大橋貴洸先生の歩み・プロ棋士としての成績について
大橋貴洸先生のエピソードについて
大橋貴洸先生の恋愛・結婚事情・スーツ事情について
将棋を見るならABEMAプレミアム!タイトル戦含め沢山の対局やオフショットが見られます
大橋貴洸先生と言えば、現在B級1組に所属する実力のある棋士の先生の一人でもあり
後述するオシャレなスーツ等で話題を呼ぶ人気の棋士の一人です。
今回はそんな人気棋士の一人でもある大橋貴洸先生について記事で紹介していきます。
どうぞ最後までごゆっくりとお読みくださいませ。
大橋貴洸 結婚は?スーツなどのエピソード
恋愛・結婚事情
大橋貴洸先生は、先述の通り大変人気のある棋士の一人であり
人気だけでなく、実力も兼ね備えた素晴らしい先生でもあります。
年齢も30歳を迎え、公私共に充実していく年代ではありますが
気になる恋愛や結婚事情について調べてみると
2024年現在でご結婚はされておらず、独身のようでした。
ただし人気の先生の一人でもありますから、いつかアッ…と驚くようなタイミングで
結婚や恋愛に関する情報が発表されるかもしれませんね。
スーツがカラフルでユニーク
大橋貴洸先生を語る上で外せないのが特徴的なスーツでしょう。
将棋連盟のプロフィール写真はワインレッドのスーツを着用されたものを使われていますが
ワインレッド以外にも非常に沢山のスーツをお持ちで
ブルー
水色
グリーン
紫
ベージュ
オレンジ
ピンク
と言った特徴的な色のスーツを着用して対局に臨まれることが多いです。
X(Twitter)の写真も赤のスーツにカラフルな扇子と、大橋貴洸先生の個性が大爆発です。
ただしこれは対局や表彰など、あくまで自分自身が主役の場合だけのようで、フォーマルな場ではきちんとフォーマルな黒のスーツを着ていらっしゃいますよ。
もともとは高校を卒業した際に制服を着る機会がなくなったことがきっかけだったようで
(奨励会の例会時は、高校生の場合高校の制服を着て対局することが多い)
制服のような対局時に着る服を、という所からこだわりの勝負服が誕生したようですね。
勿論、目立つためと言うこともちゃんと理由の中に入っているそうですよ。
スーツだけでなくメガネもオシャレ
更に特徴的なのは、カラフルなスーツだけでなく普段から使用されているメガネで、
こちらもかなりオシャレで凝ったものを使われていらっしゃいます。
フレームの色も
赤
べっこう
青
黒
とカラフルなものばかりで、対局時に着用するスーツの色と合わせ、更なるアクセントとなっています。
と語られる大橋貴洸先生。
現在の将棋界は、勝負〇〇と言えば休憩時に召し上がられる食事が最もポピュラーで将棋めし、勝負めしと言われ
タイトル戦の際には必ず対局者の方が召し上がられる食事メニューが紹介される程ですが
大橋貴洸先生が新たなるジャンル「勝負服」などを開拓されると、
更にオシャレなファン層を取り込むことにもなりそうですね。
佐藤天彦先生のようなオシャレ棋士もいますから、その流れを汲んで実力、ビジュアル両方で更に名を広めて行って欲しいものです。
チョコレートを販売
大橋貴洸先生がユニークなのはファッションだけでなく、クリエイターとしての素養も持ち合わせていること。
棋士としては極めて異例の食品開発に携わり、なんと自身の名を冠したチョコレートを
2021年に期間限定で販売されていました。
その名もTAKAHIRO OHASHI CHOCOLATE。
限定160個だったようですが、即完売されたようで改めて大橋貴洸先生の人気ぶりが伺えますね。
購入された方の感想がこちらのブログにて書かれていますのでよければご確認下さい♪
このチョコレートは何と自費制作であり、しかも赤字を覚悟の上でのプロジェクトだったとのこと。
約1年半ほどの制作期間も相まって、やはり大橋貴洸先生の強いこだわりを感じますね。
雨上がりのAさんの話に出演
現在は番組を終了していますが、かつて放送されていた
元雨上がり決死隊の番組、「雨上がりのAさんの話」に2018年、出演されていた過去があります。
大橋貴洸先生が取り上げられた際の番組のコンセプトは
