アルムナイのメリットデメリットについて

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アルムナイのメリットデメリットについて

今回の記事でお伝えしたいこと

アルムナイ制度について理解が出来る

出戻り社員を採用すべきか否かがわかるようになる

退職した従業員との付き合い方がわかるようになる

 

従業員との付き合い方については、会社を経営する立場だけでなく

中間管理職・同僚の立場から考えても難しい問題ですよね。

飲み会に誘う・誘わないからプライベートまで…

距離感一つ、気を使わないといけない難しい時代に入ったことは確かです。

今回は在職中の従業員だけでなく、退職した、所謂元従業員とのかかわり方について

記事を書かせて頂きました。

是非最後までごゆっくりとお読みくださいませ。

目次

アルムナイのメリット・デメリットと意味について

アルムナイの意味について

アルムナイ(alumni)とは英語で「卒業生、同窓生」を意味し、

人事の分野では「定年退職を迎える前に退職した人」を指す言葉として一般的に言われています。

ダン

シンプルに、定年まで勤めあげる前に自分の価値観や働き方等で会社と相違が出て、会社と雇用関係を解消した方々のことを言いますね。

本来雇用関係が解消されている為、会社としてはそれでオシマイとしても問題はないわけですが

アルムナイ制度は雇用関係が切れた労働者とも何等かの形で繋がっておき、中長期的に

仕事を紹介しあったりして雇用関係が解消されても円満な関係で繋がる

退職した人に再び出戻ってきて貰う

退職した人に自社の良さを紹介して貰い、良質な人材の採用に繋げる

ことを目的に組織されることが多いです。

アルムナイ制度のメリットとは

アルムナイ制度のメリットとして考えられるのが以下の3つです。

退職者が自社の良さを積極的に広めてくれる(=ほぼ無料で自社を宣伝してくれる)

出戻りとなった際に採用コストが削減出来、カルチャーフィットもしやすい

退職者と良好な関係を保つことで新しい知見やノウハウを得られる可能性がある

アクセンチュアなどの外資系企業ではアルムナイを積極的に行っており

アルムナイ制度はないものの、リクルートは早期退職を前提に設計されていることもあり

退職者とも円満な関係を構築していることで有名です。

 

リクルートが退職者を「卒業生」と呼んで大切にする4つの理由

アルムナイ制度はハコだけを作ればよいという類のものではなく

従業員として働いて貰っていた際の満足度が高い

ことが大前提であることがわかって貰えると思います。

ダン

よくして貰ったり、恩がある会社には人間何かお返ししようという気持ちになりますよね。それが自分のスキルや人間関係で解決出来るようなものであるなら尚更。

アルムナイ制度のデメリット

一方でアルムナイ制度のデメリットは以下3つとなります。

現在働く従業員のロイヤリティやエンゲージメントが低下する可能性

会社としての組織・体制の見直し

アルムナイへのフォロー業務が増える

シンプルに退職した元従業員の人が活躍していて、しかもその姿がキラキラ輝いて見えたら

現在の会社で四苦八苦している従業員の方からすると

疑問の人

これは転職して次のステージに行った方が活躍出来るのではないか?

と思われてしまってもムリはありませんよね。

また退職した元従業員の人を必要以上に重宝して、現在働いている従業員の人を蔑ろにするようなことをしてしまうと

従業員の人が会社に対し不信感を覚える可能性があります。

あくまで会社の主役は従業員であり、

いくらアルムナイ制度とはいえど元従業員の方を現在の従業員の方以上に手厚く接することは考えものです。

また、そうは言ってもアルムナイとしてポジティブに会社のことを思ってもらう為には

退職の際、いわゆる雇用関係が終わる瞬間の対応はとても重要になってきます。

コイツはもう辞めるんだから!適当でいいよ!

