ABEMA地域対抗戦 藤井聡太八冠が五連勝! 中部VS関西B

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6月19日天心武尊戦のロゴ修正

 

いやー、やはり絶対王者は絶対王者でした…

2/3に開催されたABEMA地域対抗戦、中部と関西Bの対局は

多くの方が視聴し、まさに手に汗握る対局となりました。

今回はABEMA地域対抗戦、予選Bリーグ第一試合の中部チームと、関西Bチームとの

対局結果について解説致します。

どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。

目次

ABEMA地域対抗戦のルールおさらい

地域を八つのチームに分け、選抜された棋士が出場

まず最初にABEMA地域対抗戦のルールについてですが

地域ごとに8つのチームに分け、予選Aリーグ、予選Bリーグに各4チームずつ振り分けられます。

各リーグ2位までが決勝トーナメントに出場出来ることになっており、

1敗しても2位決定戦が行われる為厳密にはリーグ戦に近い様相となっています。

各チームへはエントリー制となっており

自身の出身地や幼少期を過ごした地域

奨励会時代に過ごした地域

個人的に普及活動等で訪れた思い入れのある地域

 

等を軸に8つのチームを選んで棋士がエントリーという形になっています。

1/6放送のドラフト会議にて、出場する選手については決定しておりますので

詳しくはこちらの記事を参照ください。

采配含めた戦略が必要となりそう

今回のルールは先に5勝したチームの勝利となっており

先発棋士3人で対局→3敗、4敗時に控えメンバーの入れ替え可能

と言うルールになっています。

これまでのABEMAルールとは異なるレギュレーションとなっている為

3敗以降どの棋士を出場させるのかは各チームの監督の采配が重要になってきそうです。

そして今回の対局は将棋界の絶対王者藤井聡太先生がエントリーする中部チーム。

果たしてその絶対王者を何処で関西Bが迎え撃つのかも注目ポイントですね。

ABEMA地域対抗戦 中部VS関西B

ABEMA地域対抗戦 中部VS関西Bは中部の勝利

2/3にABEMAにて中部と関西Bの対戦があり、5勝1敗でチーム中部の勝利となり

Bリーグの1位決定戦に駒を進めました。

星取り表は以下となります。

先発隊は

中部  服部慎一郎先生、藤井聡太先生、八代弥先生

関西B 古森悠太先生、斎藤慎太郎先生、大石直嗣先生

となりました。

以下、対局の詳細を紹介します。

第一試合 ●服部慎一郎(中部) VS 古森悠太(関西B)〇

第一試合は服部慎一郎先生の先手で対局開始となりました。

両者研究会で何百回と対局されていると言うことで、勝手知ったもの同士の対局となりました。

振り飛車党の古森悠太先生が三間に飛車を振り、対抗形で挑む服部慎一郎先生。

桂馬を積極的に1筋にはね、服部飛車を抑え込んだ古森悠太先生が角交換から馬を作り

序盤リードを奪います。

服部慎一郎先生も馬を作り飛車の成り込みを伺いますが、

3筋に陣取った竜と底歩が飛車の効きを止め、古森悠太先生が更にリードを奪います。

何とか挽回しようと服部慎一郎先生も勝負手を放ちますが、古森玉を捉えることは出来ず

古森悠太先生の会心譜となり、第一試合を制しました。

中部 0ー1 関西B

第二試合 〇藤井聡太(中部) VS 古森悠太(関西B)●

第一試合を落とした中部は、満を持して絶対王者藤井聡太先生の登場となりました。

古森悠太先生は先手から再び三間に飛車を振り、後手の藤井聡太先生は穴熊に駒組を進めます。

それを見た古森悠太先生も穴熊に駒組を進め、相穴熊の持久戦模様を匂わせる序盤となりました。

戦場は7筋、8筋に意向し、と金を作る藤井聡太先生に対し

馬を成り込んで対抗する古森悠太先生が中盤でやや藤井聡太先生からリードを奪います。

時間も秒読みに入った藤井聡太先生がまさかの苦戦を強いられる展開になりますが、

ジッと耐え反撃の機会を待つと古森悠太先生も秒読みに入り、時間でリードを奪い返します。

そして手に入れた待望の桂馬を古森陣の急所に打ち込むと一気に評価値を逆転。

終盤部分的に藤井聡太先生がと金を放置し評価値上で逆転を許しますが

強く古森玉に踏み込んでいき再度流れを引き込むと、そのまま押し切って藤井聡太先生の勝利。

敗れたとはいえ、古森悠太先生もあわやの展開を作る大健闘でした。

