ABEMA地域対抗戦 羽生善治が四連勝 関東A VS 関西A

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6月19日天心武尊戦のロゴ修正

 

いやー、凄い熱戦でしたね。

今回は1/20に開催されたABEMA地域対抗戦、関東Aと関西Aの対局は

多くの方が視聴し、まさに手に汗握る対局となりました。

今回はABEMA地域対抗戦、予選Aリーグ第一試合の関東Aチームと、関西Aチームとの

対局結果について解説致します。

どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。

目次

ABEMA地域対抗戦のルールおさらい

地域を八つのチームに分け、選抜された棋士が出場

まず最初にABEMA地域対抗戦のルールについてですが

地域ごとに8つのチームに分け、予選Aリーグ、予選Bリーグに各4チームずつ振り分けられます。

各リーグ2位までが決勝トーナメントに出場出来ることになっており、

1敗しても2位決定戦が行われる為厳密にはリーグ戦に近い様相となっています。

各チームへはエントリー制となっており

自身の出身地や幼少期を過ごした地域

奨励会時代に過ごした地域

個人的に普及活動等で訪れた思い入れのある地域

 

等を軸に8つのチームを選んで棋士がエントリーという形になっています。

1/6放送のドラフト会議にて、出場する選手については決定しておりますので

詳しくはこちらの記事を参照ください。

采配含めた戦略が必要となりそう

今回のルールは先に5勝したチームの勝利となっており

先発棋士3人で対局→3敗、4敗時に控えメンバーの入れ替え可能

と言うルールになっています。

これまでのABEMAルールとは異なるレギュレーションとなっている為

3敗以降どの棋士を出場させるのかは各チームの監督の采配が重要になってきそうです。

ABEMA地域対抗戦 予選Aリーグ 関東A VS 関西A

5勝1敗で関東Aチームの勝利

1/20にABEMAにて放送された関東Aと関西Aの対局は、

5勝1敗で関東Aチームの勝利となり関東Aが予選Aリーグの1位決定戦に駒を進めました。

敗れた関西Aチームも、北海道東北チームと敗者復活戦からの決勝トーナメント進出を目指します。

以下星取り表としてまとめましたので、各対局ごとのポイントについて紹介します。

先発隊は、

関東A 佐々木勇気先生羽生善治先生、近藤誠也先生

関西A 出口若武先生、稲葉陽先生、久保利明先生

となりました。

以下各対局のポイントを紹介します。

第一試合 〇佐々木 勇気(関東A) VS 出口 若武(関西A)

ABEMA地域対抗戦のオープニングゲームとなりました。

佐々木勇気先生と出口若武先生の対局は出口若武先生の先手で対局開始。

序盤は角換わりから先手の出口若武先生が飛車を抑え込みリードを保ちますが

佐々木玉に迫りかけた所で、飛車が動かせるようになった佐々木勇気先生が

と金を払うことに成功し、更に出口馬を角で捉え返して形勢を逆転。

そのまま一気に押し切り、佐々木勇気先生がオープニングゲームの勝利を手繰り寄せました。

関東A 1ー0 関西B

第二試合 ●佐々木 勇気(関東A) VS 稲葉 陽(関西A)

佐々木勇気先生と稲葉陽先生は佐々木勇気先生の先手で対局開始。

勝利した第一局同様、角換わりから銀矢倉の形で進める佐々木勇気先生。

やや桂馬が早めに跳び、急戦調で後手番ながら積極的に仕掛ける稲葉陽先生と、

それを受けに回る佐々木勇気先生という構図でやや稲葉陽先生がリードします。

強引に8筋をこじ開け、優勢を築いた稲葉陽先生に対し勝負手で食らいつく佐々木勇気先生。

瞬間的に佐々木勇気先生がリードする局面もありましたが、稲葉玉を追い詰めるまでは至らず

序盤の時間差を上手く利用した稲葉陽先生の勝利となりました。

関東A 1-1 関西B

第三試合 〇羽生 善治(関東A) VS 稲葉 陽(関西A)

