藤本渚が強い!高校は?ミスチル好きの父親とのエピソード
藤本渚先生の生い立ち~プロになるまで
藤本渚先生のプロ入り後の戦績について
藤本渚先生のエピソードについて
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藤本渚先生と言えば、現在10代棋士の中でも将来を期待される棋士の一人です。
2022年に四段昇段(プロ入り)すると2023年度は快進撃を続けており
その勝率は2023年12月現在で8割を越えています。
今回はそんな将来有望な藤本渚先生について記事にてご紹介したいと思います。
どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。
藤本渚が強い!高校は?ミスチル好きな父親とのエピソードなど
藤本渚 強い!
藤本渚先生が2023年に入り、飛ぶ鳥を落とす勢いで勝利を重ねています。
2023年12月末時点で36勝6敗で、勝率は何と脅威の.857で一位。
藤井聡太先生が33勝6敗で.846であることを考えると、この数字が如何に驚異的なことかが理解頂けるかと思います。
一般的に四段昇段後は順位戦もC級2組からスタートする為、トップクラスの先生と対局することが少なく
奨励会時代にしっかりと実力を蓄えた先生がプロ入り直後の勝率が跳ね上がることがしばしば起きるのですが
藤本渚先生の凄い所は、公式戦でも兄弟子の菅井竜也先生、そして女流棋士トップの里見香奈先生と言ったトップクラスの先生方に勝利していますし
非公式戦(ABEMA)でも渡辺明先生、佐々木勇気先生と言った先生を破っています。
つまりちゃんと実力ある先生を破った上でのこの結果ということ…!
ABEMAでも実際に他の棋士の先生からも
いやぁ強い…!
と感嘆の声が上がっていました。
つまり現在の藤本渚先生の実力は、他の先生から見ても一目置くに値するレベルであることが伺えますね。
幼少期から父親と二人三脚
藤本渚先生は香川県の高松市で生まれ、6歳で将棋と出会います。
小学生1年時の終わり頃には既にアマチュア3段レベルの腕前で、
小学2年生から高松市内の水田将棋会館に通うようになり、席主の小倉光弘さんから手ほどきを受けます。
そしてなんと8歳、史上最年少でアマチュア竜王戦の全国大会に出場するなど才能の片鱗が少しずつ開花していきます。
9歳時から奨励会を視野に名伯楽で知られる井上慶太先生を師匠に、小学4年時に奨励会を受験しますが
残念ながらここでは不合格となってしまいます。
ここから奨励会ではなく研修会に進み、再び腕を磨いていくと小学5年時には香川県でアマチュア3冠に(アマ竜王、アマ名人、アマ王将)
アマチュア3冠後、再び受けた奨励会試験で今度は合格すると
中学3年生の終わりに大阪に引っ越しするまで約3年半の間、例会の際はお父様の運転する車で
高松から関西将棋会館までの片道約3時間、往復6時間の道を通ったのでした。
車のBGMはいつもミスチル
例会に通う約3時間の道中の中、車内にはいつも
お父様の大好きなミスチル(Mr.children)が流れていました。
奨励会の例会にて勝利を挙げた日の帰りの車内では
お父様と一緒にミスチルのシーソーゲームを歌って意気揚々と高松まで帰ったみたいです。
そんな縁もあったのか、2023年のABEMAトーナメントではチーム名が
「シーソーゲーム」になっています。
息子である藤本渚先生の為に朝4時半に起き、9時の例会に間に合うよう愛車のSUVを駆り出し大阪へ…そして例会が終わる夕方6時まで大阪で待っている…素晴らしいお父様ですね。
父親は一般の方
藤本渚先生のお父様は藤本将弘様といい、一般の方です。
藤本渚先生は香川県の高松市出身ですが、高校受験の際奨励会のある大阪へのお引越しをされており
現在も大阪市内に住んでいらっしゃいます。
藤本渚先生が大阪学芸高校への進学を決め、将棋会館に近い所に住んで将棋に専念出来るようにと
なんと高松市内に住んでいた頃にやっていた仕事を辞め、40代半ばで転職してまで
藤本渚先生と一緒に大阪に移住したようです。
藤本渚先生は、そんなお父様のことを
(https://number.bunshun.jp/articles/-/857021より引用)
(https://news.yahoo.co.jp/articles/35f4523e6b2496f22290e71fe3748e738adb7d73?page=1より引用)
(https://news.yahoo.co.jp/articles/35f4523e6b2496f22290e71fe3748e738adb7d73?page=1より引用)
と語られています。
これからもお父様への感謝の気持ちを大切に、大きく飛躍して欲しいですね!
藤本渚 プロ入り後の実績とエピソード
新人戦準優勝と加古川青流戦の優勝がハイライト
藤本渚先生のプロ入り後のハイライトは
なんと言っても新人戦準優勝と加古川青流戦戦の優勝でしょう。
新人戦の決勝は同門でもある上野裕寿先生との対決になり
1勝1敗で迎えた第三局、藤本渚先生が大優勢から勝勢へと向かう中
上野裕寿先生の粘りの前に逆転を許し、惜しくも準優勝となってしまいます。
この時のことを藤本渚先生は
(https://news.yahoo.co.jp/articles/35f4523e6b2496f22290e71fe3748e738adb7d73?page=4より引用)
と語られています。
しかしそんなショッキングな敗北を繰り返すことなく、加古川青流戦では奨励会員の方を相手に
気を緩ませることなく最後まで指し切り、見事棋戦初優勝を果たしたのでした。
当面は順位戦でのC級2組、竜王戦6組からの昇級と、タイトル戦で1つでも多く勝ちあがることが
目標になってくると思いますが、一局一局の対局を平常心で臨めばきっと素晴らしい結果が出るのではないかと思います。
2局連続で不戦敗!?