中部 1ー1 関西B

第三試合 〇藤井聡太(中部) VS 斎藤慎太郎(関西B)●

両チームのエース棋士による対局となった第三試合は、藤井聡太先生の先手で対局が始まります。

相居飛車の出だしから、横歩取りを選択した藤井聡太先生に対し

2筋と3筋を手厚くし、藤井飛車に圧力を加える斎藤慎太郎先生。

藤井聡太先生が桂馬交換に持ち込み飛車を2九に戻すと、やや忙しい出だしから一転穏やかな展開になります。

穏やかな展開からそれぞれ桂馬を打ち込み、徐々に戦況が激しくなっていくと

藤井聡太先生が8六に動かした角が斎藤玉を睨んだことで一気に展開が動きます。

最後は2筋、3筋に銀と金が睨みあう中で、強引にこじ開けた藤井聡太先生が

斎藤玉に迫り投了に追い込み勝利。

エース対決は中部の勝利、連勝となりました。

中部 2ー1 関西B

第四試合 〇藤井聡太(中部) VS 大石直嗣(関西B)●

藤井聡太先生の連勝で3連投となった第四試合は大石直嗣先生の先手で対局がスタートします。

飛車先の歩を交換し、1筋の歩を突いて位を取り、右玉に構える大石直嗣先生。

藤井聡太先生も角を5三と玉頭に配置します。

中盤には飛車を二筋に展開させ、向かい飛車とした藤井聡太先生。

時間も最大で3分程リード、形勢もややリードを奪います。

しかし大石直嗣先生も自陣に手を入れ、藤井聡太先生の攻めを正しく受けながら

1筋に展開した飛車がジッとチャンスを待つ展開となり

中盤も長らく互角の展開が続きます。

しかし時間に双方終われるようになると二転三転し

評価値が双方10~90%を行き来するようなスリリングな展開に。

しかし最後はやはり土壇場の瞬発力に定評のある藤井聡太先生が大石玉を正確に捉え、投了に追い込みました。

藤井聡太先生、三連勝です。

中部 3ー1 関西B

第五試合 〇藤井聡太(中部) VS 大橋貴洸(関西B)●

3敗を喫した関西Bチームはここで棋士チェンジを行い、古森悠太先生に変えて

藤井キラーの大橋貴洸先生を投入しました。

4連投目となった先手番の藤井聡太先生は

角交換の出だしから銀を繰り出し、銀交換に持ち込みます。

大橋貴洸先生も積極的に攻めこんで馬を作り、激しい展開が続いていくと

角と銀を用いて大橋飛車を抑え込みにかかりリードを奪う藤井聡太先生。

大橋貴洸先生の攻めを切らせることに成功すると、飛車成りから着実に大橋玉にリードを拡げます。

大橋貴洸先生も勝負手を放ち、最後の最後まで王手をかけて藤井玉に迫りますが

残念ながら届かず投了。

藤井聡太先生が羽生善治先生に並ぶ4連勝を達成しました。

中部 4ー1 関西B

第六試合 〇藤井聡太(中部) VS 斎藤慎太郎(関西B)●

藤井聡太先生の五連投目となった第六試合。

第三試合に続きエース対局となった一局は、斎藤慎太郎先生の先手で対局が始まります。

飛車先の歩を突かず、右四間に飛車を振った斎藤慎太郎先生に対して

確実に受けながら時間でリードを奪う藤井聡太先生。

飛車を切って踏み込んできた斎藤慎太郎先生ですが、丁寧に受け切ってかわすと

最後は得意の終盤力を発揮し藤井聡太先生の勝利。

藤井聡太先生の5連勝で終局となりました。

中部 5ー1 関西B

この勝利により中部チームが先に5勝を挙げた為、中部チームの勝利となりました。

予想通りの5連勝 みんな大好き黒藤井聡太

藤井聡太 予想通りの5連勝決着

絶対王者藤井聡太先生が所属する中部チームでしたが、

視聴者にとっての関心は

藤井聡太先生がいつ出てくるのか

五連勝してしまうのではないか…

と言うほぼ2点に集約されていたような気がします。

関東Aチームと関西Aチームの対局では

関東Aチームのエース兼監督である羽生善治先生が圧巻の4連勝を達成し

中国四国チームと北海道東北チームの対局では

中国四国チームのエース菅井竜也先生が3連勝と

エースが連勝し、チームを盛り上げ勝利に導く傾向となっていました。

その意味で藤井聡太先生が出て来た際はどれくらい連勝するのかが注目されました。

そして0勝1敗で藤井聡太先生の出番が来た際、ファンはこう思ったことでしょう。

藤井聡太先生なら5連勝ありえるかも。

と。

果たしてファンの期待通り、2局目から出場した藤井聡太先生は

初戦勝って勢いに乗る古森悠太先生を相手に危ない場面もありましたが

その難局を乗り切ると、そこからはまさに横綱相撲を見せ

A級棋士の斎藤慎太郎先生、天敵の大橋貴洸先生を寄せ付けることなく

そのまま圧巻の5連勝。

 

