新卒1年目の転職が甘えではない3つの理由
新卒1年目での転職が甘えではない理由がわかる
甘えになってしまう転職とは何か?がわかる
転職しようか迷った時の行動がわかる
社会人になって1か月足らずだけど、この会社自分に合ってないかも…
一般的に5月病と呼ばれ、GWを過ぎたくらいから新社会人の人が一度は感じることがある感情だったりします。
ちょうど新入社員研修なんかが一段落して、
各配属先に付いて直々に上司や先輩から仕事を教わるようになったり
実際に自分自身が仕事をやるようになったくらいの頃と重なる頃ですね。
そんなモヤモヤを同期や、学生時代の仲間と居酒屋やLINEで愚痴ったりして
なんだかんだしているうちに少しずつ仕事にも慣れて来て…
と言うのがオーソドックスだと思いますが、どうしても今の仕事が合わなかったり
上司の方とウマが合わなかったりで悶々とした思いを抱えてしまうこともあるかと思います。
そこで今回は、新卒1年目で転職を考えることが良いことなのかどうかについて記事を書いていきたいと思います。
どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。
新卒1年目の転職が甘えではない3つの理由
新卒1年未満の転職理由は?
大学を卒業し、新卒として就職したものの1年未満で退職、転職してしまう…
皆さんの周りにも一人くらいはそのような方もいたのかもしれません。
では新卒1年未満で入った会社を離れてしまう理由って何でしょうか?
と言う訳で調べてみた所こんな結果が出ていました。
上位から
人間関係
労働条件(休日・長時間労働)
仕事内容
となっており、他の理由と比較してもいずれも倍近い差をつけていたことから
これらの理由が短期離職の引き金になるであろうことが予想されます。
学生時代の交友関係とは全然違う人種の方々と接するし、そんな人達と一緒に仕事するわけだから、自分の強みを活かせないような仕事であれば大きなストレスとなるのは容易に想像出来ますね。
ちなみに最たる理由であった人間関係ですが、
世代によっては人間関係による退職をいい良しとしない風潮があります。
ダン個人としては人間関係で悩んだ時こそ退職すべきと思います。
それについての記事はこちらに書いてあるので是非一読下さいね。
理由1 石の上にも3年、という価値観はもう古い
様々なモヤモヤ、葛藤の中で新卒1年未満での退職に踏み切る方がいますが
実際にその割合がどれくらいなのかというと約10.6%だそうです。
(参考 新卒一年目で退職をする割合は10人に1人!転職するポイントも解説)
つまり新卒全体で見ても入社1年以内に10人に1人は入社した会社から離れていますし
もっというと入社3年で10人に3人は会社から離れている訳ですから
1年以内での転職については決して珍しいことでもなんでもなく、ごくごく普通のことだと言う理解が必要です。
ごく稀に、やや時代錯誤的な価値観を持つ方が
1年未満で退職するなんて根性ない!石の上にも3年て言葉があるだろ!ウチの会社でやっていけないならドコに行ってもやっていけないぞ!
と160km/hの剛速球で老害発言を投げ込んで来ることがありますが
これは全力で無視してOKです。
理由は滅茶苦茶単純で、これから誰がなんと言おうが人口減少により労働人口が減っていく為、
売り手の方が立場が強くなっていくからです。
これから限られた労働人口の中でどうやって人を採用し、育てていくのかが死活問題なのに、労働者を蔑ろにする時代錯誤なことを言う会社は中長期で見てどうなっていくと思いますか?いうまでもないですよね。
なんて考える必要はありません。自分の感覚を大切に、離れると思ったタイミングが
その会社とのご縁を終わらせる時なのです。
理由2 自分の人生にプラスにならないものからは離れた方がいい
そしてその会社を離れるという決断をしたということは、上手く言葉に表すことが出来なかったとしても
アナタの心の中で
と言う所までしっかり考え抜き、結論を出されたということ。それは言い換えると、
と言う判断を下したということになります。
人生100年時代と言われており、随分長く感じることもあるかもしれませんが
実際に生きてみると100年なんてアッと言う間です。きっと。
(ダンも新卒~今まで約20年近く経過しましたが、マジで一瞬です…これからはもっと早く感じるのかな…)
何よりたった一回しかない人生。
自分にとってプラスにならないことで悩み、時間を浪費することって滅茶苦茶シンプルに考えて
人生って時間をムダに生きていることになりませんか?
