お局がうざい?特徴と対処方法について
お局とは何かがわかる
お局との接し方・付き合い方がわかる
女性従業員をお局化させない方法がわかる
お局さんは一定の会社規模になると現れる存在ですよね。
昨今は女性も社会進出する機会が増え、長期間働いてくれる女性従業員は
会社としても有難い存在であることは間違いない訳ですが
扱い方を間違えてしまうと、一気に会社にとっての厄介者、モンスター社員となってしまいます。
今回はそんなお局さんに関して記事を書きたいと思います。
最後までどうぞごゆっくりとお読みくださいませ。
お局とは?特徴
お局の特徴と定義
お局(おつぼね)と言う言葉は、社会人になると一度は耳にする言葉だと思います。
しかし日本語でお局という言葉の定義は難しく、どちらかというと特定の存在を
揶揄するような言葉の一つと言って差し支えないでしょう。
当然だけどお局さんの呼び名は、本人に対して絶対に言ってはいけない呼称なんだ。太った人に対して「デブさん」て直接言うくらい失礼なことなんだよ。
当たり前ですが本人は裏で「お局さん」と呼ばれてることなんて知らない訳ですから(一部気づいてるケースもありますが)
一般的な使い方としては社歴の長い女性社員・または従業員に対して使うもので
社歴の長い男性社員に対してお局という表現は一般的に使われません。
しかし全ての社歴の長い女性社員・従業員に対して「お局」と呼ぶかと言うとそうではなくて
社歴が長くても頼りになるスキルを持っていたり、他の従業員の方とも円滑なコミュニケーションが取れる
女性従業員の方を基本的にはお局と呼びません。
先述した通りお局さんは揶揄の意味が強い呼び方なので、どの点で揶揄されるのかという話ですが
一緒に働く従業員と円滑なコミュニケーションが取れない
所属する組織にネガティブな影響を与える
仕事に支障が出る
ベテラン女性従業員のことを、1割の尊敬と9割の揶揄を混ぜ合わせて「お局」と呼ぶことが多いです。
マイナビにも同様の紹介がされていますね。
お局が組織にとって害悪となる理由
忖度なく言うなれば、お局さんの存在は組織にとって極めて害悪な話となります。
何故なら、社歴が長いことを盾に一緒に働く従業員に対し不遜な態度を取るだけならまだしも
自分で自分の機嫌を取れない為、周囲が気を遣わないといけなかったり
勝手にマイルールを作って、マイルールの中で仕事をするなど
円滑なコミュニケーションはおろか、業務すら円滑に回らなくなるからです。
お局さんに対する世の中の愚痴みたいなものもX(twitter)に溢れかえっているので一部紹介します。
紹介した通り、業務に支障が出るような言動をするベテラン女性従業員の方を
揶揄する意味で使われていることがご理解頂けるかと思います。
お局さん問題は根が深いですね…
複数のお局が結束してエース社員候補を壊しかけた話
ダンがこれまで在籍した会社の中で、お局さんが結束して営業のエース人材を壊した話を紹介します。
中途で入社したエース社員候補の30代前半のAさんは、営業力が高く結果も出していました。
しかしその部署には、40~50代のベテラン女性社員が3人もおり
いつも仕事そっちのけで他愛のないお喋りをしてばっかり。
周囲にも聞こえるくらいの声で会社や管理職の悪口を言うことが日常茶飯事でした。
それ自体はAさんもさほど気にせず、業務を行っていたのですが
いつからかその3人のお局さんは、結託してエース候補であるAさんの仕事のやり方にケチをつけるようになります。
契約書の字が読みにくい!綺麗に書いて!
これくらいならばまだ指導の範疇かもしれません(ちなみにAさんは字が汚い訳ではなく普通に読める程度でした)
そこからどんどんエスカレートしていき
お客様と電話で話す際の敬語がおかしい(許される範疇です)
自分の仕事はこっちに振るな、自分でやれ(トップクラスの成績を残していましたので忙しくなるのは当然)
売上は上げていても社内のルールは私達の方が詳しい(いやそれが仕事だから…)
と何かにつけてAさんの仕事に「ダメ出し」をするのでした。
Aさんは上長にも相談し、お局さん3人の普段の勤務態度や仕事に対する考え方を改めて貰うよう
再三申し入れていたのですが、結局Aさんの上司もお局さんに注意が出来ません。
結果、入社してから1年程で
「お局さんに注意すら出来ないような会社では仕事出来ません」
と退職を申し入れたのでした。
これに慌てたのがAさんで、Aさんの更に上司である役員のBさんに報告。
お局さん3名に対し人事権を持っていたBさんは、Aさんからの報告を聞くと烈火の如く怒り
血相を変えてオフィスにやって来ると
貴様らろくに仕事もしないで他人の悪口ばかり吹いてるらしいな!?他の社員からも聞いてるぞ!