羽生善治先生と稲葉陽先生は稲葉陽先生の先手で対局開始。

相掛かりの出だしから双方の飛車が中盤を暴れまわる激しい序盤から

双方飛車が定位置に戻り、角桂交換しながら形勢は5%前後を行ったり来たりします。

その後2筋~4筋に密集した稲葉陣の駒を受け切ると、反撃に出た羽生善治先生が

手持ちの小さなリードを着実に拡げ羽生善治先生が監督として1勝を挙げました。

関東A 2-1 関西B

第四試合 〇羽生 善治(関東A) VS 久保 利明(関西A)

羽生善治先生と久保利明先生は羽生善治先生の先手で対局開始。

四間に振った振り飛車党総裁の久保利明先生に対し、

6六に角を進出させミレニアム囲いの含みを持たせ、左右の桂馬を跳ねる羽生善治先生。

途中で桂馬を損する手を指しながら、桂馬のジャンプ台としてジッと指した6六歩から

少しずつリードを拡げます。

最後は飛車交換から先に王手角取りをかける久保利明先生ですが、

冷静に4一に飛車を打ち込んだ羽生善治先生が久保玉を即詰みに打ち取り勝利。

関東Aにとっては待望の連勝となりました。

関東A 3-1 関西A

ここで関西Aは棋士を入れ替え、出口若武先生に代わり佐藤康光先生が出場。

ファン待望の新旧会長対決が実現しました。

第五試合 〇羽生 善治(関東A) VS 佐藤康光(関西A)

羽生善治先生と佐藤康光先生の新旧会長対決は、前会長の佐藤康光先生の先手で対局開始。

事前に横歩取りは拒否する!と豪語していた佐藤康光先生ですが宣言通り横歩取りを防ぎ、雁木に組んでいきます。

佐藤康光先生は右の金を前線に押し出し、

羽生善治先生は角交換に持ち込む等双方の主張をしあいながら形勢は互角が続いていきます。

機を見て桂馬と相手の守り銀を交換した羽生善治先生がやや中盤でリードを奪うと

最後は自陣に潜り込んで来た佐藤馬を上手く受け切り、逆に相手の飛車を銀と馬で捕獲に成功。

最後は捕獲した飛車と桂馬2枚を連続して打ち込み佐藤康光先生を投了に追い込みました。

新旧会長対決は現会長の勝利となり、羽生善治先生は一気に三連勝、王手をかけます。

関東A 4-1 関西A

第六試合 〇羽生 善治(関東A) VS 稲葉 陽(関西A)

第三試合に続き同じ顔ぶれとなったリターンマッチ。

今度は羽生善治先生が先手となり、相掛かりの出だしから先手が横歩を取り、後手の角交換となります。

先に一筋に馬を作った稲葉陽先生に対し、相手の歩切れに対し3歩持った羽生善治先生の主張がぶつかります。

中住まいに構えた稲葉玉を捕まえようと左右の桂馬を跳躍させ睨む羽生善治先生に対し

1九にいる馬の活用で打開を狙う稲葉陽先生。

そして3三の地点に歩を打ち込み、地点を守る金銀を剥がしたい羽生善治先生と

守る稲葉陽先生。

しびれを切らした稲葉陽先生が桂馬で打開したタイミングで3二にと金で拠点を作った羽生善治先生。

更に左からのと金攻めで金銀を剥がした羽生善治先生がリードを拡げます。

最終的には3筋のと金と8筋のと金2枚で挟撃体制を取った羽生善治先生が勝利。

羽生善治先生が圧倒の4連勝で一気に勝負を決めました。

関東A 5-1 関西A

これで関東Aチームが5勝を挙げ、関東Aチームの勝利となりました。

羽生善治 異次元の強さで四連勝

先発オレ作戦が功を奏す

結果的には5勝1敗と差がついてしまいましたが、これは完全に第二局目以降羽生善治先生が覚醒し、

手が付けられない程の状態になってしまったことも挙げられます。

ダン

でも断っておくと関西Aチームのメンバーだって決して弱くないからね!羽生善治先生がちょっと別格過ぎました。この状態で藤井聡太先生とやってもかなりいい勝負になるレベルな気がします。