勿論場面によっては歯を食いしばり、成長の為に一発気張らないといけないシチュエーションもありますが
不必要なストレスを抱え、時間だけ過ぎていくような人生はアナタにとって何の価値も生み出しません。
それよりももっとアナタが輝けるステージで、アナタらしく生きた方がQOLは間違いなく爆上がりします。
アナタが今何とも言えないモヤモヤを感じ、悶々としているのは
その環境はアナタにとってベストではなく、別の環境で輝くべきであることを暗示しています。
という本質的な問いに素直に考えてみるようにしましょう。
理由3 自分の心身を守ることが最優先だから
そして、ストレスを抱えながら悶々とした状態で仕事を続けていくと
場合によっては自らの心身に異常をきたすことにもなりかねません。
断言しますが、アナタの心身の健康以上に大切なものなどこの世の中に何一つ存在しないのです。
寝つきが悪くなってきた
疲れが取れなくなってきた
何となく会社に行くことが億劫になってきた
色々なことに対して意欲がなくなってきた
みたいな症状が出てきたら、心身不調の入り口に立っている可能性が考えられます。
そうなってしまったら、アナタが取るべき行動は仕事を頑張ることではなく仕事から距離を取り、心身を休ませることです。
これらが何か月も続いてしまうと、本格的な不調に繋がりかねません。
本格的に心身が不調になると、場合によっては長期間の療養が必要となり、社会的な復帰も困難になりかねないものとなってしまいます。
ダンがコンサルファームにいた時も、めっちゃ優秀だった人が心身の不調になってしまい、未だに社会復帰出来ずに苦しんでるんだ。そうなってしまっては手遅れなんだ。
自分の心身の不調に関しては自分自身しかわからないもの。
自分の心の声に素直に耳を傾け、不調をきたす可能性があると感じたら
その根源からそっと距離を取るようにしましょう。
繰り返しますが、アナタの心身の健康以上に大切なものは世の中に何一つありませんから。
新卒1年目での転職が甘えに繋がる場合の理由
退職の理由があまりに稚拙な場合
先ほどは早期退職について肯定的な話をしましたが、ここからはよくない早期退職について紹介します。
その一つがあまりに稚拙な退職検討理由である場合です。
朝早く起きるのが苦手(病気を除く)
仕事が面白くない
人間関係・飲み会がめんどくさい(苦手やトラブルが起きるのと本質的に違う)
等の理由で早期退職・転職を検討している場合はあまりに理由が稚拙過ぎる為、
新卒1年半で退職したダンからしても「ちょっと待て」案件となります。
なぜかと言うと理由は単純で、これらの理由は自分自身の創意工夫で解決出来る問題だからです。
朝早く起きるのが苦手なら仕事から帰ってきたら早く寝て、朝型の生活に変える
仕事が面白くなる為の創意工夫をしてみる
人間関係や飲み会がめんどくさくないように自分からコミュニケーションを取ってみる
等の対策をすることで解決する努力が必要で、これは会社や上司・対人関係による外的な問題ではなく
完全に自分自身の問題、内的な問題です。
そもそも仕事が面白くないって論点持ち込むのもナンセンスだし、百歩譲っても順番が逆だぞ?仕事が出来るようになるから面白くなるのであって、面白いから出来るようになるわけではない。
このような理由で退職・転職を考えているようであれば、ダンなら全力で止めます。
このような内的な問題を向き合わずに、外的要因として他責思考で転職すると
大体上手く行きません。ダンも若い頃の転職で失敗した理由はまさにそれでした。
自分と向き合うことで解決出来る問題にはきちんと向き合って解決する努力をしましょう。
緊急性を伴わない現実逃避の場合
心身の不調もなく、退職・転職に対する緊急性が低いにも関わらず
周りが転職しだしたから何となく自分も…
みたいな、一種の現実逃避の手段による退職・転職もオススメ出来ません。
結婚であれば、周りがしだしたことで自分自身も焦りだすことは理解出来ますが
転職・退職については年齢的なリミットはありませんし、そもそも
他人に急かされてするような類のものではありません。
と自問してみて、周囲のアクションに自分も引っ張られたような感覚を覚えたら
暫く退職・転職のことを考えるのは控えましょう。
人生の主人公は自分だよ!自分の人生を他人に委ねるような生き方をしていたら絶対に幸せになんかなれないから!