一体どういう了見だ!?A君は沢山の売上を作ってくれる優秀で大切な社員だ!
それに引き換え貴様らがやっていることは一体なんだ!?A君の邪魔ばっかりして!
A君が辞めたらその分の売上責任持って補填出来るんだろうな!?
これを役員として看過出来る筈がない!会社として守るのは当然A君だ!
3人バラバラの部署に異動するか、全員辞めるか自分達で考えて決めなさい!
と物凄い剣幕でお局さん3人をオフィスに響き渡るような声で叱責したのでした。
その3人のお局さんには擁護して貰えるような存在も社内にはおらず、
当然周囲はAさんの味方をします。
お局さん3人は結局バラバラに別の部署に異動となり、Aさんは退職を撤回することで落ち着きましたが
ドコをどう切り取っても優秀だったAさんだけに、当時同じフロアにいた私もホッと安堵したのを覚えています。
同時にAさんの上司もBさんに叱られていました。お局を3人も近くに座らすな、放置したからこんな問題になったんだぞ!と。
後述しますが、お局対策はベテランの女性従業員を対策なく複数配置しないことに尽きますね。。。
お局は相手にしない方がいい?接し方
従業員の場合
お局さんと従業員が対峙する場合、殆どの場合お局さんの方が先輩であることが殆どでしょう。
いくら周りから煙たがられていたり、よくない噂を耳にしていたとしても
目の前にいる方は自分より長く会社に在籍しており、自分より知識が豊富な部分もあります。
自分より長く生きている人生の先輩として、まずは本心では思っていなかったとしても
リスペクトしている姿勢を社会人として示すことがとても重要です。
お局さんはそういうのメッチャ敏感だからね…
ただし自分でコントロールの及ばない所(お局さんの機嫌で態度が変わる所、嫌味を言われるなど)
については必要以上に反応する必要はありません。
自分の努力でそれは変えられませんし、それで消耗するのも時間の無駄だからです。
ただしその防衛策として、自分の上司やお局との上司とは良好な関係を築いており
あまりに目に余るような言動があれば相談し、解決に向けて動いてもらうことなども必要でしょう。
どうにもならなくなってしまった場合は退職する道も一つの方法ですが
お局さんの嫌味なんかで退職するのは、アナタのキャリアを考えても
あまりに勿体ない結末となってしまいますので出来る限り避けたい所です。
中間管理職の場合
恐らく中間管理職としてお局と接するアナタは、お局と歳や入社年数が近く
役職や職務権限としてはアナタの方が上でしょう。
正直な所お局を大人しくさせるか、増長させるかはアナタがどうお局と接するか次第でしょう。
ただしお局の存在を過剰に恐れる必要はなくて
自分の方が職務が上であり、お局に対し業務の命令をする権限を持っていること
お局はその業務命令に従い、業務を遂行する義務があること
業務命令に従えない場合は相応のペナルティがある可能性があること
を淡々と、そして毅然と伝えるだけです。
お局がお局化してしまう原因の一つに、必要以上にこちらが気を遣ってしまうこともあるんですよね。
不平等な扱いはマネジメントをする側としても絶対に行ってはいけないのですが
お局も一人の人間です。
管理する職責を持っている人間としてお局だけに特別扱いしたり、お局のご機嫌を伺うような言動はせず
同じ部署の人間の一人として接し、部署内のルールは社歴や経験関係なく等しくお局にも及ぶことを
繰り返し伝え続けることが大切です。
経営者の場合
経営者であるアナタとお局が直接やり取りをする機会は殆どないか、無いに等しい状況でしょう。
管理職の報告を聞いたり、ウワサを耳にする程度の距離だと言えます。
殆どのお局は、経営者であるアナタには露骨に嫌味を言ったりせず
それなりに礼節のある態度を取ると思います(アナタにもお局仕草してたらだいぶヤバいですね 笑)
そんなアナタとお局との付き合い方ですが
シンプルに社内のウワサだけで判断をしない、ということに尽きるでしょう。
人の話を真に受けることが経営上リスクに繋がりかねないことはよくご存じかと思いますが
お局に対する話も同様で、真に受けると判断を誤る可能性が出てきます。
それはちゃんと客観的事実に基づくものなのか
放置して良いのか、対処が必要なのか
放置・対処により組織や会社にどれくらいのインパクトが出るのか
という観点で接するのは他の従業員とやはり同様ですね。
ただし報告をする管理職だけでなく、他の人間からも苦情のような形で
アナタの耳に入って来るようなことがあれば、何らかの形で
組織上よくないことが起きている可能性が高いです。
場合によっては社労士の先生や弁護士の先生にも相談し、総合的な対策を求められる可能性もあるので
ただのお局騒動、で終わらせずに冷静に起きている事実を見つめて対処するようにしましょう。