監督兼チームのエースと言う異次元な役割をこなされていた羽生善治先生。

他のチームでも今後監督で出てくる場面があるのか注目ですね。

連勝させてしまうと一気に流れを失う

終了後のインタビューで稲葉陽先生が語られていた通り、

特定のメンバーが連勝すると一気に流れが傾きかねないルールの為

如何に特定の棋士に連勝させないかがポイントとなりそうです。

実際に中盤まで羽生善治先生が形勢をやや損ねる場面もあったので、1勝した後の連投は

やはり気持ち的にも自信を持って差し回しが出来るのでしょうか。

各チームエースは二番手が定跡化しそう

今回の対局は両チームともに二番手にエースを配置するという作戦となりました。

振りごまで先後が決まらない為一番手は勢いのある若手同士で様子を見て

敗れたとしても、以後先後がはっきりし作戦を立てやすくなった二局目以降でエースを投入

エースに出来るだけ星を稼いでもらう、という作戦を今後も各チーム採用してきそうな気がします。

ダン

今回はそのエース兼監督が大暴れして、事実上一人で試合終わらせちゃいましたね…もしかして藤井聡太先生が出てきたら5人抜きなんてこともありえるんじゃないでしょうか…

ABEMA地域対抗戦 PVでの応援や控室の雰囲気

ABEMA将棋企画初のPV

ABEMAの企画でこれまでPV(パブリックビューイング)を採用することはありませんでしたが

今回はそれぞれの地域にPVを設け、一般の方が集って

自分達の地域代表棋士を応援するという取り組みが行われました。

 

最初ということもあり手探り感は否めませんでしたが

将棋の対局でPVは今までは全く考えられず、大盤解説会までがこれまでの状況であることを考えると

今後対局の際も大盤解説会だけでなく、対局所から離れた所でのPVなんかも

本格的に行われる可能性がありますね。

ダン

皆でお揃いのチームカラー法被を来て、バルーンを叩いて応援するスタイルはなかなか良いものだと思いました。

関西AのPVでは、勝負こそ負けてしまったものの現地にいた富田誠也先生が

非常に盛り上げようとされており、先生方もお酒を嗜まれながら対局を見守っていたようでした。

これまではあまり見向きもされなかったガヤ力で頭角を現してくる棋士の先生も、これから現れるかもしれませんね。

控室の雰囲気もよかった

対局の合間、対局中も定期的に各チームの控室が映し出されるのですが

ここでも両チームのカラーが出ていてとてもよかったです。

関東Aは比較的若い棋士の先生が多い中、年長者の木村一基先生が先頭に立ってチームをガヤに持っていき

佐々木勇気先生は所沢?のマスコットであるトコろんの人形をずっと抱いて応援していました。

出番はありませんでしたが近藤誠也先生はいつでも監督の万が一の事態に出場する準備をされていましたし

石井健太郎先生もチームメンバーの一人として対局を見守っていらっしゃいました。

一方の関西Aチームは、関東Aチームと比較すると年齢層や谷川浩司先生が監督であることを考えると

やや大人しい印象を受けたものの、それでも全員で対局を見守り

チームの若手である出口若武先生が率先して駒を動かして検討されていたり、

久保利明先生、稲葉陽先生の加古川チームが加古川の法被を来てながら検討されていた姿が印象的でした。

ダン

賑わっているからよくて、大人しいからダメってことはないよね。残り6チームは監督を中心にどんな控室の雰囲気となるのか、楽しみです。

1/27の中国四国チームと、北海道東北チームの対局にも期待です。

終局後お互いのチームの方々が語られた動画はこちらです。

予選A1-1 エンディング

まとめ

最後までご覧頂きありがとうございました。

関東Aチームは羽生善治先生の大活躍で勝利し、中国四国チームと1位突破を懸けて対局します。

敗れた関西Aチームも、2位通過をかけ北海道東北チームと対局します。

まだまだ熱戦が続く展開となりそうですが、各チームを精一杯応援しましょう!

ダン

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