世の中には、1位がスゴ過ぎて、光が当たらない哀しき“2番星”がいる。そんな2番星を三度調査員が取材。昨年デビューしたプロ棋士の大橋貴洸さんだ。ルーキーイヤーの勝率が将棋界で2位と抜群の成績を飾ったものの、まったく注目されていない。それは、彼が史上最年少でプロ棋士になった藤井聡太の同期だったから。そんな大橋さんのアンラッキー列伝を紹介。燦然と輝く一番星の影でもがく大橋さんの哀しきエピソードとは…。
と言うことのようで、完全に藤井聡太先生に擦られたネタでの登場だったようですね。
光はちゃんと当たってるんですけどね…将棋界では…ただ藤井聡太先生が絶対的すぎて…
それでもその現実に対し悲観的になることなく、終始笑顔で話されていたという大橋貴洸先生。
インパクトのあるビジュアルとは裏腹に、あまり快活に話をされるタイプではなく、
どちらかというと控えめな大橋貴洸先生ですが、だからこそ二番手になっても
しっかり腰の入った、いぶし銀の輝きを得られているのかもしれませんね。
大橋貴洸 生い立ち~プロ入り後の戦績
生い立ち~プロ棋士になるまで
大橋貴洸先生は1992年、和歌山県の新宮市にて誕生致します。
幼稚園に入園される前に和歌山県の新宮市から東京都へお引越しをされている為、幼少期は
東京で過ごされることとなります。
将棋を始められたのは小学4年生の頃で、棋士の中ではやや晩学の部類ではありますが
お父様から手ほどきを受けたのが始まりでした。
そこからは羽生善治先生をはじめ数々の有名な棋士が通った八王子将棋クラブにて腕を磨き、
なんと将棋を覚えて約1年後にはアマチュア5段ほどとなります。
そのまま研修会に入会し、アマチュアの大会で活躍すると
中学2年時に研修会でA2に昇級し、そのまま奨励会へと編入することとなります。
ちなみに師匠は所司和晴先生で、渡辺明先生や松尾歩先生、近藤誠也先生等がいらっしゃる関東でも有数の一門だよ。
ここでも実力を着実に積み重ね、入会から約1年で初段、そして3年で三段に昇段します。
三段リーグ参戦後は7期目に13勝5敗で次点(3番目)を獲得すると
12期目の59回三段リーグにて12勝6敗の成績で藤井聡太先生に次ぐ2位となり
見事四段昇段(プロ入り)を果たしました。
プロ入り後の戦績
大橋貴洸先生のプロ入り後の戦績で特筆すべきものとしては
YAMADAチャレンジ杯、加古川青流戦での優勝(どちらも2018年)でしょう。
更に2018年度新人賞を受賞しており、2018年度は大橋貴洸先生にとってのハイライトと言えます。
現在竜王戦は3組、そして順位戦はB級1組となっており
特に順位戦についてはトップであるA級が視野に入っている状況となっております。
今後いつタイトル戦線に名乗り出て来たり、挑戦者となってもおかしくない状況となっていますので
これからのご活躍に期待ですね。
藤井聡太の天敵 藤井キラー
大橋貴洸先生はタイトル等の獲得経験はありませんが、現在将棋界の絶対王者である
藤井聡太先生の天敵であることで知られます。
2024年現在の藤井聡太先生と大橋貴洸先生の公式戦での対局は
大橋貴洸先生から見て4勝2敗。2つ勝ち越しているのが現状です。
ちなみに藤井聡太先生を相手に公式戦で2勝以上勝ち越しているのは
大橋貴洸先生の他、地球代表深浦康市先生の二人のみで、
通算対局5局以上での2つ以上勝ち越しとなると大橋貴洸先生のみ。
将棋界で圧倒的な強さを見せる藤井聡太先生ですが、その藤井聡太先生が唯一勝率上苦手としているのが
大橋貴洸先生であることがよく理解頂けるかと思います。
勝利した4局のうち、3勝が大橋貴洸先生の得意とする横歩取りであることから
藤井聡太先生相手であったとしても、自らの得意戦法かつ藤井聡太先生の研究の少ない展開に持ち込み
独創的かつ確かな戦略眼を発揮することで勝利することが可能であることを
大橋貴洸先生は他の棋士に示しています。
実際に藤井聡太先生は超強敵ではあるけれど、倒せない相手ではない…と思えるだけでも全然違ってきますよね。
今後も絶対王者の天敵として、将棋界にアンチテーゼを投げかける存在であって欲しいですね!