 

なんて気持ちで退職を決めた人に接してしまうと、アルムナイ制度の中でも活発に動いてくれる可能性は低いでしょう。

ちなみにダンは、部下が退職の時にきちんと本音で話してくれたかどうかも、アルムナイ制度を成功に導けるかどうかのカギだと考えます。

その記事も是非読んでみてくださいね。

アルムナイ採用のメリットデメリット

アルムナイ採用のメリット

アルムナイによる採用のメリットについてですが

採用コストを削減することが出来る

企業の理念や雰囲気を既に知っている為、即戦力としての活躍が見込める

新しいノウハウや知見を社内に取り入れることが出来る

の3つが挙げられます。

アルムナイ制度のメリットとやや重複しますが、アルムナイ制度の本質は

採用の多様化による人材不足の解消、及び新しいノウハウや知見を社内に取り入れること

と考えていますので、それに沿うものが必然的にメリットとなってくるでしょう。

それらから逆算して考えると、かつて雇用関係を解消したハズの元従業員が

「また御社で働かせて下さい」

と自ら門を叩いてきてくれるのは、採用に係る広告コストゼロでの採用が見込める為

企業にとってはこれ以上ない効率での採用活動が行えます。

しかも、門を叩いてきてくれた人は

かつて会社に在籍したこともあり会社の理念や風習等についても理解がある人。

今の従業員の人も顔見知りも多い。

実力もある程度わかっている為入社後どれくらい戦力になるのか予測が立てやすい。

他社での経験もある為その経験や人脈を自社に持ち込んできてくれる。

 

という人材ですから、企業側からするとよくぞ戻ってきてくれた!

と言いたくなるのも頷けます。

ダン

やっぱりこの会社で働きたいです、なんて言って戻ってきてくれたら経営者としては滅茶苦茶嬉しいですよね。

 

採用のミスマッチ率も通常の時と比較すると間違いなく低いでしょうから、人手不足のこのご時世

アルムナイによる採用というのは極めて合理的で、かつ時代にあったものと考えることが出来ますね。

アルムナイ採用によるデメリット

その一方で、アルムナイ採用によるデメリットも当然ですが存在します。

現在の従業員との関係

元従業員が持っているスキル

会社として制度の整備

 

現在の従業員との関係、とは特に役職や社歴になるでしょう。

過去に後輩や部下だった人が、アルムナイ採用により入社した場合

自分の上司・先輩になるというケースは往々にして考えられます。

アルムナイ採用により、元従業員が再び従業員になる時

これらの心理的な問題をすんなりと解決出来るのか否か、というのは一つ課題と言えそうですね。

また、一度退職した人間が再び戻ってくることを快く思わない人が一定数いることも事実です。

退職したんだからもうその人は社外の人!

のように、やや排他的な考えを持つ従業員の方がいると、せっかくのアルムナイ採用も

上手く機能しなくなってしまいます。

アルムナイ制度の運用をする際には、その意図を全従業員に伝えておく方が望ましいと言えます。

伝えた上で、入社した場合どのポジションからのスタート(一般社員から?当時の役職から?)

となるのかのルール決め等もしておく必要があるでしょう。

ダン

試用期間設けて、その期間は在職時の給料支払って様子見ながらポジション変えていく、とかですかね。

 

そして、あまり大きな声では言えないのですが会社にとってあまり好ましくない人材が

アルムナイ採用を希望した場合の対応も必要になるでしょう。

言葉を選ばずにストレートに言うと、会社にとって有益なスキルを備えていない人材ということですね。

仮にそんな人材をアルムナイ採用してしまうと、

アルムナイ採用だから誰でも出戻りが出来る…

と誤った認識を従業員に持たれてしまうリスクがあり、

そうなると意欲の高い人材程外の世界を見に行きたくなって退職し、ダメだったら出戻ればいいや…

と思われてしまい、収拾がつかなくなってしまいます。

アルムナイ採用はあくまで多様化する採用手法の一つであって、誰でも簡単に出戻り出来るものではない

 

ということを転職志願者にも、今いる従業員にもよくよく知らしめておく必要があるのは

社内統制という観点からも理解頂けるかと思います。

まとめ

アルムナイ制度、アルムナイ採用についてご紹介させて頂きました。

今回の記事でお伝えしたかったこと

アルムナイ採用は人材不足を解消する為の方法の一つ

会社・現在の従業員・元従業員という立ち位置を明確にすること

アルムナイ採用のメリット・デメリットを理解し導入するか否か判断すること

アルムナイ採用が貴社にとって良いものとなることを願っています。

ダン

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