいらっしゃり、実力、個性共に高い先生なのですが
最後の阿部隆先生をよくご覧ください。
…
…
はい、実はこれ今回の不戦敗の相手、弟弟子なんですよね。
しかも、阿部隆先生は若き頃の福崎文吾先生に憧れてプロ棋士にまでなったので、
阿部隆先生からしたら福崎文吾先生は憧れの人そのもの。
そんな弟弟子相手にすっぽかし。
やっちまったレベルじゃないっすよね、これ。
福崎文吾先生、持ってんなぁと思います。
解説させたら棋界髄一
そんな福崎文吾先生ですが、将棋だけでなく普及にも大変精力的で
指導対局などは勿論のこと、タイトル戦などでは積極的に出演して
解説者・聞き手を笑い地獄に引き込む解説名人としても有名です。
２０２３年の王将戦の際も、羽生善治先生に対して挨拶からインタビューまでしっかりこなして下さり
もうオモロイおっちゃんなんですよ…チョンボしても全部チャラに出来るくらいのおっちゃんなんですよ…
すっぽかしは勿論棋士にとっては絶対にやってはいけないことなんですけど
今後これをネタにして笑いを回収しにくるのは間違いないので
福ちゃんをあんまいじめんとってくださいっ！！！（大声）
まとめ
最後までお読み下さりありがとうございました。
谷川浩司先生と不思議な縁で繋がっている、福崎文吾先生
ネタだけでなくちゃんと実力も伴っている、それが福崎文吾先生
不戦敗をどこかで絶対にネタにしてくるのでツッコミ準備が必要、それが福崎文吾先生
今回は本当に福崎文吾先生に何か不穏なことが起きなくてよかったですし、
勿論やってはいけないことは間違いないんですが
これをシンミリ終わらせず、必ずどこかでネタにして私達を笑わしに来るので
その時に厳しいツッコミを入れてチャラにしましょう（笑）
これからも楽しい話題で私達を楽しませて下さる福崎文吾先生を応援します。
ダン
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