大橋貴洸 棋風と耀龍四間飛車
棋風
大橋貴洸先生の棋風は居飛車寄りのオールラウンダー型で、藤井聡太先生を3度破った
横歩取りを得意戦法にしておりますが、その他にも序盤で非常に独創的な差し回しを見せます。
それが耀龍ひねり飛車と耀龍四間飛車。
この耀龍と言う言葉、聞きなれない言葉かと思いますが実は大橋貴洸先生が作った造語です。
いわく、
ことを呼ぶようで
こまたっ…駒達が躍動するとは一線を画したテイストであることがおわかりいただけるかと思います。
(※上記の詳細はこちら)
特に有名となった耀龍四間飛車について以下解説致します。
耀龍四間飛車
耀龍四間飛車は四間飛車の際の囲いに工夫を重ねたもので、
プロアマを問わず、四間飛車の際は美濃囲いとセットであることが主流で
多くの人がこの指し方を好んでいます。
しかし美濃囲いは短手数で耐久力の高い囲いを実現することが出来る反面
王様が端に近い陣形(先手2八、後手8二)となる為、相手の端攻め(先手9筋、後手1筋)に弱い
美濃囲いを崩す定跡が確立されており、定跡による手筋で囲いが崩壊しやすい
ことがデメリットとして挙げられていました。
このデメリットを解消する為、大橋貴洸先生が考案した耀龍四間飛車は
王様を端から遠ざけ(先手3八、後手7二)
金をその左横に配置する(先手4八、後手6二)
ことをコンセプトに駒組をしているのがポイントです。
耀龍四間飛車のオーソドックスな駒組を見てみましょう。(先手側)
続いて美濃囲いのオーソドックスな形を見てみましょう。
美濃囲いであれば端から攻められた際、一旦3九に逃げる必要があります。
しかし1端から猛攻を受けた際、受け切れず玉が逃げることを考えた際
耀龍四間飛車の方が玉が3筋にいる為そのまま4九玉→5八玉と左の方へ脱出するルートがあり
一手早く戦場から玉を逃がすことが可能となります。
という格言がありますが、たった1筋玉の位置が変わるだけでここまで守りがよくなるとは…
そして、更に大きなポイントとしては
ことも大きなメリットとなっており、5五や6四、7三等に配備された遠見の角+歩先の桂馬という
美濃囲いにとっては悪夢のような手筋の攻めからも耀龍四間飛車によって回避が可能となっております。
本を出版したことでトレンドになる異例の事態
大橋貴洸先生が考案したこの耀龍四間飛車に関する本が2020年に出版されています。
耀龍四間飛車 美濃囲いから王様を一路ずらしてみたらビックリするほど勝てる陣形ができた (マイナビ将棋BOOKS)
タイトルがラノベのように長いのは、美濃囲いや四間飛車というフレーズを入れたりすることで
多くの人が手に取り、本を開いてくれるのではないかと思ったからとのことで
ここでも大橋貴洸先生の拘りが感じられますね。
ちなみに出版社の方の話によると、将棋に関する定跡本については
ある程度棋士の間でも認知度が出て、内容も知れ渡ってからアマチュア愛好家向けに書籍化することが一般的ですが
本書については書籍化後に認知度が一気に広まり、トレンド化したと言う珍しい流れとなっています。
2020年度升田幸三賞受賞
そしてこの耀龍四間飛車が注目を集め、多くのプロ棋士も実際に取り入れたことで
一気に流行となりました。
藤井システムを考案した藤井猛先生も、耀龍四間飛車をして
と評しています。
天才は天才を知る…ということなんでしょうか
そしてこれらの新手や定跡発展に貢献したことが評価され
2020年度の升田幸三賞に選ばれました。
これからも新手や定跡の更なる追及で私達ファンを楽しませてほしいですね!
まとめ
最後までご覧頂きありがとうございました。
カラフルなスーツでファンを魅了する大橋貴洸先生
A級入りを視野に、藤井聡太先生に勝ち越すなど実力も確かな大橋貴洸先生
拘りの強いアクションで様々なものを生み出す大橋貴洸先生
これからも独創的で力強い棋風で私達を楽しませてくれる大橋貴洸先生を応援します。
ダン
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 関西B 斎藤慎太郎先生、千田翔太先生、大橋貴洸先生、池永天志先生、折田翔吾先生 […]