ファンの期待通りの結果を達成されたのでした。

ABEMAの価値 普段では見られない腹黒い藤井聡太を見られる

そして五連勝前の控室での言動をはじめ

ABEMAにおける藤井聡太先生のブラックな言動はもはや名物?と言ってもいいでしょう。

冒頭の意気込みにてABEMA師弟トーナメントの件を振られ

「師匠はあまり思い出したくないのかと思いますが…」

と師匠の杉本昌隆監督に一撃を加えたのを手始めに今回も普段では見ることの出来ない?

ブラックな発言を連発する藤井聡太先生。

また、ABEMAの評価値についても

飛車を振ると振り飛車に優しいAIにスイッチするというウワサが…

と裏話を披露して下さいました。

対局中の指し手についても表情や発言そのものが正確過ぎる為

藤井聡太先生の言動そのものが何より正確な形勢判断となりました。

4連投を終え、第六試合前に師匠でもある杉本監督の 空気を読まない 八丁味噌饅頭押しに

ちょっと空気がヒリついたように感じたのは私だけ?

ただエンディングでは美味しそうに八丁味噌饅頭を召し上がられていました。

中部チームはおやつを楽しむ

藤井聡太先生だけでなく、名人経験もある豊島将之先生もメンバーにいる優勝候補の中部チームですが、

今回豊島将之先生はリザーブとなり出場することはなく

終始控室でおやつを手に楽しくお喋りをする展開となりました。

ダン

関東A、中国四国チームにも言えるんですが、エースが勝ち星を重ねている時のチーム控室って物凄くマッタリしてるんですよね…

雰囲気がゆるーい研究会みたいになっていて、自分の対局そっちのけでエースの指す一手一手を一人の棋士として学ばれている様子が何とも言えない良さを醸し出していますよね。

 

豊島将之先生は「おやつを食べていただけ」「疲れは全くないです」

と言われたように、ほぼ藤井聡太先生の独壇場を楽しく眺める立場となってしまいましたが

次回以降の対局の際は、出場機会がなかった八代弥先生と共に

中部のメンバーとして活躍を期待したいところですね。

中部 関西BのPVなど

和やかな関西Bチーム

残念ながら負けてしまいましたが、

師弟の畠山鎮先生、斎藤慎太郎先生を筆頭に終始和やかなムードであった関西Bチーム。

藤井聡太先生が大暴れしたことで、苦しい星勘定の中過ごす時間が多かったですが

畠山監督を中心に自然体で指すことや、棋士の力を信じて送り出す姿勢は

出場する棋士の先生も勇気づけられたのではないかと感じました。

フィッシャールール初参戦の古森悠太先生が、1勝を挙げたのは次の

2位通過を懸けた対局では大きな意味合いを持つものと思います。

ダン

藤井聡太先生が圧巻だっただけで、普通にメンバーだけ見ると強いからね!2位を懸けた次の対局にも期待です。

練度が上がっていくPVの回し

1/20の放送から着実にPVを回す練度が向上しており、

現地の解説を担当される棋士の先生も伸び伸びとされている様子が伺い知れました。

中部ではPVの会場でぴよりんの大盤振る舞い…なかなかユニークな企画でしたね。

中部のPVは同じ杉本昌隆一門であり、藤井聡太先生の姉弟子である室田伊緒先生

奨励会時代から藤井聡太先生と仲の良かった宮嶋健太先生、

名古屋大学出身の秀才柵木幹太先生と中部の顔となる先生方が訪れていました。

関西Bは佐々木海法先生、石本さくら先生、山本真也先生が訪れ会場を盛り上げていました。

 

中部チームは藤井聡太マダムズの面々?が盛り上がりに一役買っていたように思います。

関西Bチームも山本真也先生はじめ中部チームに負けないよう応援されていましたね。

PVそのものは新しい試みではありますが、1/20の初戦以降

少しずつ回し方のノウハウみたいなものが蓄積されてきているような印象を受けます。

将棋は頭脳スポーツでもあるので、PVの回し方がわかってくると

また多くの人に楽しんで頂けるようになりそうですね。

まとめ

今回の対局の結果、中部チームは

関東Bチーム、九州チームの勝者とBリーグ1位を懸けて対局し

関西Bチームは関東Bチーム、九州チームの敗者とBリーグ2位を懸けて対局します。

関東Bチームも九州チームも強豪ですから、どちらと当たっても気が抜けない一局となるのは間違いありません。

これからも熱い対局が予想される両チームを応援していきましょう!

ダン

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