次のキャリアが明確でない場合
上記でも少し触れましたが、次のキャリアが明確でない場合も
緊急性がない場合は退職・転職をするのは控えましょう。
新卒1年未満で退職したとして、では次の会社でどんなことを実現したいのか?
5年後、10年後にどうなっていたいのか?
と言うことに対して、漠然とでもよいので自分なりの考え・答えを持って活動しないと
次の会社でも、自分自身のキャリア設計が出来ていない状態で転職してしまうこととなり
また何かのタイミングで転職し…
と言う負のスパイラルになりかねません。
ダンみたいに転職7回もするハメになっちゃうよ!全てポジティブな転職であればいいけど、そうでない転職も沢山あったから…!
そもそも早期転職・退職が視野に入って来てしまった背景は何だったのか?
同様の失敗をしない為には何が必要なのか?
早期退職が珍しいことではないとはいえ、やはりそれが自分の身に起きているということは
外的な要因だけでなく、自分自身が招いた内的な要因も必ず存在しています。
会社を離れることを目的に退職・転職活動をしてしまっては本末転倒ですので
離れてからのキャリア設計をある程度まで練りこんだ上でアクションを起こすようにしましょう。
新卒1年目でも転職の準備はしておこう
転職サイトへの登録はmust
転職サイトへの登録を新卒1年目から行っておくことをダンは強くオススメします。
理由は人生100年時代と呼ばれる現在において、新卒後1社で生涯働き続けることの方が可能性として低く
人生の中で誰しもが1度は転職を経験する時代になっていくと考えるからです。
今すぐに転職をする、しないは一旦横に置いておいて
まずは幾つかの転職サイトに登録しておきましょう。
転職サイトに登録すると、転職サイトから求人に関するメールが届くようになっている為(転職サイトによっては届かないように設定することも可能だが、届くようにしておくことをオススメ)
それに目を通すだけでも、現在どんな業界が求人を積極的に行っているのか
どんな所を推しポイントにして求人をしているのか
等がわかるようになります。
転職って身近なものだよ、って感覚を持っておくとイザという時に慌てたりしないからね。
転職サイトを時々見てどんな求人があるのかチェックしておこう
転職サイトに登録しておくことを強くオススメしましたが、
特に登録をオススメする転職サイト3つはこちら。3サイトとも無料で登録出来るので必ずしておきましょう。
転職と言えばmustで登録するのはリクナビネクストでしょう。
他の転職サイトを差し置いてでも真っ先に登録するべきサイトです。
学生時代の就職活動の際、リクナビ202×でお世話になった人もいるかもしれませんね。それの転職サイト版ですので比較的受け入れやすいですよ。登録は勿論無料。
ちなみにダンは転職7回のうち、4回がリクナビネクスト掲載企業にエントリーし、お世話になりました。
転職サイトの王道です。
リクナビネクストと並んでオススメしたいのがマイナビAGENT。
理由は20代・第二新卒に強みを持ち、その求人件数が豊富にあるから。
リクナビネクストは転職サイトの王道ですが、20代・第二新卒をメインターゲットとしている訳ではなく
幅広い年代をターゲットにしている為この一点ではマイナビAGENTにアドバンテージがあります。
ダンが20代の時はマイナビAGENTの存在を知りませんでした。勿体なかったなぁ…
リクナビネクストと一緒に登録しましょう。勿論登録は無料です。
次いでオススメなのがdoda。
パーソルが運営する転職サイトでおなじみですが、個人的に気に入った所は