お局化させない為に お局になった場合の対処方法
越権行為や業務のブラックボックス化を許さないこと
女性社員が周囲から認められず、どんどん意固地になってお局化していくのは
ある程度の規模の会社であれば聞く話ですよね。
お局になってしまうのは周囲だけでなく、突き詰めていくとお局本人の人生・キャリアにとっても
大きなマイナスであることをまず理解する必要があります。
究極はプライドが高く、周囲から認められないことで傷ついた自尊心を潤したいという欲求が
根底にあり、それが様々な周囲との軋轢を生む言動に変わっていきます。
まずは長く会社に在籍し、貢献してくれたことをきちんと認めてあげると共に
だからこそ、後進や後輩が仕事しやすくなるように仕組化することが必要であること
それを手伝って欲しいことを伝えることが最初です。
その上で、越権行為や業務のブラックボックス化をベテラン社員がやると
その言動を後輩はどう見るか?をお局に考えさせることが必要でしょう。
他者の悪口や嫌がらせ、組織の輪を乱す言動が続いた場合厳しく叱責すること
その上で明らかな越権行為やブラックボックス化をするような言動だけでなく
他者を明らかな悪意を持って傷つけるような言動が続いた場合は
ベテラン社員だからこそやってはいけない、と言う意図を伝えた上で厳しく叱責することが必要です。
これは絶対に許してはならない、という会社の意図をお局、お局候補に伝えるだけでなく
お局に手を焼いている人へのガス抜き、という側面もあります。
ここで大事なのは、出来ない人という体で叱るのではなく
ベテランだから出来る人として扱う為当然要求も高く、厳しく接する
ベテランがおかしな言動をすると下に示しがつかないので厳しく叱る
という体で叱ることです。
ものすごーく簡単に言うと、ベテランに甘えなんて許される訳ねーだろ、ベテランだからこそ要求される水準も高いんだから厳しく自制しろよ、出来ねぇならわかってんな…?ってことを遠回しに言動で追い込んでいく感じですね。
私は社歴も長くてベテランなんだから自分の意思や裁量でルールを決めて…
なんてことを一切許さず、ベテランだからこそ誰よりもストイックに仕事に取り組み他の模範となることを
要求し続けましょう。
それは私がやることじゃない!私は悪くない!
と反発されることが当然容易に想像出来る訳ですが、これに対するレスポンスとしては
いやベテランだから信頼してお願いしてるんですよ?それをやらないって言うなら業務放棄として若手を抜擢しますし、彼らと相応の期待値に修正しますがそれでいいですか?
で中途半端な自尊心や勝手にルールを決めようと言う甘えたマインドを、完膚なきまでに折り切ることが重要です。
社歴が長いから手を抜いていいなんて考えは許されない。社歴が長いからこそ責任感ある言動を求める。
出来ないなら相応の立場と責任しか与えない。それが不服なら辞めて貰って結構。
という毅然とした態度でお局化を防ぎ、お局化してしまった場合は
それが悪影響になって他の人に伝染しないように断ち切ることが必要です。
お局が辞めても経営に何らインパクトはない
このような厳しい態度を取り続けることでお局が折り合いをつけることが出来ず
会社を去っていくことが考えられます。
何十年と働いて下さった方が退職することに対し、思うことがあるかもしれませんが
むしろお局がいたことで撒き散らされた周囲への悪影響を考えるとプラスに捉えるべきでしょう。
お局がいなくなったことで新たな人材の登用や、前向きに仕事に取り組んでくれる人の抜擢等
他の選択肢も出てきますし、経営に大きなインパクトが発生することは基本的にありません。
ただしあんまり露骨にお局排除をすると、逆恨みされてあることないこと吹き込まれて労基に駆け込まれたりするリスクもあるので、
対応方法についてはお抱えの社労士さんや弁護士さんの知見を借り、対応に問題がないか確認しながら進めることをオススメします。
ダンがお局さんに辞めて貰う際は、社労士さんに都度相談しながらアクションを起こしていました。
従業員どおし仲良く、が一番理想ではあるのですがその従業員に対し明らかに輪を乱すような人材については
残念ながら何年在籍しようが、実績を残そうが関係なく去って貰うのが一番です。
このことを常に忘れずにいたいものです。
まとめ
本日も最後まで読んで頂きありがとうございました。
お局と化す前に、会社としてそれを許さない姿勢を前面に打ち出すこと
お局の自己中心的な言動は必ずその上司に報告・相談し対処を願うこと
お局化した場合、自分勝手な言動を厳しく叱責し改善するか退職に持っていくかの対応を判断すること
お局という厄介な存在に頭を悩ませることなく、職場の仲間とは仲良く力を合わせ
生産性や業績の向上、そして賃金の向上を目指すアナタを応援します。
ダン