藤本渚先生は実は2局連続での不戦敗という少し稀有な記録も持たれています。
1局目は竜王戦での出来事。
神谷広志先生と東京の将棋会館で対局を行う予定だったのですが、藤本渚先生は勘違いし大阪の関西将棋会館へ。
東京での対局であることに気づいた時点では時間までに東京の対局場へ向かうことが出来ない為
不戦敗が決定してしまったのでした。
この時はデビューから6連勝していた為、不注意という不本意な形で連勝記録が止まってしまいました。
連勝を止められた相手が、藤井聡太先生に更新されるまで28連勝の記録保持者であった神谷広志先生であったのもなんというか縁ですよね…
神谷広志先生も、藤本渚先生の謝罪に対し
「間違いは誰にでもあることだから、繰り返さないことが大事」
と年長者らしく優しく諭して下さり、一件落着かと思ったのですが
次の対局予定であったNHK杯の予選、
畠山成幸先生との対局前に新型コロナウイルスに感染してしまい、こちらも不戦敗と
2局連続での不戦敗となってしまったのでした。
ただまぁこれはコロナが原因だからどうしようも出来ない側面もありますよね…
今後は不注意による不戦敗を無くし、盤上で勝敗を決められる棋士になって頂きたいものですね。
シーソーゲームよりも大好きな曲が…
藤本渚先生もお父様の影響を受けミスチル好きの棋士ですが
実はシーソーゲームが記事にされてしまったり、チーム名になってしまったことで話題性が独り歩きしてしまい、
言いにくかったものの現在はシーソーゲームはお気に入り曲上位から外れてしまっているとのこと。
まぁそんなもんですよね。それだけ沢山素敵な曲に出会っているということですし、ダンも10代の頃の好きな曲と現在の好きな曲なんて全然違いますから。
ちなみに現在のお気に入り上位に来るミスチルの曲としては「天頂バス」とのこと。
ずっとチャレンジャーでいてえ訳じゃねえんだ ベルトを奪いにいくぞ
僕らは雑草よ でも逆の発想を胸に秘めているよ
どんな暴風雨が襲っても 全力疾走で駆け抜けろ
(Mr.children 天頂バスの歌詞より引用)
藤本渚先生の上を目指す姿と、歌詞が確かにマッチしそうな気がしますね。
将棋界には音楽が好きな先生沢山もいらっしゃいますし、落ち着いたらそのような活動にも是非参加して欲しいものです。
憧れは羽生善治
藤本渚先生の憧れは羽生善治先生だそうで、
藤本渚先生が幼少期から棋界を引っ張る存在であったことや、序盤~終盤まで隙のない棋風が好きとのことです。
現在の藤本渚先生の目覚ましい活躍ぶりを見ると、
羽生善治先生を越えることも不可能ではないと感じさせるような勢いですので、数十年後に
憧れは藤本渚先生です、と後に続く棋士の先生に答えて頂けるような偉大な棋士になって欲しいですね。
渚の由来は「海の日に生まれたから」
藤本渚先生の渚という名前の由来ですが、これは藤本渚先生が生まれた日が
海の日であったことに由来します。
ちなみに名付け親はお母様だったようで、海のように綺麗で広い心を持つようにとのこと。
師匠の井上慶太先生は藤本渚先生のことを「温厚で、素直」「愛されるキャラクター」であると評されています。
お母様が願いを込めてつけられた「渚」の名前を見事に体現されていらっしゃると考えて良いでしょう。
しかし将棋となると荒れた海の如く熱い思いを持って指されるようで
そのことを気持ちで指すタイプの兄弟子、菅井竜也先生からも評されています。
静かな闘志を盤面に向け、勝利を目指して一手一手気持ちを込めて指す。
藤本渚先生の気持ちのこもった一手に注目したい所です。
居飛車の本格派?
藤本渚先生の棋風は居飛車で、相掛かりや雁木を得意にされていらっしゃいますが
本格派にありがちな角交換や横歩取り等については「指せない」と名言されていらっしゃいます。
三段に昇段した際にAIを用いた研究をはじめられたようなので、
その中で定跡化されていない候補手がAIから提示され、定跡を外れた力戦調の世界に
ドップリ入っていくと定跡化の将棋が後回しになってしまうのは理解出来るような気がします。
しかしながら同じ居飛車党の棋士との対局となると
角交換、矢倉、横歩取り等本格派の戦法を採用してきたりすることは容易に想定されていますし
絶対王者の藤井聡太先生も角交換を得意にしており、そこから腰掛銀へ展開するなど
角交換への精通は棋界でもトップクラスだと考えられますし、
横歩取りからの激しい将棋も非常に高いレベルで指しこなすことが出来る為
AI研究と並行しながら定跡の研究も行い、更に将棋の幅を広げて欲しいなぁと願っています。
リトル豊島と呼ばれたこともありますが、豊島将之先生に負けないくらいオールラウンドな将棋を見せて欲しいですね!
まとめ
最後まで読んで頂きありがとうございました。
藤本渚先生は藤井聡太先生の背中を追いかけることの出来る稀有な棋士
ご両親の温かいサポートに対ししっかりと結果で応えた藤本渚先生
ミスチルの曲を胸に更に飛躍を目指す藤本渚先生
これからの更なる藤本渚先生のご活躍を応援致します。
ダン
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