企業が自分自身に興味を持ってくれると、その旨を通知してくれる機能がある点や
オファーにも普通のオファー、プレミアムオファーと分かれており
プレミアムオファーを貰うと、企業の本気度が求職者である自分自身にも伝わる点
でしょう。
プレミアムオファーを有難く頂戴し、7回の転職のうち1回こちらに掲載されている企業様にお世話になりました。
ガチの転職検討の場合は相談型がオススメ
上記紹介した3つの転職サイトは、あくまで将来的な転職を検討する上での情報収集の側面での登録をオススメしましたが
反対に、ガチで転職しようとする場合は上記サイトだけでなく、転職相談にも乗ってくれるサイトも並行して利用することをオススメします。
特にオススメなのがこちらの2サイトです。勿論登録は無料。
転職する際に必要なモノ全てを担当者がレクチャーして下さいます。
強み・弱みの洗い出しから履歴書の書き方、紹介企業へのエントリー方法まで…
全国100社以上のエージェントと提携していることもあり、業界・業種を問わず幅広い案件を手掛けていますので、
まずは転職に関する相談というスタンスでもOKでしょう。
20代の転職に特化した転職サイトとなっており、転職で失敗しないよう担当が面談等で
次の転職に対するアドバイスをしてくださいます。
転職ありきではなくてきちんと人生設計から逆算してヒアリングして下さる点が有難いですね。しかも20代特化なのも嬉しい。
個人的に強みだと思うのは
長期インターンサービスがあり、ミスマッチを防ぎたい人にとっては有難い制度である点でしょう。
短期離職が何度も続くと非常に転職が難しくなりますから、それを防ぐ意味でも有効に利用したいですね。
転職サイト登録の本質は「自分の市場価値」を理解すること
新卒1年目で転職サイトに登録しておく意義についてですが、
基本的には早期退職という形で貴重な新卒カードを使ってしまうことはあまりオススメは出来ないです。
しかしそれでもなお叶えたい夢や諦められない目標があったり、現職で叶えられないことが見つかった場合は
新卒カードを目標達成の為の次なる手札に変え、環境を変える必要があると思います。
転職サイトに登録し、常に求人に触れるということはそれだけ企業の求人に対する姿勢を目の当たりにすることにもなりますし
転職サイトに登録し、オファーサービスを受けることで
自分のスキルがどんな業界で必要とされているのか
そのスキルがどれくらいの市場価値(≒年収)を持っているのか
を知ることが出来ます。
勿論新卒一年未満の退職の場合だと第二新卒という区分にはなるから、スキルよりもポテンシャル重視にはなってしまうけど
それでも年収例なんかを見ると、自分が数年後にはどんな仕事をして、どれくらいお給料が貰えるのかイメージしやすかったりするからね。
現在の会社を離れた場合、自分のどんな能力が評価され、どれくらいの報酬が転職によって得られるのか。
簡単に言うと自分の市場価値を正しく理解する為に転職サイトを利用しましょう(無料で使えるしね)
それをイメージすることが出来れば、新卒1年未満での退職という形になったとしても
ある程度納得のいく形で転職活動を進めることが出来るでしょう。
まとめ
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
新卒1年未満での退職・転職は珍しいことでもなく、恥ずべきことでもない
ただしビジョンなき早期退職は、自らのキャリアの選択肢を狭めることに繋がる
転職サイトに登録し、自らの市場価値を正しく理解しておこう
これからの社会人生活、そして転職を検討される場合はそれらの活動が上手くいくことを願っています。
ダン